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6/07/2012

「歌=スイング矯正マシン」論

Glee の、Don't Stop Believing をやったが、

Born and raised in South Detroit

のラインが、とてもよい練習になる。




Born も and も raised も in も South も

1音節語として発音しないと、

OoOoOoO  というメロディに乗れないことが痛感できる。

ゴルフのスイング練習マシンで、強制的にあるコースでしか振れないようにするものがあるが、歌を歌わせるということは、英語の音節に関して、あの矯正=強制マシンと同じ効果があるようだ。

普通の発話と違って、歌は、モデル(のリズム)が明確な形で存在する。

自分の発話がよいのかわるいのかは、その歌がモデルと同じように歌えるのか、歌えないのか、ではっきりするのだ。

6/05/2012

B では唇を閉じろ!

自分の中でのマイブーム(というのもトートロジーだが)というのが有るのかわからないが、最近は、

/ b / と / v /

が気になって気になってしかたがない。

/ v / が閉鎖音に近すぎてだめなのは以前から気づいていたが、最近は、日本語にもあるはずの / b / が不完全であるという現象のほうに意識が行く。

日本語の発音からして、両唇閉鎖音であるはずの / b / が、唇の密閉ができずに、空気が漏れているので、ほとんど両唇摩擦音 になっている人が、男女を問わず、本当に多いことに気づいた。

/ b/ は閉鎖音だからきっちり閉鎖して(通常はその後に爆発)。

/ v / は摩擦音だから、閉鎖しないようにしてジワッと摩擦。

かなりの人が / b / は閉鎖密封度が足らず、 / v / は、閉鎖密封度が高すぎる、のである。

逆。

で、解決法のトレーニングだが、 / b / は、練習として / p / で代替してみるのが有効のようだ。 さすがに、 / p / で閉鎖が足らない人は少ないので、 / p /  で閉鎖の感覚を確かめて、その上でもう一度有声音に戻す、のである。

/ v / のほうは、閉鎖をさせないために、思い切って、近接音の / w / で代替する練習をしてみるのがよいと思う。

だから、

unbelievable   を、 しばらく  unpeliewaple

という練習をしてみるわけ。

試してみてください。

1音節を1音節として発音する練習

昨日、高校生を4時間グルグルして感じたことはいくつかあったが、その中の1つは、

1音節語と1音節語として発音させる練習

不要な母音挿入をさせない練習

が足らないなぁ ということであった。

Sukiyaki の歌詞に、

seem to keep haunting me

というのがあるのだが、

seem の m が ム

keep の p  が、 プ

だと思っている生徒がいて、結果的に

seemu to keepu haunting me

となるので遅れてしまう、という現象が観察された。

指導したのは、

seem の m は、「開放しない」(などという用語はもちろんつかわず、唇を閉じる、というジェスチャーを、女子には身振りで、男子には実際に唇をつまんでやって指導するのだが)ということを徹底した。

keep も、keep hau.. の単語のつなぎ目が、 キーポー... のようになるように指導。

6/04/2012

理系高校生をグルグルさせてもらった

昨日、複数高校から国際研究発表大会のために選抜された理系高校生を4時間グルグルする機会があったが、彼ら彼女らの感想:


l  学校での授業とは違って、みっちりと発音を教えられる授業がとても印象的だった。その分自分の発音の問題点を一から見直すことができた。また、英語で歌ったり、とても楽しんで授業を受けられた。先生の教え方はとてもわかりやすく、失敗をしてもすぐに直すことができた。今回学んだことを忘れないために学校の英語の授業でも積極的に英語の発音の練習をしたい。***に向けて、英語の勉強により一層励み、自分たちのしている研究を進めて外国の学生に発表して恥ずかしくないものとしたい。

l  今日の発音講座に参加して、自分の発音が正確ではないことに気づいた。LRの発音の違い、mやpの発音の仕方など、細かそうに見えるけど実は重要な発音ばかりで、できていないことばかりだった。しかし、先生が丁寧にわかりやすく、何度も指導してくださったので少しずつできるようになりうれしかった。また、今日は発音口座だけでなく、さまざまな高校の生徒の方々と交流することができ、とても有意義な時間が過ごせた。より良い英語プレゼンができるように、次回も頑張りたい。本日はありがとうございました。

l  今日の午後の授業に参加して、私がこんなに発音を気にかけて話したことがなかったことに気付きました。今までアクセントやイントネーションを気にして、1つ1つの音をおざなりにしていました。自分が不得意であるthe(ダにならないように舌をきちんとはさんで息を出す)p、mなど(口がきちんと閉じられていない)は、特に意識を集中させて発音していこうと思います。そして、重要な単語にポイントを置くリズムも、まだまだつかめていないので、英文を読む際にリズムを考えながら感覚を養いたいです。今日の授業を通して、「英語」に対して新たな見方・視点を得られました。たくさん自分の課題が見つけられたので、その点を伸ばせるように頑張りたいです。英語が上手になりたい!という思いが強くなりました。

l  私がいつも受けている英語の授業、私が思っていた今日の取り組みとは全然違うものでびっくりしました。普段の授業では歌を歌いながらなどしないので、新しい感覚でなにより面白かったです。また身につく感じがあったので、うれしいです。今回の取組で見つかった課題は、人の前に出て発表すると過度の緊張で出力ができなくなってしまうことです。これからは、このプロジェクトだけでなく、学校などでも発表をする機会が増えてくると思うので、克服できるように努力をしていきたいと思います。今日からR,L,TH等の発音を気をつけていきたいと思います。

l  とても有意義なワークショップでした。もともと発音があいまいであることに不安を感じていたので、今回のご指導により自分に自信を持つことができたのと、歌などを通して学ぶことによって、英語の楽しさを改めて感じることができてよかったです。他の学校の人たちとの交流によって、自分の実力不足を痛感してしまったので、今日教わったことを復習したり、CDを聴きながらさらに深くまで自分の発音を鍛えたいと思います。今までの勉強は、どうしても座学が中心になってしまっていたので、今後の勉強に英文を聞いたり読んだりするというものを追加して、より自分の力を確かなものにして、今後の発表に活かしたいと思います。

l  日ごろ気になっていた自分の発音に、的確な指摘をもらって矯正への足掛かりをつかめたのがうれしかった。楽しくわかりやすく教えていただいたので、とてもよかった。また、普段まったく接点のない他校の生徒ともすぐに打ち解けられたので、これからのプログラムもより楽しみになった。このプログラムのこれからを聞いて自分の実力でどこまでできるのか多少不安になったが同時に強い興味も湧いたのでこれから頑張りたいと感じた。

l  LRの発音をあまり気にしたことがなかったので知ることができてよかったです。普段の英語の授業では学ぶことができないことが多かったので、とても興味深いものだった。先生のチェックはとても厳しかったけど得られたものがたくさんあるので、とても充実した1日になってよかったです。英語の歌を歌ったことがなかったので、最後にやった取り組みはとても大変でした。でも、身近な歌で勉強することはとてもいいことだと思うし、短縮されていたり伸ばされていたりさまざまな方法が使われていたので、教材としてとてもいいと思います。今度の取り組みはほかのみんなと対等に英語で話せるように頑張っていきたいです。

l  今日は発音の練習だけでなく、初顔合わせということでいろんな日本の高校生と話ができて、学校ごとの様子やカリキュラムについてたくさん知ることができたし、積極的に話せたと思うので、この先もみんなともっと仲良くなり、協力してお互い高め合えるようになりたいです。発音講座では、英文を丸暗記しなくてはいけなくて大変だと思ったけど、練習をしているとあっという間に時間が過ぎてとても充実した時間を過ごすことができました。歌の時は、私は歌が苦手だったので困ったけど、最後は楽しく歌うことができて、歌詞のつなぐ場所が分かればますます楽しかったので、新しい気づきになりました。苦手だった人の前で歌うことも克服できたので、ひと殻破れた気がしています。(中略) !ありがとうございました!

l  厳しい先生だと聞いて緊張していたのでちょっと不安だったのですが、よい意味で厳しい先生で本当によかったです。少人数で発音口座をしていただいたのは今回が初めてで、各それぞれにきっちりとみていただけたので本当に満足できました。今まで、自分がどの発音をできていなかったのかどうすればよいのかを改めて振り返るターニングポイントになれてよかったです。(後略)

l  私は、発音の授業を受けたことがありませんでした。なので、これまでLRの発音もあいまいにして単語を言っていました。ですが、今日この講座を受け、L-Rをしっかり区別しないと相手に絶対伝わらないということがよくわかりました。発音のPも苦手でなかなか言えず、とても苦戦しました。今回多くのことを学んだので単語や文を言う時につながりや発音によく注意して読んでいきたいと思います。また、ほかの学校の人と比べて、自分の発音の良さのレベルが低く、もっと頑張ろうと思いました。練習すれば上達すると思うので、英語のCDを聞いたり音楽を聞いたりして、学んでいきたいです。他校の人たちとも仲良くなれそうなので、12人でこれから****まで頑張っていきたいです。

l  取り組みでは、今までは英語を日本語の発音でそのまま読んでいたから、今日の取組で全然違っていたんだなということに気づいた。英語は自分にとってものすごく発音しづらくて、最初はうまく言えなかったけど、先生の口を見てそれを真似ると案外言えたから最後のほうは楽しく講義を受けることができました。昼食の時には地方ごとでいろいろな文化があることも分かってとてもいい経験になったし、みんなは自分よりも勉強していると思うから自分も少しでも追いつけるように努力していきたいと思いました。

l  日本で一番厳しい先生という話を直前に聞いたので内心ドキドキしていたけど、実際はとても面白い先生で教え方もすごくわかりやすく、ユーモアも交えて講義をしてくれてとても楽しかったです。帰国生である僕もいろいろと発音や口の動きについて直すところがあり、そこをしっかりと指摘してくれたので、自分の改善点がどこなのかしっかりと意識することができました。すごく楽しく、ためになったので、これ一回きりだと思うと残念です。今日はすごく充実した講義を受けることができてよかったです。参加生徒の中で唯一高校1年である僕も、最初あった不安もいつの間にか消えていて、とても有意義な時間が過ごせました。

6/02/2012

はじけないCM チョコラ

エーザイチョコラBBスパークリングのCM


冒頭で、Three, two, one, .... sparkling!!

と誰かが言っているのだが、その

sparkling



sparkRing

なので、聞くたびにちょ~気持ちが悪い。

また、sparkRing の前はもしかすると、

let's

ならぬ

Ret's

と言っているように思える....

Ret's sparkRing!!!!

だよ。

予習してきた!



新しい学生たちと出会って約2ヶ月たち、いろいろなことがしっくりしてきました。

先週じわりと嬉しかったのは、あるクラスで初めて、出席した全員が規定の予習シートを持って来たことです。

ここ15年は、「これをやってこい」と言えば全員必ずやってくる、という状況でしか授業していなかったので、「やってこい」「もってこい」と言ってもやってこない学生、もってこない学生が一人でもいる、というのは、昔に戻ったようで新鮮でした。

もってこない、やってこない奴に対して、おどしたりすかしたりして、もってこさせるにはどうするか、やってこさせるにはどうするか、というのがこの2ヶ月の私に対する ひとつの challenge でありました。

(ちなみに英語の challenge というのは、自分に対して降り掛かってくる難題、試練、という意味で、自分が難題に挑戦する、という意味はありません。挑戦の方向が逆です。難題が私に挑戦してくるのが challenge であり、それを受けて立って努力する自分、は、 take up the challenge といいます)

それが、ようやく全員がきちんと予習シートを持ってきて、前を向いて一生懸命音読する、という状況が作れたのは本当に嬉しかったです。

おかげで自分の教師力が鍛えられたと思います。

何も言わなくとも勉強するようないい生徒・学生には、教師はそれほど必要ありません。また、そういう生徒だけを相手にしていると、教師力(のある大切な部分)は磨かれないし、ナマってしまいます。だから進学校しか経験しないと進学校とか予備校でしかうまく教えられなくなってしまうでしょう。生徒さんが自分から求めてくるような恵まれた状況でないと教えられない、ということです。

放っておくと努力をついつい怠ってしまうような、ごくフツーの生徒に、力を貸してやって頑張って努力させる、のが生身の教師としての最大の任務であり、教師の醍醐味である、と私は感じています。

楽しいなぁ。

6/01/2012

腹立つCMふたたび:マッチ編

中居正広さんが、マッチを貸してくれた外(国)人に、

オー! センキュー! センキューベリー....

といいかけてマッチをあけると中から近藤真彦さんが出てきて

マッチです

というCM。

いつものパタンだが日本人のダメ発音を前提にしたダジャレCMをみると英語教師として腹が立つ。

ダメ発音を助長するからだ。

もちろん match と much は、発音が違うし、韻も踏まない。

今日は教科書に flush が出てきたのでこのCMを引いて、

flush / flash

much / match

must / mast

などの練習をした。