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7/21/2012

オンがオフで、オフがオン

グルグル友の会 会員各位

「『社会』にいったん出てから教員になろうか、どうしようか」という学生に対して、さまざまな力のこもったアドバイスをありがとうございました。私自身、改めていろいろ考えるきっかけになりました。

最後にこの件について私なりの回答を書いて、この企画を〆たいと思います。

私立中学高校10年+国立高専4.5年+私立大学11年+国立大学2.5年+私立大学1年目
の、現在教職29年め(ということは来年デビュー30周年か。。)の男性です。

<社会にでてから教職に、について>

いったん「社会」に出てから最終的には教師になりたい、という考えには、Aさんと結婚してからゆくゆくはBさんと結婚したい、という考えに対して感じるような違和感を、個人的には持ちました。

結果的に振り返ってみて、Aさんと結婚したけれども離婚してBさんと結婚した、という人生には誰も文句をいいませんし、最初からBさんと結婚していたよりもひょっとしたら人間性が豊かになっていて幸せな結婚生活を送れることもあるでしょう。しかし最初からBさんとの再婚を計画しながらAさんと結婚するのはおかしいのじゃないか、と。それを最初から予定するのは、Aさんの人生にもBさんの人生にも失礼なんじゃないか、と。

職種にもよるとは思いますが、ゆくゆくは転職すると分かっている新人に本気になって仕事を仕込もうとする人は多くはないのではないでしょうか。

<忙しさ、について>

24時間は誰にも平等です。だから誰でも24時間何らかのことをしている、という意味では誰でも平等に24時間「忙しい」わけです。

それが、忙しいと感じるかどうかは、その活動を自分が好きで選択してやっているか、嫌なのに義務感で仕方なしにやっているか、という違いでしかありません。

教師という仕事は、「仕事の時間」と「自分の時間」の区別がなくなる度合いの強い職業のひとつだと思います。家にかえっても生徒や学生のことは考えていますし、テレビをみても授業のネタを探しています。そしてそれが楽しいのです。昼間の仕事で教員として働いています、というよりも、自分のアイデンティティとして、存在として「教師」を生きている、のです。

通常の「仕事」は、オンとオフの区別をつけて、仕事と休暇を峻別し、オフに休養してリフレッシュすることでオンとのバランスをとる必要があるようですが、私には基本的にはオンもオフもありません。ずっとオンであるとも言えるし、ずっとオフであるとも言えます。

小説家とか芸術家とか運動選手とかもそうでしょうし、牧師さんなどもそういう要素があるのではないでしょうか。

24時間、365日、twenty-four seven 教師をやっていて、それが楽しいんです。

生活の糧を得るための業が心底楽しいなあ、と思えるのは幸せなことだと思います。

忙しい職業は多いとは思いますし、やり甲斐のある職業も多いとは思いますが、その忙しさ、やり甲斐が、モノの売上げや数字やお金に関わることではなく、人の成長や人生に関わることである、というのが教職の特長だと思います。

とても大切な仕事ですので、よい人材が一人でも多くこの世界に入ってくれることを願っています。

7/17/2012

いいものをもらっちまったぜ~ぃ

嬉しいぜ~ぃ. . .


泣けたぜ~ぃ


頑張って欲しいぜ~ぃ


でも、これは着れないから大事にとっておくぜ~ぃ

7/14/2012

AKB と 少女時代の 差

今、テレビの歌番組で、AKB48の、ヘビーローテーション という歌と、少女時代の paparazzi という曲を、初めて聞いた。(ヘビーローテーションは聞きかじったことはあったが、フルで聞いたのは初めてだった。)

AKBが日本人のグループで、少女時代が韓国人のグループであるという違いはあるが、どちらも日本語の中に英語を交えた歌を歌った点は同じである。

で、決定的に違うのは、AKBの歌詞の中で出てくる「英語」は、英語表記されていても、すべて日本語の発音もしくは日本語の音節リズム(例えば、ミュージックは、かろうじて ミューズィックと発音しているが、ミュ・ウ・ズィ・イ・ク と、5つの音符を配している)で歌っている。

曲名の、ヘビーローテーション も、バリバリ、そのままヘビーローテーションである。決して heavy rotation ではない。

のに対して、少女時代のpaparazziのなかで英語表記されている歌詞は、すべて英語としてまともな発音で、それに合わせるメロディの音符も英語の単語の音節数に合うように作られている。 ring の発音を聞いて下さい。また、around の発音も。


AKBを聞いているような人は、そんなことはどうでもいいのは当然推測できる。

でも、韓国で少女時代 (Girls Generation というそうな)を聞く人には、どうでもよくないから、彼女らはまともな英語を話しているのだろう。

日韓のトップスター(?かどうか知らないが)が、普通に歌っている状態が明らかに違うのは、そのまま日韓の英語、英語教育をとりまく状況をそのまま忠実に反映しているような気がして、苦しくなった。

学校の勉強なんか二の次であるような、普通の子どもたち、生徒たちが、当たり前に英語は英語ととして話すのが「カッコつけ」ではなく、ごく当たり前であるようなな日がきて、はじめて日本の英語教育がまともになるのだろう。

そういう意味で、きちんとした英語を歌詞の中で昔から発音してくれる、桑田佳祐さんと、吉田美和さんは、日本人としては本当に貴重だ。

7/11/2012

中途半端な英語を使うんじゃねぇ!!

カタカナの日本語で話してます、というならヨロシイ。

だが、英語を話してます、というポーズでインチキ英語を話すのはやめろ。

昨日見ていたテレビ(モノマネやらダンスのパフォーマンス)のアナウンスが、

Here we go!!

とテロップには出ているのだが、どう聞いても、

Hair we go!!

か、

Hell we go!!


で、キモチワルイ・キモチワルイ!!

キモ!!!

7/08/2012

アイアンで刻むか、ドライバーでワン・オン狙いか? 「細切れお任せグルグル」

先週いくつかのクラスで試みてみて、こりゃええわ、と思ったのが、標題の細切れお任せグルグル。

通常のグルグルは、1回にやる項目は予め指定しておきます。例えば、

1番はこの文(またはフレーズ)、それに合格した人がやる2番はこの文(またはフレーズ)、次の3番は。。。

のように。

細切れお任せグルグルは、一気に言わねばならないフレーズは比較的短めに設定しておき、そのかわり、一度にひとつのフレーズだけをトライするか、ふたつ一気にやるか、あるいは3つやるか、は生徒・学生が決める、というシステムです。

判定は通常どおり行いますが、ある学生が2つのフレーズをいっきにトライして、2つ目のフレーズの一部で発音がだめだったり、暗記がとんだりした場合には、1つ目のフレーズだけマルになる、というものです。そうして、その学生は、次のラウンドでは、ミスった2つ目のフレーズから始めます。

最終的な集計は、とにかく◯をゲットしたフレーズ(=指定したチャンク)の数かける任意の点数(5点とか)、です。

やってみたのは、歌と心技体の英文サマリーです。

Born This Way なら、

My mama told me when I was young /

We're all born superstars /

She rolled my hair and put my lipstick on /

In the glass of her boudoir /

と指定しておいて、1~2行目だけやる者、1~4行目までいっきにやる者、などがいました。

L-O-V-E  では、

L is for the way you look at me /

O is for the only one I see /

V is very very extra ordinary /

E is even more than any one that you adore can /

といった具合。

いっきにトライしても、ミスったチャンクの直前まではマルにする、というのが、複数のチャンクをトライさせる気になるのでいいのではないかと思いました。

この方法は、とくにクラス内の学生に能力・進度の差が激しいときに有効かと思われます。

また、多少グルグルの一周の時間が長くなっても、あまり問題にはならなくなります。なぜなら、待ち時間がながければ、その分、多くのチャンクを記憶しようとすれば、有効な時間の使い方になるからです。

以前から、能力の低い生徒が対象の場合にも、発音やリズムの合格基準を下げるのではなく、ひとつのチャンクを短くすることで対応するべきだ、と訴えてきましたが、この細切りお任せグルグルはその線にそったものです。

一番弱い生徒でも、これなら覚えられるだろう、という程度のチャンクにスラッシュをいれておいても構わないわけです。その生徒はひとつひとつショートアイアンで刻むようなグルグルをし、上位の生徒はドライバーでワンオンを狙うようなショットを打つ、ということになります。

The rationale behind English a-i-u-e-o Exercise is /

that it would be easier for beginners to focus /

on either a new vowel or a new consonant at one time,/

rather than on both at the same time. /

と区切ってみたところ、多くの学生はひとつひとつトライしましたが、なかには2つ3つ行く学生もいました。

高校生くらいなら、本当に細かく、

The rationale /

behind English a-i-u-e-o Exercise /

is /

that it would be easier /

for beginners to focus /

on either a new vowel /

or a new consonant /

at one time,/

rather than on both /

at the same time. /

とやっておいてもいいわけです。

中学生であれば、教科書の1文が短いですから、ほとんどそのまま使って、基礎的な生徒は1文ずつ、できる生徒は2文、3文とチャレンジすれば、よいわけです。

で、最も早い生徒がすべて終わったらどうするって? それはいくらでもやりようはありますよ。 考えてみて下さい。

同じ教材で、もっと難度を上げるには、言うチャンクをその場で教師が指定してそれを
0.5秒以内に言い出さねばならない、とか、こんどはスピード制限をかけて、ひとつのチャンクを2秒で言わねばならない、とかするのが良いでしょう。

2秒で言い終われと言っておいて、もちろんすべての発音をきちんとしないとバツにするのは言うまでもないでしょう。

そうやって初めて、accurate で、 fluent なスピーカーが育っていきます。

7/07/2012

スローイズムの薦め

初顔合わせの学生をこれまで3ヶ月指導してみて最近思うことは、スローフードならぬ「スロー音読」の大切さです。

スロー音読とは、ひとつひとつの音に必要な唇と舌とあごの筋肉の動きを確実に意識しながら、超高速カメラの映像をみるように、超スローで発音する音読のことです。

母音は母音の質を確かめながら(あいまいになっているか、アとエの中間になっているか、など)1秒、

摩擦音は呼気で生じる摩擦を感じながら1秒、

閉鎖音は確実に閉鎖しているのを確かめて閉鎖(つまり無音)時間を1秒、

近接音(=摩擦が起こらない程度に多少の狭めをつくる音= / w / / r / など) は、口内でどこにも接触がないことを感じながら1秒、

円唇化を伴う / r /  / w /などは、唇が丸まっていることを確認しながら1秒、

など。

超高速カメラ映像にはすべての真実が明らかにされてしまうように、スロー音読すると、それまで誤魔化していたいい加減な動きがすべて明らかになります

以前、水泳部の顧問をしている方から、競泳の練習として、できる限りゆっくりした動きで泳ぐ、という練習方法があるという話を聞きました。できる限りゆっくり、という制約があると、フォームが間違っている選手は沈んでしまうのだ、とか。それによってフォームの矯正を狙うということでしょう。

ウェイトトレーニングでも同じことですね。ある部位を筋力アップを狙うには、できるかぎりゆっくりした動きで、その部位の筋収縮を感じながら、その部位に意識を集中して、きちんとした動作でやることが大切と言われます。腕立て伏せも、いいかげんにチョコチョコ30回やるより、ゆっくりきちんと筋肉を感じながら10回やったほうがよいです。

結局、発音も筋肉の習慣づくりにほかなりませんから、他のスポーツの基礎トレーニングと共通部分があるのは当然ですね。フォームを作るときは最初はゆっくり、徐々にはやく、自動化を目指す。フォームが狂ったと思ったら、鏡を見ながら、時々途中で止めたりしながら、チェックする。発音筋肉も同じです。

音読指導のメリハリとして、部分的にでも取り入れてみてください。その時間でもっとも身につけたい1文だけをスロー音読する、とか。

ただ誤解ないように言っておきますが、「スローに読む」のと、「1語1語区切って読む」のは意味が違います。ここで薦めている「スロー音読」は、自然にリンクしながらまったく切れ目なく、自然なリズムで、しかし超スローに読む、という音読です。チャンクでくぎりながら、ね。

The point I'm trying to make

というチャンクなら、

theポ~インタイmtラ~インタメ~イk

のように、かためて、しかしゆっくり、(大ポンを3つ置いて)読むのです。

スロー音読とは意識が逆方向を向いているという意味でも、私は中学校でよく見られる、新出語を導入していきなりフラッシュしながら、テンポよくいい加減に発音していく「フラッシュ・カード音読」には賛成できません。

スローの大切さをわかった先生が、正確さを確認しながら徐々に行うスピードアップは意味がありますが、そうでないスピードには意味がありません。なんども素早く言っているうちに、細部もよくなる、ということは200%あり得ません。

低速の中にこそ真実があり、細部にこそ実力は宿るのです。

自転車で10mをどれだけゆっくり乗れるか、でバランス感覚は測れます。

スローイズム、始めましょう。

以前、友人に紹介してもらったおすすめサイトを参考に貼っておきます。ネイティブが思いっきり口の動きを強調して発音してくれています

http://www.sozoexchange.com/category/dailypronunciations/

7/04/2012

オヤジ と Oh! Yeah! G!

中居正広さんがでている「昭和時代」というパロディユニットが、

Oh! Yeah! G!  で、オヤジ

Show what  で、 昭和

と読む歌詞の歌?を歌っているのを見た。

で、以前作った モモタロー を思い出した。

(Copy right 2006 靜哲人)

Don’t black coat
Don’t bra coat oh
Hero wallet tar
Momma color woman let her
Momma tarot oh!

ドンブラコ
ドンブラコと
拾われた
桃から生まれた
桃太郎

--

これが出だしで、最後は、

Mow need a tow
Wallow sir seen a eater
Tick her were state
On E oh you’re a sit her 
Momma tarot oh!

もう二度と
悪さしないと
誓わせて
鬼を許した
桃太郎!

--

まで行く。

展開が知りたい人は、次のDVDをどうぞお手にとって御覧ください:

英語発音の達人ワークアウト English アイウエオ