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6/21/2019

中間発表と最終発表で劇的ビフォア&アフター

今日見に行った授業もなかなかに意欲的な授業であった。これまで私が教えたことに加えて昨年、一昨年の実習生のビデオ、およびそれに対する私のコメント、今年の実習生の授業を見てきて私が配信するメールでのコメントなどを取り入れて、よく頑張っていたといえる。

なかで特筆すべきだったのは、ありがちな、授業の最後に複数組を「発表」させ、そおのクオリティは不問にして拍手して終わりというパターンを、実習生としてはおそらく史上はじめて打ち破ったということである。授業の中頃で一組発表させ、それについて褒めたうえで、「こうすればもっと良くなる」という1ポイントアドバイスをし、そこに気をつけて全員もういちどペアワークにもどし、その後にもういちど先程と同一のペアを指名して発表させ、さきほどのフォアパフォーマンスと今回のアフターパフォーマンスの違いを指摘し、本当の意味で拍手して終わった。一歩踏み出した、その勇気を讃えたい。

惜しかったのは、「こうするともっとよかった」というコメントのタイミングである。ペアで発表させ、とりあえず褒め、自分の座席にもどらせてから、コメントしていた。気持ちはわかるが、効果がある・ない、でいうならば、そういう事後コメントでは効果はおそらく半減する。なにに比べて半減するかと言うと、ペアで発表の最中、指導すべきポイントが判明した瞬間に遠慮なく発表をとめ、修正点を指摘してその場で修正し、ちょっともどった時点から発表を続けさせる、というリアルタイムコメントと比べて、である。

生徒との人間関係が浅い教育実習ではそこまで難しいかもしれないが、是非それができる教師になってほしい。なぜならそのほうが生徒が変わるから。