今読んでいる LFC に基づく発音本に、上のような考えが述べられている箇所に出くわした。
Teaching the Pronunciation of English as a Lingua Franca
Robin Walker
教えられない (unteachable) だし、LFC intelligibility を損なうから、という。
そういえば、結論としては若林先生も同じようなことをおっしゃっていた。
若林先生がそうおっしゃっていた理由は、確か、「すべての音をきちんと発音する、ということを習得するのが、基礎段階ではたいせつだ」といったことだったと記憶する。
若林先生のおっしゃる、ひとつひとつの音をきちんと発音させるのがまず大切だ、というのはまったくその通りだとおもう。
しかし日本人英語のプロソディが多くの場合、ターゲットとかけ離れることの大きな原因として、reduced vowelの不使用があるので、母音が伸び縮みしたり、顔色がかわったりするという現象は、早くから慣れさせたい、と今は思っている。
きちんと教えれば決して unteachable ではないし、必ず弱形を多用する母語話者を聞くときにも、自分でもそのような発音をしていたほうが、当然聞き取りやすい。
母音の音価をストレスによって変えるスキルは最重要 teaching points のひとつだと思う。