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12/31/2013

fly away と フライングゲット の違い

山本高広さんがやる、ケインコスギが半沢直樹にでてきて fly away と言う、というネタでは、日本語はカタコトだが英語は流暢だ、という英語部分で、fry away と言っているのが非常に気持ち悪いと思った。

しかしキンタローさんが言う、「フライングゲット」が気持ち悪いと思ったことは一度もない。むしろ好きである。

これはなぜかと改めて考えてみた結果、前者は、それが英語らしい発音だとおもって山本さんが、fly を hry と言っているから気持ち悪いのだが、後者はキンタローさんはもともとカタカナ発音だと割り切って言っているのがわかるから、気持ち悪くないのだ、と気づいた。

つまり、本人が英語だと思って英語でない音を言っている、のが私は気持ち悪いのである。

どうも世の中はなんでもかんでも Rっぽい音を響かせるのが英語だと思っている人が多いようだ。

日本生命

考えてみると、日本生命 ニッセイが、英語綴りを

NISSEY

ではなく、

NISSAY

にしているのは、我々としては感謝すべきである。

12/30/2013

英語教育が滅んではいけない

英語教育研究栄えて、英語教育滅ぶ

というのは、「英語教育研究」が栄えると必ず「英語教育(実践)」が滅びるので「英語教育研究」はやめよう、

という意味ではなく、

「英語教育研究」が栄えたので「英語教育(実践)」が進歩した、と言われるような種類の「英語教育研究」をしよう、

という意味であると思います。

12/29/2013

英語教育研究栄えて。。。

「『英語教育研究』栄えて、『英語教育』滅ぶ」

とおっしゃったのは師匠でしたか、師範代でしたか?

いろいろな状況を見るにつけ、しみじみ名言だったと感じられます。

12/28/2013

歌うまキッヅは英へたキッヅ

(通常はキッズと表記しますが、それだと kiz みたいで気持ち悪いので、敢えてキッヅとしています。)

関ジャニ仕分け∞で歌うまキッヅを観ていました。

こいう番組を見ると毎回同じような感想を持つのですが、日本語部分の歌はもう惚れ惚れするほどうまいのに、歌詞が英語になると発音が気持ち悪いので、職業病で、とたんに興ざめしてしまいます。

なかで、Lady Gaga の Telephone を歌った小学4年生は、リズムはいいし、th も r ばっちりと、かなりイケていたのですが、やっぱりLはダメで、Stop terephoning me! でした。

こうしてみると、やっぱり L は中上級者の鬼門なのですね。

惜しいなあ。

キッヅだからしかたないのですが、まともに教えてやれる大人は周りにいないのか。。。

矢沢永吉さんの英語発音

プレミアムモルツのCMで Hey Jude を熱唱する矢沢永吉さん。


英語発音うまいです。

中高大の英語教員の平均値よりずっとうまいです。

ひとつだけ気になるのは、

Take a sad song and make it better

の、song の ng の部分が鼻音になっていないので、song and が「ソーンガン」になっていること。しかしこれは発音オタクでなければ気にならないレベルの話です。

他にもJとかLとか、微妙なことを言い出すときりがないですが、ざっくり言うと、とりあえず日本の歌手として恥ずかしくない、お手本にすべき、好感の持てる、立派な発音だと思います。

東京オリンピックの招致のための最終プレゼンでも、みんな、とくに若手がこのくらいできたら文句はなかったのですが。。

駄文: 静かな店?

ふぐ屋さんにて

店員: いらっしゃいませ~

客: 「しずか」ですけど。

店員: . . .  ご予約のお客さまですか。

客: はい。

店員: お名前をよろしいですか

客: . . . だから「しずか」だってば(^^;)

データベースを調べないとわからないのか? 再論

「データベースを調べないとわからないのか?」

について当該の記事の筆者のコメントがありました。

拙論「生徒が犯しやすい発音上の誤りを見つける」(『英語教育』2013年12月号記事)について


中盤は、

「目の前の生徒を観察していても、起こっている現象が100%認識できるわけではないので、(その生徒たちの発話を?)データベースとして蓄積したものを改めて分析すべきだ」

という主張のように読めます。

ふむふむ。たしかにリアルタイムで観察できる事象には限界があるので、それを録音をしてあらためて分析すれば、より詳細なpictureが浮かび上がるでしょう。

ただ後半は、

「目の前の生徒たちの発音に含まれる現象が十分一般的かどうか保証はないので、より一般性をもとめて(目の前の生徒たちだけでない音声を広く拾った)データベースを研究するべきだ」

と読めます。

こうなるとやはりそれは教師の視点・発想ではなくて、研究者の視点・発想ですね。

これはどちらが良い、悪いではなく、興味の方向が違うのだと思います。

私としては、自分の教え子の英語教師には、あくまで英語「教師」であって欲しいですね。一般性のある「研究」をしようという発想はあまり嬉しくはないです。general で abstractな「日本人英語学習者」ではなくて、specific で concrete で real な、目の前にいる、顔も名前もある生徒たちと(だけ、まずは)きちんと向き合って貰いたいです。一般性云々は、まず自分の守備範囲をきちんと守備してからの話にしてもらいたいです。






12/27/2013

教育の原点で改めて思う、和訳のさせ方

後期は、クラス全員が来ても3名、欠席者が出ると2名もしくは1名、という塾のような環境の授業を担当してきた。

こうなるとグルグルも物理的にグルグル回ることはなく、2名いるなら目の前の学生が交互にやることを決めておいて read and look up をさせたり、あるいは同時にさせたりするだけだ。2名なら同時でもまあまあ観察できるのである。1名ならもちろん回ることは必要ない。テレビで見る、落語や狂言の世界の、師匠と弟子の1対1の稽古のようだ。

習熟度としては高くない。がやる気はある程度はある、という感じ。

予習として、教科書として使用している例文つき単語集の、1セクション分 50センテンス を書き写してくることをさせているが、それは必ずやってくる。(ちなみに単語集なので例文の和訳はすべて見開き右頁に載っている。)しかしかといって、英文と和訳を照らしあわせて予習段階できちんと読んできている、という様子は見られない。授業中の態度は真面目である。

という感じのレベルである。

そこで授業中は、できるだけ多くのセンテンスの意味(構造含め)を理解させたうえで、それをきちんと言えるようにし、かつ書かせる、ということ努力を傾注することになる。

日本語と英語の対応をあまり考えずに読ませても read and look up させてもしかたないので、その前に、単語やフレーズの意味を日本語で尋ねることにした。まあ言ってみれば、和訳させてみることにしたのである。

その際、ただ「意味は?」というと、例によっていろいろ考えて日本語として語順が普通の文を言おうとするので一計を案じ、

オレが読んだところだけの意味を言え

ということにした。なんといっても文全体の和訳は右ページを見れば書いてあるので、そういうことではなく、英文の1語1語、1フレーズ1フレーズごとの意味を確認させようとしたのだ。

Animals on this island evolved differently from other places.
(右ページの訳文: この島の動物は、他の場所とは異なる進化を遂げました)

なら、

私: Animals on this island
学生: この島の動物

私: evolved differently
学生: 違うように進化した

私: from other places
学生: 他の場所とは

といった感じ。

これは結構いい感じである。ありそうでなかった(というか、自分の中ではそうです)手法だ。

スラッシュをつけてアタマから訳させるということだが、あらかじめスラッシュをつける手間を省いて単に教師が意味の塊を読み、それを生徒が訳す。

靜イズムでは基本的に生徒には日本語を言わせるな、書かせるな、なのだが、これは応用なのでOKである。

また、延々と何センテンスも訳を言わせるのはやはりNGだが、私の場合は、1文の意味を確認したらすぐ音読し、場合によっては read and look up させるのでよいのである。さらに場合によっては、1文全部をまたずに、フレーズの意味を確認した時点で音読させるから、生徒は「日本語ワールド」に浸りすぎることによって退屈することはない。

もちろんこの手法はチャンクを教師が教えてやっているという点で、補助輪リーディングなので、すこしずつ、チャンクを生徒が考えて音読してそれを日本語で言う、という手法に移っていくのがよいだろう。

まったくのオールイングリッシュでの意味理解活動と、まったくの訳読、つまり生徒に「日本語らしい語順の日本語」で1文全部を訳するのを求めるという形式の中間段階として、教師がチャンクを教えてやりながら、そのチャンクの日本語を言わせてみる、という形はアリだな、と教員生活30年目にして気づいた。チャンク訳ならテキパキと言わせることも可能だし。









12/26/2013

Phonics Song

小学校の先生が教えてくれた、phonics song 。

いいですね~



ちゃんと聞いてみると、f , l, m, n, r, w, v, y, z  などの伸ばせる子音は子音自体を長く伸ばしています。 伸ばせる音だ、という意識をつけるにはこのほうがいいですね。

これにたいして破裂音は伸ばせないので、2回 閉鎖解放 閉鎖解放 を行なっていますね。


無声破裂音はちゃんと無声で繰り返しているのでよいです。これを日本人の先生がやって、c で、cu, cu , cat と母音をつけてしまっているのを見たことがあります。

「靜流・発音力向上セミナー」受講者感想

本年の仕事納め?の研修会が終わりました。午前午後6時間でしたが、やはりトレーニングとしてはこのくらい時間があったほうがよいように思いました。


満足できた 27名    普通  1  名  満足できなかった  0 名  未記入   名  不参加0   名

コメント:
<満足>

1.  音痴なのでグルグルメソッドで歌うのは苦労しましたが、発音をチェックしていただき、自分の盲点に気づきました。1つ1つの単語を発音するだけでなく、文単位で正しく発音する場合の注意点がわかりやすく良かったです。脳がつかれましたがとても勉強になりました。自分でもさらに発音の向上を目指して努力します。ありがとうございました。(公立高 教員歴12年)

2.  グルグルメソッドを実際に体験出来た。陥りがちな間違いを徹底的に指摘していただいた。(公立高 26年)

3.  教師には、学校では誰も発音指導をしてくれないので、とても不安でした。盲点講座によって、今まで曖昧だった音がはっきりして、もっともっと英語が話せるようになりたいと思いました。生徒も、「英語の音が出せる」と思えば、英語を話したいと思うと思います。生徒の良いモデルになるように自分がまず努力します。素晴らしい講座でした。ありがとうございました。(公立高 1年)

4.  グルグルを何回も行うのは正直キツかったです。Severn SuzukiSteve Jobsを用いての講義は、英語の今を感じられるものでよかったです。生徒たちにも伝えていきたいです。ありがとうございました。(私立中高 4年)

5.  自分の発音の誤りを訂正していただけたのは実に数十年ぶりのことでした。本当に感謝です。
自分のブラッシュアップになり、また靜先生の発音が出来ない時のアプローチの幅の広さに驚かされました。自身も勉強を続けていきたいと思います。一日、あっという間に終わりました。(私立中高10年)

6.  具体的な指導が受けられて、大変勉強になりました。(その他 3年)

7.  今までどう発音すればよいのかわからない「d3」記号が解決できました。また、本人にはよくわからない発音を本人を前にして見本を示してくださり、口の形、音の出し方が分かったのは大きかったです。ありがとうございました。頑張ります。1つ1つ正しく、定着するまでやってみます。本と本人に指導していただけるのは別ものです。(公立高 ?年)

8.  盲点になりがちな破擦音、摩擦音の違い、tl/dlの出し方、特に鼻腔解放について知ることがよかったです。コンピューターの音声を使った説明もわかりやすかったです。私もよくグルグルをマネしてやっているのですが、今回自分が生徒になることで色々見えてきました。ダメ出しの仕方、マルを出すタイミング、個と全体へのフィードバックの与え方、チェックされている時と待っている時の生徒の気持ち、などすべてが勉強になりました。ありがとうございました!(私立中高 2年)

9.  自分の知識の中で曖昧な部分があるということが自覚できました。個人的に間違いやすいポイントを指摘していただいたので、ありがたかった。まだ十分ではないけれど、1日のレッスンで出来るようになったものもあり、うれしかった。また、もっと練習したり勉強しなければいけないこともわかり、今後も努力しようと思った。本当に充実した研修でした。ありがとうございました。(公立中30年)

10.  たくさん練習ができてよかったです。色々取りこぼしがあったと思います。もう少し沢山資料が欲しいなと思いました。日本語は高低アクセントでない・・・というのは驚きました。あとは、実際に授業に具体的にどう使うか?が、わかったらもっといいなと思いました。(公立高 8年)

11.  theの発音を直されたときはすこしショックでしたが「ああ、そうだったのか!」と思いました。研修に参加した甲斐がありました。3学期の授業に間に合うように準備します。ありがとうございました。(私立中高30年)

12.  グルグルメソッドがとても参考になりました。生徒にもやってあげられるくらいまで、まずは自分の英語発音力を高めたいと思います。(私立中高 7年)

13.  発音について自信がついた部分もある一方、重点的にトレーニングしていきたい「L」などにも気づかせていただきました。今後の英語力アップを目指す上で、やはり音に対するプロ意識を持つ必要があると再確認しました。ありがとうございました。(私立高 6年)

14.  沢山練習ができてよかったです。まだまだ足りないところが多くなり、課題が山のようです。引き続き自宅でも練習するので(間違って練習していることも多いので・・・)また研修に出てブラッシュアップしたいです。とても勉強になりました。ありがとうございました!(私立中高 8年)

15.  発音を教えるにあたりいろいろヒントをもらいました。あっという間の1日でした。(私立中高25年)

16.  1人1人の発音をチェックして頂けて良かった。“教員が”つまづきやすい所を理解して下さっていて、今日の活動も程よくチャレンジングで飽きる事が無かった。講師に直接フィードバックしてもらえるととても充実していると感じられる。(私立中高 1年目)

17.母音の長さの違いや英語らしい発音の指導(dzとzの違い等)。やはり立ち上がって活動するのは楽しいです。自分がいかにrとlの発音が出来ていなかったのかを確認することができてよかったです。もう一度最少公約数(発音に関する)の内容を勉強したいと思いました。(公立中0.75年)

18.先生の別の講座も是非受講させて下さい。(公立中 11年)

19.夏期研修受講時に自分で未消化だった「破擦音」の出し方等、今回は時間も十分あり納得できました。又「グルグル」で個別にチェックしていただき、どのように音を出せばOKなのかというポイントがよく分かり、自信がつきました。本日教えていただいたポイントに留意し、商品である、自分が授業中に使う英語により注意を払いたいと思います。ありがとうございました。(私立中高 10年)

20.靜先生の研修は数回目ですが、より詳細な発音の知識を身に付ける事ができ、ためになりました。状況に応じて、次々と技をくり出す(?)先生の姿に、豊富な経験量と知識の深さを感じました。1つでも、技を盗んで授業に活かしていきたいと思います。グルグルが緊張感を伴うアクティビティであるという事が実感され、自分が生徒の立場になって参加することができました。日々の訓練を重ね、生徒にとってよいモデルとなる英語を使い続けたいと思いいます。ありがとうございました!(私立中高 8年)

21.1人1人の発音を丁寧にみてくださる時間があり、教師として大変勉強になりました。今後もこの講座を受講したいです(ぐるぐる初体験で生徒と同じ気持ちで授業を受けられて楽しかった(緊張)です)。(国立小 9年)

22.「ぐるぐるメッソド」いざ自分がやるとなると緊張しました。生徒の気持ちが分かりました。自分が普段細かな指導を受ける機会がないので、自分のできていない所が分かってありがたかったです。講義の中では自分の勉強不足でついていけないヵ所もありました。ですが知識よりもまず自分が出来るようになる事、子どもが出来るようになるまで何度も何度もしつこく言い続ける事が大事ということにも気づけました。気持ちの悪い発音に気づけるよう、精進していきます。ありがとうございました。(私立中高 1年)

23.今日は午前・午後とありがとうございました。先生の書かれた本を読んで興味を持ち、今年はぐるぐるに挑戦したのですが、結局中途半端なってしまっていたので、今回先生の講座があると知ってすぐに申し込みました。ぐるぐるされる側になってみて、生徒たちはこんな風に感じるのだな○と言ってもらえると嬉しいのだなと身をもって感じる事が出来ました。また取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。1日、本当にあっという間でした。とても楽しかったです。(公立中 9年)

24.素晴らしい研修会でした。靜先生が一番大変だったと思います。ご苦労さんでした。毎日、自分を追い込んでいかなくてはいけないと思うので、冬休みは自己特訓を行います。ありがとうございました。ポンポンポンポン○。○。など自分で作成できるように発言を極め
たいと思います。(公立中 23年)

25.発音を見てもらうことができて良かったです。直すところがわかりよかった。(? ?年)

26.体でリズムパターンを時間を通してやってもらってよかった。すぐに身につくものではないと思いますがよかった。先生の指導の基本から発展への流れはどういうものかを知りたい。

コメント
<普通>

   1.①発音とリズムを区別して訓練した方が良いのかと思った。② ●●の面で理解が不十分であった。 
      (公立中 35年)

       *どうしても判読できない文字で●●にしました。 

12/22/2013

『心・技・体』に続く授業本、出ます!

と言っても出版予定なのは、まだまだ来年の後半の話ですが、少なくとも執筆は進んでいます。

これまで

1999年 『英語授業の大技・小技』

2009年 『英語授業の心・技・体』

と来て、「英語授業の」シリーズ3部作の3冊目となりそうなのが、

2014年 『英語授業の愛・(仮題)

です。今度は単著ではなく、靜流英語授業道の高弟(^^)二人との共著。なんいっても言い出しっぺはその二人のうちの片方なので、完成を我ながら大いに楽しみにしています。

テーゼはタイトルを読んで字のごとく、英語授業の根本は生徒に対する愛だ!というシンプルなものです。

こうして3冊を並べてみると、大技小技は「華麗な」(?)技のオンパレード、心技体はそういう技を可能にする基本をじっくりと説いたもの。そしてこんどの「愛愛愛」は、さらに枝葉を捨て去って、授業の根源だけを突き詰めたもの、になりそうです。

時間が後にゆくほど、表面的な「コミュニカティブさ」がなくなって、原理に迫るようになっている、というのが自分ではおもしろく感じます。

こうやって宣言することで自分たちの筆を励ます、というつもりもありますが、前2作にまさるとも劣らない良い本にしますので、乞うご期待!

発音よければ、すべてよし

これはいい言葉だ。


日下恒夫著 アルク 2007


のキャッチフレーズが、

「発音よければ、すべてよし。発音のいい人は、必ず中国語をマスターできます。」

となっている。

英語の場合、実際には「すべてよし」とまではいかないのかもしれないけれども、少なくとも初学者の時、入門期の時に、英語の発音をきっちりと身につけ、英語の音って気持ちがいい、という感覚をしった学習者は、その後の英語人生にとって大きなプラスになる、のは間違いないのではなかろうか。

すくなくとも指導者、とくに小学校や中学校の教師としては、

発音よければすべてよし。発音のいい人は、必ず英語をマスターできます。

発音ダメならすべてダメ。発音のだめな人は、必ず失敗します。

くらいの姿勢で望むのがちょうどよいように思う。



12/14/2013

グルグルが救う学級崩壊

先日、嬉しい報告を聞いた。

中学で学級崩壊状態だった。

生徒たちがお互いのケミストリーの中で牽制しあい、コーラスリーディングではまったく声が出せなかった。

そこでグルグルを。

グルグルではクラス集団は関係なくなる。

グルグルでは教師対生徒の1対1になる。

そこで初めて生徒たちは安心して声をだした。

グルグルがなかったらあのままどうなっていたかわからない。。。と。


12/04/2013

上達を感じる

年も押し詰まってきたが、さすがにこの頃になると、4月から担当したどのクラスでも学生の音読が上達したなぁと感じられ、じんわりと嬉しくなる。毎回毎回毎回毎回、LだTHだVだと言い続けた甲斐があった。やっぱりうまくなるのである。

ただそれは主として単音の話なので、ピッチの変動幅を広げ、英語らしい生き生きとしたリズムで読む、という目標にはまだまだ修行が必要だ。

11/30/2013

英語教育研究大会という名のムダ? 【末尾に加筆訂正コメントあり】

今年の全英連の中学の授業がヒドかったです、という噂を聞いた。

何がヒドかったの?

発音です。

生徒の?

いや先生のです。

あ、そう。。

ちょうど2年前の奈良の全英連大会で基調講演をして、その際に、司会者である英語教員の発音のマズさをその場で指摘した。

http://cherryshusband.blogspot.jp/2011/11/blog-post_12.html

高校の研究授業の助言者として壇上にあがったが、合評会の空疎さに暗澹となった。

http://cherryshusband.blogspot.jp/2011/11/blog-post_4845.html


あまりにも暗澹となったので、その場でその旨を発言し、挙句の果ては、研究授業を見ながらグルグルの生徒の音声とそれに対して教員がどういうフィードバックをしているかを聞かずに「ああグルグルやってるわ。20分も長いな。。。」という態度をとっていた会場のかなりの数の聴衆英語教員に対して、「そういうみなさんの態度には非常にがっかりしました」という前代未聞のコメントで締めくくる羽目になった。

「ああいうコメントをされると場の雰囲気が悪くなる」という批判をされた、とあとで聞いた。たしかに仲良しイベントの締めくくりとしては最悪である。

しかしそもそも仲良しイベントに意味があるのだろうか。

持ち回りだからやればいい、上から降ってくるテーマにそって発表しなければならない、「大過なく」終わればいい、というだけのイベントは本当にくだらない。

毎年やっても、今年より来年、来年より再来年と進歩、向上していかなければまったく意味がない。

今年の授業の授業者の英語がヒドかった、という噂をきき、儀式としての、イベントとしての英語教育研究大会がいかにくだらないかということを、残念ながら改めて実感することとなった。

>> と思ったのだが、その後、「いや高校の授業や分化会の発表はすばらしく、大いに参考になるものでしたよ」という情報をいただいた。もしそうであればそれを喜び、認識を改めなければならない。 overgeneralization であったようである。








11/25/2013

50語で簡単にエッセイが書ける教科書です

ジャーン!

50語でミニエッセイを書く、ライティングの教科書を作りました。高校生でも十分使えます。是非、ご活用くださいませ(^^)

Write Your Ideas in 50 Words/50語フリップライティング
 (松柏社)



お問い合せは→ http://www.shohakusha.com/mail_form.php?key_m=6




はしがき

 本書は、日本で英語を学ぶ大学生が、すでに知ってる表現や比較的やさしい語彙を活用して、身近なことがらや日頃感じることなどについて、等身大の視点から肩の力を抜いて、「50語程度」の長さで書けるようになるために編纂したものです。書いてみるとわかりますが、英語の50語とはパソコン画面上では4行程度です。4行ですから、書き始めるのにそれほど大きな抵抗がある長さではありません。しかし主題文(topic sentence)で始まり、いくつかの支持文(supporting sentences)が続き、場合によって結論文(concluding sentence)で終わる、小さいながらもまとまりのある内容を書くことが十分可能である長さでもあります。
ですから本書は、一文ずつ独立したセンテンスしか書いたことがない人が、より本格的なエッセイ・ラィティングに進む前に取り組むのにちょうど良い「ミニエッセイ」ライティングのための教科書と言えるでしょう。
各ユニットには、導入としてイメージをかきたてる写真に続き、Expressions You Can Use, Other People’s Ideas, Flip Writing, My Own Ideaというセクションがあり、最後にThings You Might Want to Write About というコーナーがあります。
ユニットのテーマには「他人の言動で嫌なこと」(Unit 1)とか「今、凝っていること」(Unit 5)など、だれでも必ずひとつやふたつは「言いたい」「書きたい」ことがあるようなものを選んであります。写真も参考にしてイメージをふくらませましょう。

Expressions You Can Use は、各テーマについて書くとき、第1文すなわち主題文に使える表現を5つリストアップしたものです。英語のライティングで大切なことは、最も言いたいことを第1文でズバリと書き切ることです。50語という短い長さで完結する場合にはなおさらこの単刀直入な構成が大切になります。Expressions You Can Useに載せている5つの表現は、そのまま次のOther People’s Ideas 5つのエッセイで第1文で使われている表現でもあります。Other People’s Ideasを学習した後にまた戻ってきて確認、整理にも役立ててください。

Other People’s Ideas は、Unitのテーマについて書かれた5つのミニエッセイです。読めばおおよその意味はすぐに分かるはずですが、そこで油断してはいけません!これらのミニエッセイがすらすら自分で書けますか?この内容をすらすら話すことができますか?これらのミニエッセイには、読み手(reader)としてでなく、書き手(writer)としての視点をもってアプローチすることが大切です。つまり、単に「この文の意味が分かるだろうか」という意識を超えて、「この文を自分で書けただろうか」「この単語を自分はこんな風に使えただろうか」という意識を常にもってください。
このレベルの英文が自分の力で書けるようになるために、まずはこれらのミニエッセイを自然と覚えてしまうくらいまで、何度も何度も声に出して読んでみることが大切です。指示してある①~④のステップを踏んでいけば、ミニエッセイが自分のものになったと感じられるでしょう。

Flip Writingflipとは、「裏返す」という意味です。)は、すでにある程度「自分のもの」になったはずの5つのエッセイをもう一度見て、ページをめくって書き写す、というタスクです。1語や2語ごとではなく、少なくとも意味のかたまりのフレーズごとに書くことが大切です。できれば1センテンスごとに覚えてください。このように何かをいったん記憶することを「ワーキングメモリに格納する」と言いますが、どの程度の長さの英文をワーキングメモリに格納できるかが、その人の英語力と密接に関連していることがわかってきています。一気に書ける(=言える)英文の長さが伸びれば、ライティング力はもちろんスピーキング力も向上するでしょう。

My Own Idea は、Flip Writingで自分のものにしたミニエッセイを参考にして、今度は自分自身の考えを書いてみるタスクです。書き出しは、ミニエッセイのどれかにならいましょう。ミニエッセイのどれかが自分の感じ方に非常に近いならば、場合によってはほとんどそのまま使って一部変えるくらいでも構いません。(昔から「英作文は英借文」と言います。つまり外国語として英語を書く場合は、モデルとなる表現をそのまま「借りて」書くのが良いのです。)
書く内容のヒントとして、ページの下にあるThings You Might Want to Write About(あなたが書きたいかもしれないことがら)を必要に応じて参考にしてください。いずれの場合にも第1文、すなわち主題文はExpressions You Can Useで学習した表現を使うことで、英語らしい単刀直入なオリジナルパラグラフを書くことができます。
とりあえず第1ドラフト(草稿)が完成したら誰か他の人に読んでもらうことをおすすめします。またあなたが別の誰かのドラフトを読んでみるのも大変良い勉強になります。内容の流れは論理的か、文法・語法のミスはないか、などの点について批判的に読みましょう。だれでも自分のミスには気づきにくいものです。別の人の書いた英文を批判的に読むことで、次第に自分が英文を書くときにも同じような間違いをするのを避けられるようになります。
 完成した自分のMy Own Ideaは是非暗唱して発表できるようにしましょう。ひとつの Unit で自分のオリジナルミニエッセイがひとつ完成していきますから、Unit 15が終わった時点では、自分の考えについて15通りのミニエッセイが発表できるようになっているはずです。本書を使って学習するみなさんが、自分の考えを自分の英語でうまく表現できるようになることを願っています。頑張ってください。
著者

 

11/24/2013

問題のある同僚を見逃す同僚が一番悪い

小学校英語の教え方をテーマにしたデモンストレーションで。

A先生:日本人。英語は非常にうまい。発音うまい。運用力も抜群。非常に自然な英語。

B先生:日本人。小学校の担任教師とのこと。デモのなかで使っている英語のやりとりに関しては堂々としており、十分な運用力。イントネーションやリズムはやや不自然な点はある。発音が、一部、決定的にまずい点があり。ほとんど / l / が / r / になっている。

この二人が、A先生がALT役、B先生が担任教師役になって、「ビジュアル・ワード・ブック」的な教材を使って、やりとり。

やりとり自体は非常に見事で、ティームティーチングの理想形とも言えるものと感じた。

ただ、Bさんは、escarator, regs, cholorate を連発する。 butter のつもりで、batter と言う。 wool のつもりで、ool と言う(これは中高教員でもできない方が多いので、致しかたないが。)

この状況は絶対にまずいものである。

誰が悪いのか。

じつはBさんは悪くない。なぜなら、おそらくBさんは、自分が escarater と言っていることに気づかないのだから。気づいていないものを直しようがない。児童の前で、escarater を連発すること自体は、罪である。罪であるが、その罪はBさんの怠慢に起因する罪ではない。気づかないのだからしかたない。

誰が悪いかというと、Aさんが悪い。あれだけ発音がうまいAさんが、Bさんの発音のマズさに気づかないはずは絶対にない。あのデモもきっと事前に練習しているはずである。その時にも気づいているはずだ。気づいていながら、おそらくBさんに指摘してやらなかった。あるいは指摘したかもしれないが、修正されるまで面倒をみてやることを怠った。

それはAさんの罪である。同僚に対する遠慮か、人間関係に対する配慮か、それはわからない。

わかるのは、Aさんがそれをしなかったために、Bさんは児童に対して、世界から馬鹿にされる 

Engrish 

を垂れ流し続けている、ことである。

そういう同僚メンタリティが、口から Engrishを出すような児童・生徒を産み、悪循環がまた繰り返される。




教え方ばかり問題にするな

英語教育の研究大会では教え方ばかり問題にするが、教えている中身の英語がまともかどうかをもっと問題にしたほうがいい。

発音がおかしい、文法がおかしい、意味もなさない英語に気づかず? 教え方を論ずるナンセンスさ。生徒に対する罪深さ。

また、深い読みとか行間を読むとか解釈をする、という前に、行内に書いてある英語をきちんと教えるほうが先決。

安易に、解釈の問題だ、などと逃げてはいけない。

答えが決まらない問を問題にするのは、答えが決まった問の答えは分かった段階にだけ許されるluxury である。

安直に現代国語の真似をすな。

11/23/2013

担任だから、は免罪符?

小学校の担任が英語活動で、escalator を escarator 、chocolate を chocorate、 legs を regs というのは、担任だから許容されるべきだというのか?

児童に対する大罪である。

だいたい中高大と10年も英語をやってきてLも発音できないほうがおかしい。

そういう小学校教師を養成した中高大の英語授業がおかしい。

「担任の発音がダメな場合は視聴覚教材を活用すればよいと思います」

冗談を言っちゃいけません。視聴覚教材を活用して、まず自分の発音を改善すべきである。

それから児童の前に立つべきである。

自分たちが教師になった時は英語は要らなかった、などといつまでも文句を言っていてもしかたがない。いまは必要になったのだから。それも給料のうちになったのだから対応するのが職業的な義務である。

だいたい、LとRなんてやる気になれば一晩で身につく。 Rはできるようになっている日本人が、Lについてはとりあえずもともと使っていた日本語のラ行の弾き音を使うように とにかく舌先をグッと歯茎に押し付けるように意識して発音するする、のは一晩でできる。

11/22/2013

拍数とストレス

標記を、なかなかうまく説明している動画みつけました。

ストレスはともかく、拍数について説明してくれる学校の先生は残念ながら少ないと思います。

(department の真ん中のtをはっきり解放しているのと、mentのeがはっきりしすぎているのがイマイチではありますが、言っていることはまったくその通りです。)

拍数とストレス

11/21/2013

どんどん間違えてください

電車で見かけた英会話学校の広告に、大きく「どんどん間違えてください」とあった。

ああ、また例によって、間違いを恐れずにどんどんしゃべるのが上達の秘訣だ、というお決まりの勘違い無責任コピーだな、困ったもんだ、と思って読み進むと、意外や意外、

「どんどん、安心して間違えてください。○○の講師が、ぜんぶ、丁寧にひとつづつ直してさしあげますから」

といった趣旨のコピーであった。

おお。それなら話はわかるよね。

全部きちんと直してあげるから、遠慮せずにどんどん間違えなさい(=間違えることをおそれずに、どんどん使いなさい)

というのはとても良いアドバイスである。

「『間違えてもいいよ。間違えるのは構わないから。そのままどんどん使いなさい。』と言いながら間違いを放っておく」のとは、似て全く非なるスタンスだ。

英会話学校なのに(というのは偏見ですね、スミマセン)、学校英語教育で昨今言われることよりも良いことを言っている、と、ちょっと感動した。

says や said の発音を教えないのか?

says は、セイズ said は セイd

だと思い込んでいる大学生がかなり多い、ということに最近気がついた。決してうちの大学だけではないと思う。うちの大学の学生は日本の大学生としてかなり典型的だと思われ、また非常勤先でも同様な現象が見られる。

三人称単数現在による語尾変化自体が英語という言語のなかではどうでもよいこと、says を sez、said を sed と発音するのはフォニックス的には例外であることはは分る。

その上で、だが、この現状は、中高英語教員の、発音軽視のひとつの (英語でいうと another になるが)表れではないだろうか。(これは、これらの形をはじめて学ぶのが中学または高校だから、中高英語教員の、と言っているのであって、大学英語教師が発音を重視しているという含みはまったくない。)

そのくらいまともに教えましょうよ。

データベースを調べないとわからないのか?

今月号の『英語教育』で、

授業に活かす言語学――文法、語彙、発音、作文、テスト作成から家庭学習まで

という特集がなされており、その中で、「生徒が犯しやすい発音上の誤りを見つける」

という記事がある。

大学生が英文を音読した音声ファイルがデータベース化されており、それを調べてみると色々分る、ということで、その例として、/ p / が取り上げられている。

/ p / は日本人には比較的容易だと思われていて、せいぜい帯気音が弱いというか帯気が短いのが問題だ、と思われることが多いが、実際にデータベースにある音声を調べてみると、破裂音でなく両唇摩擦音であることが全体の5分の1を越える。これがわかるとと / p / の指導にあたっての心構えも変わってくるはずだ

といった趣旨である。

なるほど、やっぱりね、p, b, m の両唇音できちんと両唇を閉じていないという現象が数値的に確認されたな、と最初はよろこんだのだが、よく考えると記事の趣旨はおかしいと感じた。

この記事の趣旨は

「こういうデータベースを調べてみると、発音指導の目標(というか発音に関する現状認識)をより適切なものにできる」

というものだ。

しかしこれはおかしい。

なぜなら、自分の担当している目の前の40人なり80人なり120なりの生徒たちの発音をきちんと聞いていれば、p, b, m がダメだということはよくわかるからである。

私など、グルグルをしていて、学生の唇をつまむ(男子の場合)、あるいはつまむ真似をする(女子の場合)ことがない日はない。それくらいよくある現象である。

全体の5分の1だという数値はわからなくても、よくある現象だ、ということはよくわかるのだ。

それを、顔も知らないどこかの学生が録音した音声ファイルを数多く分析しないとわからないほうがおかしいし、わからないと思うのもおかしい。

それは、学生に接していない一般人のはなしである。

教師は教室でいつも学生に接しているのだから、日本人学習者がどういう誤りをするのかは、よくよく身を持って知っているはずである。

もしこの記事の趣旨が、「日頃の発音指導ではわからないことが、音読データベースを分析するとわかることがある」というものであるならば、それはまったく当たっていないと考える。

自分の学生(という小さなサンプル)では出現しない現象が、より一般的には出現しているかもしれない、と言うだろうか?

しかしもしそんなことがあるとしても、自分の学生に出現しない現象ならば、教師としての自分には関係ないこと irrelevant なことである。

教師の仕事は目の前の学生の英語をうまくすることなのだから。




9/10/2013

安倍首相のプレゼン

YouTube で聞き出したが、途中で、どうしてもいたたまれなくなり、止めてしまった。



とくに意味もなく、1語1語、区切って発話しているところがどうしても聞いていられない。

もちろん頑張ってはいるとは思うのだが、一国の首相、トップなのだから。。。 県のスピーチコンテストに出てくる中学生のほうがうまい、というのは如何なものか。

プレゼンの有名なプロのコーチがついて特訓した、との報道があったような気がしたが、どうしてこの程度にしかスキルを上げてやれないのか理解できない。私がコーチしたほうがよっぽど上手くしてあげられるが。。。

滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」の無声化

表記のシーンで一番印象に残ったのが、1モーラ1モーラ大切に言った

お・も・て・な・し

で、最後の「し」が、日本語らしく無声化していた、ということ。




べつに良いも悪いもないのだが、単に事実として印象に残った。彼女の日本語がネイティブレベルであることの証拠か、と思われる。

しかし、両手を胸の前で合わせお辞儀をする、あの所作は日本文化のおもてなしではないよね。

9/08/2013

祝! 東京オリンピック 2020 ! だが、プレゼンの英語は。。

とりあえず、めでたい!

(2020年は私にとっても年齢的に区切りのいい年ということもあり。)

東京チームの最終プレゼンは良かった、素晴らしかった、という報道一色だ。

が、スピーチの英語は、ワタシ的には、もうちょっと何とかなればなあ、という感じである。

特別な帰国子女とかではなく、猪瀬さんとか、安倍さんとか、太田くん、佐藤さんに代表されるような人たちの英語、つまり普通に日本で英語を学んだ人たちの英語の平均値が、もうすこしだけでもうまくなる、というのが我々日本人英語教師の願いだろう。

一生懸命原稿を読み込んで練習して、というのは伝わるのだが、同時に、普通には英語は話せないということがよく伝わるような発声、区切り、イントネーション。そして、Rの音。THの音。

9/05/2013

少なくとも5文型は要らない

「文法」について論ずる時、その用語の定義というか、何をイメージして話しているかを確認しないと、まったく話がかみ合っていないことがある。

ある人は、語彙を組み合わせる順番をイメージし、ある人は、文法用語をイメージし、あるひとは用法の分類をイメージし、ある人は、文法問題集をイメージし、ある人はマーフィ英文法をイメージする。

よって気をつけなければいけないとは思うが、とりあえずこれは間違いないだろう、と思われるのが、高校生にいわゆる5文型を教える必要は全く無い、という点である。

自分自身は学習者として一度も通って来ていない。教師になった今でも、いまだにどの文型が第3で第4か、よく知らない。あまり知ろうとも思わない。

まず番号はどうでもよい。第1が第3でも、第5が第4でもなんでもよい。

また、意味の違いを「文型」と捉える必要は必ずしもない。

Call me Pat. と、Call me a taxi. は、

前者は自分をパットと呼んでくれという意味で、後者はタクシーを呼んでくれという意味だということがわかれば必要かつ十分なのであって、2文の「文型」というものが違う、という意識は少なくとも一般の英語ユーザー、学習者には不要である。

ある文が第何文型に属するか、といったエクササイズは、分類の好きな人の趣味以上の意味はほとんど無いと私は考えている。


9/03/2013

生徒・学生の英語力を批判するのは良くない

自分の勤務する学校や大学の生徒・学生の英語力の現状を客観的に報告するのはよいが、ニュアンスとして「こんなことも知らない・できない」のように聞こえる発言は、同業者として聞いていて嫌なものである。

(知らないならあなたが教えればよい。できないならあなたができるようにしてやればよい。)

英語教育で名のある先生が、定年退職後に、それまでの職場より学生の学力の下限が低い大学に移り、その学生たちの学力の低さを嘆いている、というのを残念ながら時折耳にする。

言い換えれば、その学生たちには、その先生のそれまでの常識ややり方や実践が「通用しない」ということである。通用しないなら通用するように自分のほうで常識や手法を変える必要がある。

新たな大学に移ったならば、その大学の学生たちの学力に資するのがその先生の仕事なのである。「こんなことも知らない・できない」という「第3者的な」あるいは「評論家的な」嘆きではなく、最初はそういうレベルだった学生たちを、「知っている・できる」状態に持って行くにはこうすれば良い、こうすればうまくいくはずだ、こうすればうまく行った、という「当事者的な」話を聞きたい。

偏差値というのを受験産業が本来の意味で計算しているならば、という仮定の上でだが、偏差値50とは、(任意の年度の)全受験生の平均的な学力である。偏差値は平均が50で標準偏差が10だから、正規分布の式から、

偏差値40と60の間には、全受験生の中心的な68.3%、およそ7割が分布する。
偏差値43と57の間には、全受験生の中心的な51.6%、およそ5割が分布する。
偏差値45と55の間には、38.3%つまりおよそ4割が分布する。















つまり偏差値が45から55くらいの大学には、現在の日本で最も普通の、代表的なレベルの受験生層が集まっている。現在の中学・高校英語教育のもっとも代表的な成果・結果が形になっているとも言える。

だからそのバンドにある大学の学生に対して機能しないような英語教育理論や実践というのは、現在の日本の文脈においては、いわば絵に描いた餅であり、空理空論といわれても仕方がない。

高層マンションの最上階からしているような論評には説得力がない。


9/02/2013

英語教師の英語を批判するのは良くない、か?

昨日の大学英語教育学会国際大会のシンポジウムで、筑波大学の卯城祐司先生が全国英語教育学会会長という立場で登壇し、(おそらく個人の考えとして)次のようなことをおっしゃいました。(表現は多少違うかもしれませんが、趣旨はこうであったと記憶しています。)

「英語の先生が話す英語を聞いて、あそこがダメだ、ここがマズイ、ようなことばかりを言うのは良くない。そういう先生でも頑張って英語を使っているということを評価し、励ますべきだ。そうでないと、自分よりうまい人がいる場では誰も英語を話さなくなる。明日はもっとうまくなろうと思うのは大切だが、今日は今の状態で臆せず使う、というのが大切だ。」

卯城先生の温かい人柄がしのばれる言葉だなあと感じたと同時に、表面的に「耳ざわり」のよい言葉だからこそ、これに同意していては、英語教育の前進はないだろうな、とも感じました。

今日の状態で臆せず使う、というのは大切ですが、もし本当に明日はもっとうまくなるのいうのを目指すのであれば、単にお互いに認め合って 励ましあうというのを超えて、今日の状態の何が悪いのか、足らないのかを、最低限指摘し、できれば改善のためのヒントを出してあげなければ、「明日」はいつまでたっても来ません。

忘れてはならないのは、ここで話題にしているのは、生徒ではなく、一般の英語ユーザーでもなく、英語教師だということです。英語の教師は英語を教えて対価を得る職業ですから、一定レベル以下の英語を話していても頑張っているから認めよう、というのは、その教師に日々授業を受け持たれている生徒の存在を無視した単なる「同業者かばい合い」の議論です。

あそこがダメだ、ここがマズイ、ということばかりでは、確かに相手が萎縮するのかもしれません。(しかし、これとても、自分の売っている商品の質の悪さを指摘されて萎縮するくらいなら、そもそもその商売を始めるだけのレベルに達していない、とも言えます。が、まあ100歩譲って、ネガティブなフィードバックもポジティブなフィードバックも両方必要だ、とします。)しかし、あそこがダメだ、ここば良くないというのをまったく言わないのでは、それもまったく良くないことです。

そして私の知る限り、英語教育の学会や、英語教員の研修や、英語教員のあつまる研究会において、英語教員が同僚の、あるいは先輩の、あるいは後輩の「英語の教え方」について議論することはあっても、その人の「英語」自体の質について話題にし、お互いにフィードバックしあう、ということは、ほぼ皆無だといって大きな間違いはないはずです。「ほぼ」というのは私はするからですが、ほかの人がした、している、というのを聞いたことがありません。あったとしても非常に少ないのだと思います。

英語教師が話す質の低い英語を、同業者の英語教師が見て見ぬふり、聞いて聞かぬふりをしているのは、生徒たちに対する裏切りです。

今日の英語で臆さず使うのは大賛成です。しかし、そこで終わっているのでは状況の改善はありません。その「今日の英語」を誰かがきちんと評価し、改善点を見つけ、指摘しあって切磋琢磨する、あるいは技術が上のものが技術が下のものを指導する、という営みが無い限りは、上達はありません。その先生が使う質の悪い英語は、退職までずっと質の悪い英語で、毎年毎年100人を超える生徒たちがその先生に授業をもたれつづけ、質の悪い英語に晒され続けます。

我々はすでにプロですし、大人です。かなりの程度英語がうまいのは当たり前です。ですから生徒や学生のように、いまさら「ここがいいですね」「ここがうまいですね」などという指摘は、私の考えでは、基本的に不要です。いいところがある、うまいところがあるのは知っているし、あって当たり前なのです。そうではなくて、「ここがダメです」「ここが足らないです」というネガティブで具体的な指摘こそ、とくに時間の限られた研究会の席上などでは大切なのです。

今日の英語を臆さず使いましょう。そしてその今日の英語について臆さず批判的に論評し合いましょう。そうして一歩ずつ向上してゆきましょう。それをしないのは英語教師という profession 全体としての不誠実だと私は考えます。








9/01/2013

追加: Please stop saying "prease"

また、Please! も 例によって、Prease! が多い。

しかも、相手に何かを促す(やってくれないので、なんとかお願いします、という文脈を除いて)という機能で、Please! と言うのはおかしい、というか言わないでしょ?

「どうぞ」を直訳した和製英語だと思いますが。

「気持ち悪い」の意味

気持ち悪い、と言うと、なんだか子どもの言う「キモ!」みたいに聞こえるかもしれず、いらぬ誤解をされても嫌なので、補足します。

絶対音感のある人だと、外れた音を聞かされると「気持ち悪くてしかたない」と友人から聞きました。

それと似ていると思いますが、私はLなのにRとか、RなのにLとか、どっちでもないとか、摩擦音なのに破擦音とか、破擦音なのに摩擦音とか、いいかげんな音、「外れた」音を聞くと、本当にイライラして純粋に「気持ち悪くてしかたない」のです。

職業病ですね。

ネイティブの英語もノンネイティブの英語も、内容だけ追いかけることがほぼいつもできず、つねに音声面や文法面も評価してしまうのです。自動的に。

しかしこれは私の定義する「英語教師」としては必要不可欠な「病気」だと思います。

生徒の英語を聞いて、あるいは読んで、内容だけ追いかけていたのでは、仕事にならないのですから。内容的に論理がおかしいとかと同時に、つねに発音、語彙の選択、文法がおかしくないか、おかしいならどう直せばいいか、という意識でいて、必要におうじてリアルタイムでどんどん返してやれないと、英語教師の仕事はできません。

そのへんのただの英語のわかる・できるオジサン、オバサンと同じになってしまいます。

ただ褒めていればいいのであれば、Good!  Great! という音声を録音しておいてスイッチを押してやっても同じです。

発表者の発音が気持ち悪い語、思い出すまま

順不同ですが:

correlation

reliability

vocabulary

このあたりはL/Rの切り替えですね。research など、語頭にrがあってそこにストレスが来る語は、「よしrを言うぞ」という気合があるのでOKな人でも、語中にあったりストレスがないとグジャグジャな場合が多いですね。

page

strategy

stage

language

これらは例外なく、破擦音であるべき g の部分が摩擦音ですね。これはかなり上級者でもダメなのでまあ勘弁できる範囲ですが、次のは隠れ情けないエラーです。

positive

これは摩擦音の si の部分を、 jiあるいはgi つまりヂという破擦音で言ってしまう人がたまにいます。摩擦音は摩擦音でも measure の摩擦音にしてしまう人もいます。

thousand

これもスペルアウトしてあるとできるのかも知れませんが、2013のように算用数字のなかに隠れてしまうと th が発音できない人多し。

maximum

これはデータのテストの満点などを説明するときに多用する語ですが、 makshimum のような発音をする人が結構多し。

participant

これも、partishipant と行っている人あり。

text

これは、母音挿入して、tekust あるいは、tekist という発音多し。

たとえば国際物理学会の研究発表ならまあ話は別なのでしょうが、英語教育学会というのは、研究対象事態が「英語」の教育なんですから、もうちょっっときちんとした英語を話しましょうよ。母音挿入をいかに学生にさせないか、という発表を、自分で母音挿入した英語で発表する人などがいると、コミカルにさえなってしまうので。


8/30/2013

ワタシ、クソ立のクソ学!に勤めています

ついに出てしまった。

英語教育学会大会にて、研究発表の初っ端の自己紹介:

I am XXXX at XXXX City University.

といっているつもりの発表者が、

I am XXXX at XXXX Shitty UniverShitty

と。

(でももちろん shitty の i は日本語からの転移で無声化しているが)

いままでいろいと聞いたが、これはまあ極めつけだった。

この人に授業をもたれている学生達は気の毒だ。

この市に対しても失礼だし、まあ酷い話。。。


8/28/2013

buzzword の追求

今の流行語は、

CEFR ですか?

Can-Do でっか?

CLIL でっか?

来年はなんでっか?

10年後はなんでっか?

20年後はなんでっか?

Whatever どうでもええわ、ほんま。。。


8/27/2013

主役、脇役、エキストラ

日本語は、すべての「音(節)」が平等で、主役も脇役もないような言語である。

しかし英語はそうではない。常に「音(節)」ごとに、主役、脇役、エキストラ、の配役がはっきり決まっている。

主役の音節にはスポットライトが当たる。その場合はその音節の母音字は高く、長く、強く発音され、その字の本来持っている音価がはっきりと聞こえる。。

脇役は音価はややはっきりとしているが、主役ほどのスポットライトはない。

それ以外のエキストラには光がまったくあたらないので、どういう母音字もよくわからないような音値になる。

そういう、その時その時で、主役、脇役、エキストラの役割を切り替えて、スポットライトを譲りあうのが、英語音声の最大の特徴のひとつである。

photographer



photographic

の違いは、

エ主エエ



脇エ主エ

の違いだ。

。。。なんて説明してみたらどうですかね。

語彙も文法も...

きょう招かれて研修をさせてもらった中高の英語科のみなさまに書かせていただいた色紙の文言:

語彙も文法も
   音で出来ています。

戻ってきたい学校

その学校出身者が教員の3割を占める学校というのはいいね。

この学校に帰って来て教えたい、と思わせる学校はいいね。

自分の娘、息子にも通わせたい、と思える学校はいいね。

8/26/2013

仮説:世の中はRでできている

昨日、TVで季節のパスタを紹介する場面でナレーターが、いきなり、オリーブオイルとガーリックを、明らかに英語風に発音して雰囲気を出した(つもりな)のだが、それが見事に、

Orive oil ~!

Garric ~!


だった。別に日本語を話している時に、カタカナで普通にオリーブ、ガーリックと言っているぶんにはもちろん何も文句はないのだが、明らかに英語を言うつもりでこういう音を出されると、気持ち悪くてしかたがない。

この現象は以前から感じてはいた。

Thank you for frying with ANA. Enjoy your fright.

に代表されるように、日本のflight (というかfright?) attendant さんたちもRをLで代替するより、LをRで代替するケースが圧倒的に多い。

こうなると公式に仮説を立てることが可能だと思われる。

仮説:日本人学習者はLをRで言うと、より英語らしいと感じる傾向がある。あるいはなんでもかんでもRっぽく言うのが英語らしさだ、という何らかの思い込みがある。

リサーチデザイン: 本来はLのところをRで代替した発音による単語と、本来はRのところをLで代替した発音による単語を同数、100人に聞かせ、5段階リカートスケールで、「英語っぽく聞こえる度」を評定してもらい、Winsteps でラッシュモデリングした上で、logits値を t検定で比較し、かつ cohen's dなど効果量も出してみる。

別に、この100人の英語発音を実際に調べ、そのレベルを変量とし、その影響も調べる。おそらく、自分でLもRもきちんと言える人はそういう傾向がないが、言えない人はそういう傾向がある、という交互作用があるのではないだろうか。

修士論文くらいには十分なるでしょう。インタビュー調査と併用するとよりベターだね。

ノー probrem? オーprobrem!

発音に
   ついて学会
            発表する
                あなたの発音
                          probRem

8/22/2013

先生になりたくなかった教員

「『学校の先生』になりたいと思ったことは一度もない」教員が大学で中高教員の養成をしていて、まともな教師が育つわけがない。

泥臭い仕事が嫌いな「教員」に(小中高)学校教育を語る資格はない。「資格はない」というと「語るのは自由だ」と言われるだろうが、そういう輩に語られると、害のほうが大きいので、是非やめてほしい。

advantages は部屋数多い

同様に、advantages のイメージは、

アdヴェアテーヂズ

でなく、

アdヴェアテヂーズ

が近いと思います。

単数形の advantage は、「3部屋」

しかし

複数形の advantages は、「4部屋」

です。

きちんとはっきり、一部屋増設してやってください。

自分のマンションが、3LDKなのか4LDKなのかは重大な違いでしょ。それと同じくらい重大な違いですよ。

8/21/2013

音節、の盲点?

昨日の講習での、え~!!

page が pages になって複数形になるとき、(e)s の部分で音節が増えないと思っていた人が、何人もいた。。。

生徒や学生が ペイジズ みたいな窮屈な発音をするのが多いと思っていたが、どうりで。。

複数形や3人称単数で語尾が変化する時に、スペリングがどうの、yをi に変えるのどうの、といった字面(だけ)でなく、音節が増えるのか増えないのか、という点ももっともっと重視されないとアカン、ということを痛感したエピソードでした。

のびのびと、ペイジーズ と言ってくださいな。

8/17/2013

「誤りは減らない。ゆえに、放っておくべし!!」 revisited


誤りは減らない。ゆえに、放っておくべし!! というタイトルのポストを1年前にした。

このポストのもとになった発表をされた方と今日また話す機会があったので、あらためて自分の1年前のポストを読み返してみた。

彼女のポイントは、生徒のある種の誤りはなかなか減らないことがわかった。だからその種の誤りには厳しくすべきではない、ということだった。

それに対して書いた私のポストを今日また読み返してみると、過剰反応だったかもしれないと思う。

生徒の誤りはなかなか減らない。だからそういう誤りには厳しく対処すべきではない。の心は、

=一朝一夕に減らないことを知りつつ、根気よく correct すべきである、

と読み代えるならば、there was nothing to get so worked up over. だったかも。


8/14/2013

英語とハードリングの関係

世界陸上を見ていて思ったのですが。。

英語音声のリズムは100mハードルのようです。

ハードルとハードルの間は比較的小走りで タタタッ

ハードルを飛び越える時には、大股で、ターン

タタタ ターン タタタ ターン タタタ ターン...

まさに英語とそっくりです。

英語を英語らしく話すには、ハードルとハードルの間、つまり強勢のない音節では小刻みに足を運び、ハードルを飛び越える時、つまり文強勢のある音節では思い切って高く長く跳ぶ、のがコツです。

見ていると、強勢を置かない音節なのに、タタタと小走りで発音できない人、強勢を置くべき音節なのに、ターンと大きく跳べない人、が多いようです。

英語は、タタタターン、ポポポポーン、です。

8/13/2013

発音でおおよその英語力は察せられる

ELEC の講習が終わりました。これで週末のKATEまではちょっと一息つけます:

以下、参加した方の声:

--

アンケート回収数 42名  (回収率  91.3%)

参加者内訳   中学教諭 11名  高校教諭 25名  中高教諭 11名   大学教員 1名 

首都圏外からの参加  9名 (18%)
新潟県 2名  愛知県 2名  北海道  富山県  山梨県  静岡県  鳥取県

ELEC研修会初参加者数 24名 (50%)

満足できた 42名    普通  0名    満足できなかった 0名  




コメント:

<満足>

1.素晴らしい講義ありがとうございました。(公立中学 教員歴4年)

2.午前も午後も靜先生の講座というものを受けてみたいです。午後はあっという間に時間が過ぎました。受講者の発音をきいてみて、発音でだいたい英語力が察せられることにぞっとしました。(私立中高10年)

3.実際に発音の練習ができて、実践的な研修だった。(公立高校1年)

4.日頃意識していないことを気づかされました。実践的な指導の上、楽しく練習できよかったです。夏休み明けからの授業に生かしたいと思います。(公立中学28年)

5.(中略) 授業でも使えると思った。(私立高校5年)

6.発音について細かすぎる注意点を知ることができました。ありがとうございました。(公立高校36年)

7.初めの方は、音の違いについていけませんでした。発音をして使い分けるのも難しかったです。しかし後半でどのように練習していけば良いのか分かったので、授業中だけでなく、 

8.自分の練習に取り入れて行きたいです。(私立高校3年9)

9.自分の内容がいかにあやふやなものか分かりました。恥ずかしく思いました。授業の内容、構成共に完璧であることなく最後まで拝聴することができました。ありがとうございました。(私立高校7年)

10. リズムの取り方がよく分かった。問題点となることがよく分かった。オリジナルの歌を作ってみたいです。(私立高校7年)

11. 2学期以降の授業で気を付けます。ご指導ありがとうございました。(公立高校4年)

12. 実用的でよかった。自分も授業に歌を取り込んでいるので、生徒にこのまま英語のリズム感を養わせたいと思った。(私立中高4年)

13. 普段以上に発音を意識した時間でした。自分の発音のCheck、生徒に指導する際の舌の使い方や説明の仕方、とても参考になりました。(私立中高2年)

14. リズムで音読する方法は、授業でとりあげてみたいと思った。また発音について、徹底して妥協しない姿勢の先生に学ぶことがたくさんありました。グルグルメソッドについて知りたかった。(公立中学7年)

15. 何気なく発音していた音の特徴をわかりやすく説明してくださり、授業に大いに役立てそうでした。リーディングの発音指導や歌を楽しく取り入れる方法が分かり、大変参考になりました。先生の人柄もうかがえる楽しい講座でした。(公立高校32年)

16. 自分自身いかに発音に無頓着だったのか気がつきました。遅まきながら今後もっと勉強していきたいと思います。本当にありがとうございました。(私立中高15年)

17. 最後のSteve Jobsのリズムで読むのが少しくどかったです。一つの音がしっかり言えなかったのは盲点でした。しっかり音読の練習をして授業に臨みたいと思います。(公立中学3年)

18. トレーニング不足を実感しました。これから小まめに練習したいです。(私立高校27年)

19. 1人1人の発音チェックや、間違えやすいところなど、今まで気が回っていなかったところに気が付かれました。丁寧に教えていただきありがとうございます。早速メトロノームや歌に合わせて音読をさせてあげたいと思います。(公立中学1年)

20. 発音のコツについて実演実習などを取り入れて学ぶ機会がないので、大変有益な講座でした。(公立中学30年)

21. 自分の発音が悪いことに改めて感じ、9月からの授業で英語を話すのが恥ずかしいぐらいです。ちょっとしたこと(発音のPoint)に気をつけるだけで発音は変わってくるのだと思いました。音楽を使って自分の発音も練習したいです。(私立中高1年)

22. 授業で発音を取り上げるのは難しい。自分自身も自信がないので、今回は楽しく学べて生徒とやれることもあると思った。(私立中高22年)

23. 自分自身苦手な発音指導を丁寧に教えていただき、より向上させなければと痛感した。(私立高校?年)

24. 自分自身の発音が間違いが多く、沢山トレーニングできました。教科書本文中からモーラを見つけ、リズムよく練習してみたいと思いました。(私立高校7年)

25. グルグルメソッドのDVDや大技小技の本を読んでいましたが、生で教えていただけて、いろいろ自分の音のチューンナップもできてよかったです。(?年)

26. 今までなんとなくやっていた発音の仕方がはっきりわかりました。リズムを取って文を音読する方法も、先生のご著書にありましたが、自分が体験してみて、よくわかりました。生徒にすぐ還元できる研修内容ありがとうございました。(私立中高6年)

27. 靜先生の本を見て、いつも勉強しています。実際に教えていただいて、不明な点もよくわかりました。(私立中高14年)

28. リズムを使っての音読練習がとても面白かった。教科書をつかってやってみたいと思った。(公立高校1年)

29. 先生の発音に対する姿勢がすごかったです。家でたくさん練習したいと思います。本当にありがとうございました。リズムの大切さを実感できました。めちゃめちゃ楽しかったです。(私立高校2年)

30. とても勉強になりました。また機会があれば参加したいです。個別の発音について基本からまた勉強しなければと思いました。(公立高校12年)

31. 楽しくて実践的な指導方法が分かって、大変勉強になりました。ありがとうございました。(公立高校4年)

32. 直接ご指導していただき、音声に対する認識が非常に大切だと改めて実感したと同時に、自分の英語力のなさを痛感できました。“Brush up my English” を忘れずに自己研摩に励んでいきます。お忙しい中大変ありがとうございました。(高校?年)

33. 以前から靜先生のお話を聞いてみたいと思っていて、今日やっと実現することができました。英語教員として何に気を付けて “商品を提供しなければならないか、とてもよく分かりました。2学期からの授業でいかしていきたいと思います。ありがとうございました。(公立中学3年)

34. Activity を通して、楽しい活動をしながらも、とても重要な情報を学ばせていただきました。音読活動は単調になりがちですが、今日の内容をヒントにして、自分なりに飽きない時間を作っていきたいと思います。自分の発音にも自信が持てるように頑張りたいです。(私立中高4年)

35. 自分でなかなか気づきにくく、改善もしにくい発音をトレーニングと直接のフィールドバックをいただく機会がいただけて、大変満足しております。意識して訓練していこうと思います。「英語は先生の口から商品を出している、不良品を出さないように」という言葉に胸がささりました。(私立中学5年)

36. 所々、厳しい言葉があり、とても緊張しましたが、楽しく学ばせていただきました。参考文献としてのっていた本を購入して練習していきたいと思います。(公立中学1年)

37. (私立短期大学20年)

38. (公立高校37年)

39. (公立高校?年)

40. (公立高校8年)

41. (高校27年)


42. (公立中学7年)

8/12/2013

名言:発音の良さは七難隠す

今日はペアワークのセミナーの第2弾をやらせていただきました。

以下、受講した方のコメントです:

・とても実践的で勉強なった。学んだことをアレンジして9月からの授業に活用
したい。「comprehensionにたくさんの時間をかけるより、さまざまなoutputの
できる活動に時間をかけるべき」という方針がためになりました。

・先生の指導は本で読んでいましたが、実際にお会いしてその教え方の素晴らし
さに感動しました。ずっとペアワークで、取り組んでいたので、あっという間に
終わってしまいました。それだけ充実した時間でした。

・pair-workをしようとすると生徒たちが嫌がることが多い(高3なので自分で
どんどんやりたい)しかし、もう少し工夫して刺激的に入れていけば、そちらの
ほうが面白く役に立つと思ってくれるようになるか、これから自分の勝負どころ
である。

・ペアワークを単発で使うのではなく、易→難 に複数のペアワークを組み合わ
せることで、生徒に「できるようになる」という実感を持たせることができるの
だと分かりました。

・どんなテキストでもこのような仕立てを自分なりにsmall stepで組んでいけ
ば、最後のstepで生徒が「わかった!」と思える授業展開になる、と希望が持て
ました。たくさん紹介されたので、思い出すのが大変ですが、具体的に紹介して
いただいたので、やってみようと思います。

実際の授業ですぐに活用できる活動をたくさん取り上げていただき、有意義で
した。さっそく授業で使わせていただきたいと思います。

・ペアワークをさせるうえでの着眼点が学べ、9月からの授業に取り入れていき
たいです。もしできれば、今後再び第2回をいただき、現場で試したことを皆さ
んで共有できたらと思いました。

・授業中に生徒の練習量を増やしたいと常々思っており、参加しました。
ご紹介いただいた活動もとても参考になりましたし、個別にも発音をチェックし
ていただき、ありがたかったです。大学の恩師に言われた「発音がよいのは七難
隠す」「教師とスパイは発音が良くなければだめ」という言葉を久しぶりに思い
出し、また頑張ろうと思いました。

・発音なおさなければならないと思いました。正しい発音ができるようにもっと
勉強します。9月からの授業でペアワークを積極的に適正に使っていこうと思い
ます。

・本文の表現を覚えて言えることが(もちろん正しい発音で)大切であることが
よくわかるセッションでした。少しでも授業で今回のように変えていきたいと思
います。

細かい発音などの指導もしていただきとても自分のためになったと思います。
新しいリーディング教材の使い方を教えていただき、これからどうやって生かし
ていけるか考えたいと思います。

今までのパターンになりがちだったペアワークの様々な方法を教えていただき
ありがとうございました。2学期以降にいかしていきたいです。

・発音の重要性を痛感。ペアワークのアイディアはすぐに使えると思った。

・あっという間の2時間10分でした。こんな短時間でこれほど内容のある講習
を体験したのは初めてです。すべての活動が授業にすぐに応用できると思いまし
た。自分でもわかっているだけでは口からスラスラ出てこないと実感しました。
ブログよりもお優しい印象でした。

・先生に習ったやり方をベースに、自分の生徒に合せたやり方を作りたい。

・大変テンポよく進めていただきましてありがとうございました。
授業でもテンポと変化、あきさせないことを大切にやっていきたいと思います。

・授業で活用できるアイディア、方法ばかりで大変役に立ちました。

実際にたくさんのペアワークをして生徒の気持ちがよくわかった。最初に教え
ていただいたvocabularyのdefinitionのリズムがいまいちつかめないので、練習
したい。

細やかな発音指導と多種類のペアワークのパターンが大変参考になりました。
あきさせずにいかに一瞬一瞬に集中させるかに工夫しようと思います。

・readingの教材で読むものとしてでなく、outputのトレーニング用に使って、
そのactivitiesの中で読むこともしているのが興味深かったです。またCDをほと
んど使わず、英語のリズムを体得させようとする方法もよいと思いました。

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発音の良さは七難隠す、は至言だと思います。聞くがわとしては、発音の良さに惑わされて「七難」に気づかないようではだめです。逆に発音の悪さに惑わさて「七善?(なんて言葉はないでしょうが)に気づかないようでもだめでしょう。それはそうなのですが、スピーカーを育てる指導としては、発音がよくなる指導が必要だ、ということですね。そうでないとせっかく「七善」を持っていてもそれが聞く側に十分伝わらないことがあるのだと思います。