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10/31/2015

ただ左から右に、ではなく

先日、教育実習生の授業で、

Where's my pen?  -- It's on your desk.

という文を導入・提示するのに、単語ごとにカードを用意して、黒板に

It's

It's on

It's on your

It's on your desk.

という順番で左から(解説しながら)貼っていったのだが、かなり違和感を覚えた。

貼るなら中心的な部分から

        desk
     
        on     desk
       
     on your desk

It's on your desk


でないとおかしいのではないだろうか。

まずは、ざっくり

Where ... pen?     -- on . . .desk.

というやり取りができるのが意味のやり取りのための基礎で、つなぎのbe動詞だの、代名詞だのは、そのあとから身につけるべき「細かい」ことのように思われる。

こういう軽重の感覚は生徒にも教えないといけないのでは。

10/29/2015

グルグルの名を汚すな

グルグルの真似事をして、グルグルの名を汚さないでもらいたい。

まず一斉にきちんと指導するのが前提である。一斉指導でも、ひとりひとりの生徒・学生と「目をつないで」きっちりフィードバックを繰り返し、全体のレベルを可能な限り上げておいたうえで、それでも上げきれない個人個人のレベルを上げてゆくためのローラー作戦がグルグルである。

グルグルでなくペアワークでもグループワークでも、その前にきっちりと一斉形式で指導を尽くしておくのが絶対必要条件である。

一斉指導できちんと教えることなく、ただペアワークをさせたり、グルグルに入ったりするのでは、やらないほうがましだ。

きちんと一斉に指導せよ。

まずはそこから。

10/25/2015

11月1日(日) 英語スピーチコンテストにおいでく下さい

来週の日曜日、11月1日(日) 午後、大東文化大学主催 第16回 英語スピーチコンテストを行います。

共通テーマは、Lesson from History. アトラクションとしてネイティブスピーカーによる英語落語もあります。

どなたでもご覧になれますので、どうぞいらしてください。

私が責任を持って発音指導した学生たちも出場します。


時間: 11月1日(日) 12:30開場 13:00開始

場所: 大東文化会館ホール (東武東上線 東武練馬駅3分)

内容: 

(1) 高校生の部 10名のスピーチ

(2) 大学生の部  9名のスピーチ

(3) アトラクションとして英語落語

祝! 全日本大学女子駅伝 大東文化大学準優勝!

本日行われた杜の都駅伝で、大東文化大学陸上競技部が準優勝しました。優勝の立命館には一歩及びませんでしたが、3年連続の2位は大変立派な成績です。選手の皆さん、おめでとうございます。清々しい興奮をありがとうございました。

英語学科教員としては、走者のなかで唯一の英語学科だった、キャプテン福内櫻子選手に特別な拍手を送りたいと思います。力走お疲れ様。

(また関西大学が8位でシード権内に入りました。こちらも元関大教員として嬉しいことです。)

10/20/2015

英語の授業しました

久しぶりに「英語」の授業をする機会があった。

金星堂から来年度用に出版される Reading in Action Basic の使い勝手の紹介として、著者自身のモデル(サンプル)授業ビデオを制作しましょうという企画があり、そのビデオ撮りのために、ふだんは英語教育学概論、あるいは英語教育学入門という名前で英語教員養成をにらんで授業しているクラスに協力してもらい、1時間だけ、Reading in Action の Unit 1 を使ったモデル(サンプル)授業をやったのである。

もちろん普段も英語スキルには関わる授業をしているだが、それらはリーディングとかリスニングとか銘打った英語自体の授業ではないので、今回やった「英語」の授業は久びさ感があった。

普段のルーティーンとは関係ない段取りでビデオ撮影1発勝負でやるのには多少不安もあったのだが、結論から言うと、1年生も2年生も(そして3年生も)大変良く頑張ってくれ、やっているこちらとしてもとても楽しいものになった。

諸般の事情で、自分の持ちコマに、(いわゆる「専門」の「英語教育」の授業ばかりになり)ふつうの「英語」の授業がなくなりつつあるのだが、やっぱり英語の教員は「英語」の授業が基本であってバックボーンであって第1であるなあ、ということと今更ながらに実感する1日となった。

英語教育を教える人間が英語を教えなくなったら、たぶんダメなのではないだろうか。




10/18/2015

the right thing done

I feel I did the right thing.

10/16/2015

the right thing

I'll do the right thing, but what IS the right thing to do?

10/15/2015

スピーチコンテストの審査員コメント

スピーチコンテストの審査では、ジャッジがジャッジペーパーにコメントを書く場合があるが、そのコメントに良いことしか書かないという審査員がいた場合、そのコメントからスピーカーが実質的に得るものは限りなく少ないだろう。

次の機会にむけて自分をさらに高めるためにはどうしたらよいか、というヒントをあげなければまったく意味がないのではないか。

当然、授業も同じ。

そもそも、どうして良いことばかり書く、という発想になるのか、私は理解できない。

限られた時間なのだから、悪いことばかり書きたいものだ。そうすればすべてが改善の手がかり、足がかりになる。

玉に瑕

先日、ある大学の系列附属小中高の先生方の英語授業研修会の講師をさせていただきました。タイトルは「英語リズムの教え方」。

感想は . . . う~む、先生方のレベルがかなり高い。さすが、と言うべきか。恐るべし。

それでも個人個人を細かく見ると、ある人は /l/がイマイチ, ある人は シュワの口が開きすぎ、ある人は破擦音が摩擦音、といった「玉に瑕」は見つかるもので、その疵を磨いて玉をピカピカにするお手伝いは多少はできたように思います。


リーディング教科書の新刊、できました!

2016年度新刊の大学生用リーディング教科書

Reading in Action Basic (金星堂) の見本が届きました!



ご好評をいただいている Reading in Action のタスクを基本的には踏襲しながら、より題材を短くし、語彙レベルもおさえたベーシック版です。

1コマの授業で十分にこなせる分量になっていますので、90分のうち3分の2を学生がなにかを話しているような活発な授業が展開できます。

是非、ご覧ください。

10/13/2015

ネイティブとノンネイティブの視点の違い

各種面接の委員やコンテストの審査員として、同じ学習者の英語をネイティブとノンネイティブが査定・評価する、という状況を何回かノンネイティブ側として経験した後、最近思ったこと:

ノンネイティブのほうが、英語自体の見方が厳しいのではないか、ネイティブのほうが英語自体には甘いのではないだろうか。

一見 counterintuitive な結論なのだが、どうもそんな気がする。

我々ノンネイティブは、意識的に自分が学習、習得した事項がわかっているので、それをまだ習得していない被評価者の「足らない」部分を明確に感じる結果、いわば減点法的に評価し、これに対してネイティブは、もともとノンネイティブの被評価者に対する期待水準が低いので、「言っていることは十分通じる」「頑張っているじゃないか」という、いわば加点法的に評価する

のではないだろうか。その結果ノンネイティブは、「あれもできていない、これもできていない」という辛口評価になり、ネイティブは「あれもできている、これもできている」という甘口評価になる。

別の切り口で言うと、ノンネイティブは分析的に、ネイティブは感覚的に評価する、という傾向があるような気がする

のだが、これは一般的にそうなのか、私の場合だけなのか?

違いの分かる発音を

『英語教育』11月号に

「違いのわかる発音を 母音編、子音編」

という記事を書かせていただきました。

是非、お読み下さい。

教師向け発音向上のための本

11月号の『英語教育』(大修館)誌上で、手島良さんが、「教師向け発音向上のための本」として、一番に拙著

『絶対発音力』(ジャパンタイムズ)

を挙げてくださいました。

どうもありがとうございます!


10/08/2015

下手

たまたまつけたNHK英語番組の講師の発音、(講師としては)拙い。

学習者役の素人出演者の話す「ザ・日本人発音」を全く直そうとしないのも、いかがなものか(=ダメ教師の典型だ)。


10/04/2015

シンビン

昨日は、ラグビーワールドカップの、日本対サモア戦を見て、全くの素人ながら興奮した。完勝、すばらしい!

なかで、サモアの選手が反則をして10分間プレーできないという状況が何度か起こった時に、解説者がしきりに「シンビン」というような言葉を繰り返していた。

文脈からなんとなく意味はわかったが、しびんではないし、新瓶でもないし。。と思っていたが、その後、副音声の英語解説に切り替えてやっと納得。

sin bin

だったのか。

私のなかでは、「シン」と sin の心理的・音声的な距離がかなり遠いから連想できなかったようである。

si を shiと言われるとものすごく抵抗と違和感がある。

10/02/2015

授業評価が全校トップに

高校で教える、ある matureな 「教え子」から、生徒による授業評価が英語科ではもちろん全教科を通じて全校トップでした、という嬉しい便りが飛び込んできた。

そして、それは「靜イズム」の賜物です、とも。

そう言って貰えるのはもちろんとても光栄であり、嬉しい。

しかし本当は、それは靜イズムなどではなく、ご本人の○○イズムなのだ。

ますますの活躍を祈る。