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5/07/2011

very は ベリー でも ヴェリー でもない

very は Very good! などにも使われる、英語学習のかなり初期のほうで出てくる単語である。この語を学生が発音するのを聞いて気になるのが、

ベリー

あるいは多少まともでも

ヴェリー

というイメージでとらえている者がほとんだ、ということだ。

音声学の本を見ればすぐわかるように、英語では、ストレスの来る音節は強いだけでなく、高く、また長~く発音されるのである。その音節の長さの伸び縮みが、英語的なリズムを作り出すのである。

ver-y

は、

ver-y

なのであって、

ベリーでなくむしろ

ヴェ~ リ

というイメージが正しい。

すべての音節を同じ長さで言う「日本語的原稿用紙」のイメージを捨て、文のなかでストレスを受ける音節をはっきりした音価で、強く、高く、長~く伸ばし、それ以外の音節を、イイカゲンで曖昧な音で、弱く、低く、短く言って、「スキップしているような」話し方をするのが英語らしく聞こえるコツなのである。

そして自分でもそういう発音を普段からしているか否かが、そういう英語を聞いたときにどの程度リスニングに成功するか、にも影響するのは当然である。

これは、very だけのミミッチイ話ではなくて、すべての単語、すべてのフレーズ、そしてすべての文に通ずる。

教え子の君たち..というか、オマエラ!  一を聞いたら十を分かってもらわないと。すべての単語について同じことを言ってやるのは無理だぞ。 この前の音声学の授業の教科書に書いてあったろ?そういう知識がまったく実際に生かされていないよ。どういうこっちゃ!?