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12/27/2012

3月3日 大阪でセミナーします

3月3日に大阪でセミナーをします。よろしければどうぞ参加してください。

◆第8回英語力UPゼミ ご案内ページ
=第一部のみ=
 http://www.alc.co.jp/event/13/03031/

=第一部・二部セット=
 http://www.alc.co.jp/event/13/0303/

ELEC講習会の参加者コメント

英語教師がみにつけるべき発音力とその指導力

満足できた 25名   普通  0名  満足できなかった  0名  不参加または未記入  0名

コメント:

<満足>

1.演習もあり、非常に有意義でした。

2.自分が正しく発音できないと生徒の発音を正してあげられないので、自ら発音矯正は急務です。歌を使った練習は楽しく、Story の説明もゆっくり話して正しい発音を聞かせることで効果が上がるように思いました。ありがとうございました。

3.発音についての意識が変わった。授業での具体的な使い方なども教えていただけたので、よかったです。


4.とても勉強になりました。教員になって自分の発音についてしっかり考える機会がなかったことをすごく反省しました。今日からすこしずつひとつひとつちゃんとやっていく気持ちになれました。 

5.長い間あいまいだったものが整理できてよかったです。 

6.自分が思っていた以上に発音に気をつけるポイントがあるということに気づけた (わかりやすい やf、thだけでなく、nやlの大事さ)ことが身になりました。「その気なって聴く」ためのポイントが増えました。ALTにはできない事、CDにはできないことがむしろnon-nativeの私(たち)にあることがうれしかったです。

7.アクティビティーを通して、私たちが苦手とする発音を認識することができました。今後、どのようにして発音力を向上させていくか(自分に対しても、生徒に対しても)考えていきたいと思います。

8.発音チェックが一人ひとりあり、ドキドキしましたが、よくわかりました。また発音の大切さを実感するとともに、こちらの話す英語の明瞭さに自己反省しています。ありがとうございました。

9.具体的な技術が学べてとてもためになりました。

10.具体策が聞けて非常に勉強になりました。ありがとうございました。

11.楽しかった。自分が正しい発音ができるように頑張らなければいけないと思ったので、本買います。新しいドリルが出るのを楽しみにしています。

12.今回2回目の参加となりましたが、日ごろ子供たちに提示している発音が正しいかどうか、しっかりと反省できる場と思います。繰り返しやるところがとてもいいですね。

13.発音指導について明確なインストラクションが与えられました。ありがとうございました。

14.厳しいレッスンでしたが、楽しく、ためになりました。発音には少し自信があったのですが・・・まだまだです。冬休みに「絶対発音力」でもう一度トレーニングします。

15.発音ドリルが役に立った。歌を活用するとよい。発音の練習にどれだけ時間を充てることができるか?細かくやればやるほど、他のカバーすべき内容にあてる時間が好くなるのでバランスが大切か。

16.英語発音指導の厳しさを学びました。教師としての意識、姿勢を勉強することができたのが何よりもためになりました。

17.発音指導が具体的でわかりやすかった。40人でも発音指導ができるように仕組みを作って指導し
ていきたいと思いました。貴重な講義ありがとうございました。

18.発音指導、細かく厳しく教えていただきためになりました。知らない事ばかりで目からウロコでした。自信ができていないことや初めて知ることばかりだったので授業に生かしていくのに勉強が必要です。また教師向けの講習よろしくお願いします。

19.自分の発音を見直すことをこの冬休みにしようと決意しました。授業の中で発音指導がおろそかになっていたので、自信をもって臨めるよう、やはり自分がしっかりしなければと思いました。

20.生徒に最低限の発音の区別の力をつけるために、自分自身が訓練して自信を持って指導できるようになりたいと思いました。

21.ひさしぶりに先生の授業を受けることができて楽しかったです。音読walking実践します。ありがとうございました。

22.靜先生の御本は何冊か読ませていただいて、授業でも取り入れさせてい頂いてますが、実際ご指導されている様子を拝見し(きっと生徒にはもっと厳しいかと思いますが)、次から授業に生かせると思います。ますます自分の力を向上させなければと、喝が入りました。ありがとうございました。

12/19/2012

Christmas の a はシュワか否か

All I want for Christmas is you に関して気づいたこと。

この歌の中の Christmas の発音に2種類ある。

♫ I don't want a lot for Christmas.  とか、

♫ Underneath the Christmas tree.

の場合の mas の発音と、

♫ All I want for Christmas is you.

の mas の発音が違う。

前者の場合は辞書の記述通りのシュワだが、後者は明らかに音価が明瞭である。

これはメロディを考えると納得するだろう。前者は Christ の音符が mas よりも高い。後者は、逆に、mas のほうが高い。しかも長い。

後者の文脈で無理にシュワにすると逆に不自然だろう。メロディ的に焦点が当たってかつ呼気のエネルギー(intensity) も大きい。シュワというのは要するにストレスがなく、エネルギーがないので舌のポジションがもっとも負荷のかからないニュートラルもどる、ということだと思われるので、文脈によって、その部分にエネルギーが注がれば音価が明瞭になる、というのが本質だと思われる。


12/18/2012

One Direction やってきました

今日は、高校に出張模擬授業で、One Direction の That's What Makes You Beautiful を歌って(歌わせて)きました。

12人の高校2年生との初対面。

最初はおっかなびっくりのようでしたが、一斉練習のあとグルグルをやって、最終的にはまあまあ楽しそうに歌ってくれましたね。

あの中から数名はきっとうちに来てくれるでしょう(^^)。

12/15/2012

教師の卵の声(2)

英語教師を目指す学生の声:


私は友人の誘いで小学校6年生から英語というものを学び始めました。当時はひたすら先生の発音した単語を復唱するだけでしたが、それでも「リンゴ」を「apple」と言えただけで嬉しくて仕方がなく、英語が話せることをとても楽しいと感じていました。

(中略)
しかし、中学校に進学してみると、同じ「英語」という分野にもかかわらず、その内容は英文和訳と文法問題が中心。そこには、私が好きだった「話す」英語はほとんどありませんでした。先生たちが気にしていたのは生徒の成績ただ一つ。成績さえ良ければ、英語らしい発音なんか出来なくても、英語に興味を持ってもらわなくても関係ない、今思えばそういう態度で授業をしていたように感じます。いつの間にか私自身も成績重視の考え方になっていて、英語を話す楽しさなんかすっかり忘れてここまで来てしまいました。  
初めて英語を学ぶ子供たちにとって、目の前にいる英語教師こそが英語そのものであり、その教師の英語力がそのまま子供たちに反映されます。生徒を大切に思うのなら、最初からしっかりとした英語を教えるべきです。しかし、今の私にはそのための十分な力がありません。万が一教師になれたとしても、このままでは私の大嫌いだったあの先生と同じように生徒を苦しめることになります。そうなるくらいなら、今すぐ教職をやめて他の道に進んだ方が良いのかと悩みました。

でも、靜先生の授業を受けて、こんなに面白い英語の授業をする人がいるのかと心底驚きました。今までの人生で、こんなに自己流の授業を展開してくる先生は他にいなかったので。ですが、20歳を目前にして、初めて生きた英語を学んでいる気がします。正直なところ、英語を書くこと話すことが極端に苦手な私にとって、先生の授業はかなり辛いです。でも、それを克服して生徒たちに「最初から」こんなわくわくする授業をしてあげたい。 
生徒たちに胸を張ってちゃんとした英語を教えられる教師になり(中略)、生徒たちに英語を学ぶ楽しさを伝えたいです。

「自己流」って、おいおい。。。(笑)  まあ靜流だから、そうか。

それはともかく、「初めて英語を学ぶ子供たちにとって、目の前にいる英語教師こそが英語そのもの」は、これいじょうの真実はないくらいの真実だ。

中1を担当する英語教師は、その生徒の英語人生を決めてしまう。それくらい重要で、責任重大で、やりがいがあって、コワイ仕事なのだ。

君が君の未来の生徒に「わくわくする授業」ができる教師になれるよう、精一杯手助けをさせてもらうよ。

30年目の気づき:シュワ~

英語を30年教えていても、毎年毎年あらたな「気づき」というのも、どういうわけかあるもので、ここのところの私の中での最大の気づきは「あいまい母音schwaを教えることの大切さ」の再確認です。

もちろん以前から大切さはわかっていましたが、ここにきて、それが音声面に関して日本人の英語が英語っぽくない最大の原因のひとつであり、機能語および内容語の弱音節のschwaができないから、それ以外の強い音節の音が「目立たず」、結果的にどこが意味の焦点なのか、何が言いたいのかが、非常にわかりにくくなってしまうのだ、というのがさらに強く感じられてきました。


過去におしえた生徒たちにも学生たちにも、もっともっとそのことを教えてやるべきだったなあ、と思います。が、それを言ってもしかたないので、今の学生には、bad

と bud の母音の違いと同じくらいの力点をおいて、object (名)と

object(動)の、oの部分の音の違いを言い続けようと思います。


もうひとつは、英語の音節の「強さ」はかなりの部分が「高さ」と「長さ」による、という気づきです。だから、

object(名)は、東京アクセントの、「箸」

object(動)は東京アクセントの、「橋」

とパラレルと考えられる、ということを利用して、あらたな指導方法が見えてきました。

たとえば、

I think so.



日本語の「おもう」と同じアクセントだよ、というような指導表現です。

教師の卵の声(1)

英語教師を目指す学生の声:

英語ができる楽しさも悔しさもすべて経験しました。だからこそ、その楽しさを生徒に教えたいです。 
(英語には関係ないですが学校は楽しいこともつらいことも経験できる、本当に人を成長させる場所だと思います。だからそこでわたしは生徒の成長の手助けをしてあげたいです。)

学校は本当にすばらしい場所だと思う。こういう思いをもった学生が教壇に立てるように、私は手助けをしたい。


12/14/2012

クリスマス、楽しい!

毎年この時期は、どの授業でもマライアの All I Want for Christmas Is You を歌ってグルグルしているのでめっちゃ楽しい。

あ~たのしい!

12/07/2012

通じないよ

発音がまずい時、

「あ~、通じないよ」

と言うのがよいと思う。

実際、普通の生徒・学生が言う learn は run と区別がつかない。

lavish と言ったら、rubbish と思われた、という英語の先生からの告白もあった。

あいまい母音の威力

あいまい母音のschwa はエライ。

自分が目立たなくなるお陰で、主役である、ストレスのある音節の母音がはっきり聞こえる。

人間かくありたい。

だが、ずっと目立たないわけではなく、(品詞が変わって)自分にストレスが降りてくるときは、めざめて、本来のはっきり、くっきりした音価になる。

人間も、英語発音も、メリハリとギャップだろう。

しつければ、しつく

音読のたびに、

「L ガンバッテ!」

といいつづければ、それなりに定着してくる、ということがわかった。

やはり、授業は愛情と迫力と根気だね。

12/05/2012

留学生の間違い

中国からの留学生が、

private を、provide のように発音した。ので、まったく分からなかった。

母語が異なると発音上のミスのパタンもまったく違うので、日本語以外を母語にする英語学習者の誤りは予測できないので、対応が難しい。

裏を返せば、日本語母語英語学習者の発音ミスはすべて予測がつくから、完全に対応できる。

せめて自分のレベルにまで

教師としての自分のレベルを超えさせるか超えさせないか、という、それこそレベルの高い話はともかく、私が理解できない、我慢できないのは、

世の英語教師の多く(many であることは間違いない。mostと言っても過言ではない)に、せめて自分と同等のレベルまで目の前の生徒のレベルを引き上げてやろう、という姿勢がない

ように見えることです。

どうしようもなく音声的レベルの低い英語を「発表」させて、意味なく Thank you! といってハイおしまい、という授業が金太郎飴のように見られます。

自分の英語の音声レベルが必ずしも非常に高いと思っていない場合であっても、目の前の多くの生徒よりは格段にレベルは高いはずです。(そうでなかったら即、廃業すべきです。)

だったらせめて自分のレベルまでは生徒を引き上げてやろう、という気持ちがあって当然だと思いますが。

なぜ!?


12/04/2012

自分を超えたレベル

前のポストの「自分を超えたレベルは自分には指導不可能だ」という部分に、友人から物言い(challenge)がついたので、ちょっと考えてみます。

スポーツのコーチなどの例を引いて、「指導者は自分を超えたレベルを育てるのが仕事だ」というのが友人の意見の骨子です。

たしかにスポーツとか歌とか楽器の演奏とか、motor skill とか体力や筋力が占める部分が大きいパフォーマンスについてはそうだと思います。

しかし英語はどうなんでしょう。

自分の現・教え子が自分よりも英語ができるようになる、といった事態があったら、その教え子は褒めるべきだと思いますが、「自分」は教師として情けないと思わねばならないと思うし、その教え子のレベルにまで最低限追いつかねばならないと思います。

こうすればもっと単語が覚えられる、こうすればもっとうまく話せるようになる、こうすればもっと速く正確に読めるようになる、こうすればもっとうまい英文が書けるようになる、というアドバイスができるならば、アドバイスする前に、まずそれを自分に適用して、じぶんのレベルを上げないといけないのではないかな、と思います。

12/02/2012

1なら2に、7なら8に。

私が発音に関して完璧主義者である、という印象を持っている人は、先日の

Are you like tennis?  がどれほど悪いんだよ?

という問いかけに戸惑う場合があるらしい。

しかし私の中では、発音はとにかくきちんと、というベクトルと、Are you like tennis? がなんでそんなに悪いんだよ、というベクトルは矛盾していない。両方とも、上を目指しているのは同じだからである。

発音も英作文も目指すものは、自分と同じレベルである。なぜ自分と同じレベルかというと、すくなくとも自分と同じレベルまでにはしてやりたいし、自分を超えたレベルというのは、自分には指導不可能だからである。

そして、発音でも文法でも作文でも、目の前の生徒を1ステップずつ、上達させたい、というのには変わりない。

/r/ができない生徒ならできるようにしてやりたい。/r/ができるようになったら/l/もできるようにしてやりたい。それもできるようになったら、 cars と cards もきちんといえるようにしてやりたい。segmental ができるようになったら、(というか同時でもいいが) suprasegmentalも英語らしくしてやりたい。英語らしくなったら、もっとスラスラ話せるようにしたやりたい。

主語もないような文をかく生徒なら、まず主語をたてるようにしてやりたい。主語と述語を書けるようなったら、動詞の形にも気をつけさせたい。徐々に冠詞や、相なども適切になるようにしてやりたい。短い文が書けるようになったら、徐々に、T-unitも長くしてやりたい。

「どこまで指導すればよいのか、といつも迷います」

どこまで、の答えは、自分と同じレベルを目指して、である。

それは究極の目標であって、個々の生徒に対する指導のレベルは個々に応じて千差万別だ。

目の前の生徒のレベルを1ランク上げてやること。それだけである。

10段階で1の生徒なら、2にすることを考える。8の生徒なら9にすることを考える。それだけである。

自分の生徒は2だ、3だ、と文句を言うのは筋違いだ。伸びしろが大きいのだから、今後の楽しみが大きいのだから。


12/01/2012

最近の口グセ: Lガンバレ。

Lガンバレ!

ほら次はTHから始まるぞ。

RRRR!


ほら、いまの a rot of は、「腐る」だぞ。 rot は腐るだから。

LLLLL ときちんと舌をつけろ!!


中国・韓国人学生は知っていているが日本人学生は知らないこと

これも昨日、ネイティブ教員に言われて、唸った話:

You don't need to teach Korean students and Chinese students that English is important.  They know it.  But to Japanese students, you often need to emphasize that English is important. They are not hungry.