Total Pageviews

12/01/2018

大妻多摩中高創立30周年、おめでとうございます!

今年は大妻多摩中学・高等学校の創立30周年にあたり、本日、唐木田のキャンパスにてホームカミングデーが催されていると伺いました。公務のため参加することはできませんが、心より、お祝いを申し上げます。

私は教員生活が今年で35年目になります。その最初の4年間を千代田区の大妻中学・高等学校で、続く6年間を大妻多摩高等学校で奉職いたしました。駆け出しの教員だった私を導いてくださった大妻学院の諸先生方、諸先輩方には感謝してもしきれません。

特に大妻多摩高校は、設立当時の6人のメンバーのひとりとして学校づくりにゼロから参画させていただき、制服のデザインから校則から英語コースのカリキュラムに至るまで関わることができ、得難い経験をすることができました。

初年度は6人しか専任教員がおらず、真新しいガランとして、「島」がひとつしかない職員室で、学年会議すなわち職員会議というアットホームな環境のなか、立ち上げたばかりの学校の進むべき方向について、毎日、熱く語り合ったのを昨日のように覚えています。

校庭の片隅には当時のメンバーの名前を刻んだ石碑が今もあることと思います。特に黒田先生、野村先生の両巨塔には、本当にお世話になりました。私がこの世界で今日までやってこれたのは、あのとき先生方に厳しく、また温かく鍛えていただいたおかげです。(養老乃瀧のタン塩や「いしい」のつくねの味は忘れられません。)

黒田先生のご指導のもと、英語コースの担任として英語の授業は思う存分、勝手にやらせてもらうことができました。3年次には、Reader's ChoiceというESL教材を教科書にして、若気の至りで1学期の中間までの範囲が130ページあったこともありました。あとから、当時 ICU(大学)の1年生が同じ教材を使用していると聞き、密かに誇らしく思ったこともありました。

新設校だからといって部活動の種類が少なくするわけにはいかないと、部活の種類だけはとりそろえ、教員一人あたり2つも3つも顧問を掛け持ちしたこともありました。私も未経験の剣道の顧問となり、地元の剣友会からコーチを招き、自分自身でも剣友会に通って稽古をしました。小学生に混じって昇級試験、昇段試験を受けるのはかなり恥ずかしかったですが、一級から始め、最後には曲がりなりにも二段をいただくことができました。当時の剣道部員には頼りない顧問で怪しい指導をしてしまって申し訳なかったという思いでいっぱいです。

クリスマスは毎年必ずスキー教室の志賀高原で過ごしました。スキー教室といってもスキーの指導はスクールのインストラクーにまかせており、我々引率教員はゲレンデを「パトロール」するのが楽しい役目でした。自由に滑っては生徒の集団をみつけて「お〜い、頑張ってるか!?」と声をかけたものです。教員はウェアを揃えて格好つけましたね。イブの日はクリスマス会で生徒も教員も出し物で盛り上がりました。スクールの最終日はレベル別のチームでデモ走行をし、達成感を味わったものです。

本日の新聞で、大妻多摩中学の清水さんが、中学英語弁論大会高円宮杯で、全国で4位に入賞したことを知り、大変嬉しく思いました。大妻多摩英語科の面目躍如たるものがあります。本日の記念行事に華を添えるニュースとなったことと思います。心より喝采を送りたいと思います。


唐木田にはお邪魔する機会がなかなかありませんが、大妻多摩中学・高校のますますの発展を祈っております。