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5/30/2020

Zoomグルグル、じゅうぶんイケる。

ヨモギー先生がやっているというのでZoomでグルグルやってみた。結論から言うと、じゅうぶんいけそうである。

試験的なものだったので、学生20名、ターゲット文5文。こちらはスピーカービューに設定。

スマホでもPCでもカメラを凝視して発話する、という条件で開始。

スピーカービューなのでその瞬間だけ発話してる学生の顔がモニターに大映しになり、表情も口も十分見える。目が泳いでるからバツ、といった感じでまあまあ効率よく進行。

やりながら感じた問題点はZoomのタイムラグによるもの。スピーカービューは、マイクに対して音声が発せられたのに反応してその話者のビデオを選択的に大映しにするものである。よって発話が開始してからその発話者の顔が表示されるまで1秒ちかくはかかる。よって、前の学生に「マル」とか「〇〇がダメ」と私が言っていることによって私の顔が大映しになっているうちから、次の学生の発話が始まってしまう。

そこで今日おこなったミニシミュレーションでは、学生にいきなり目標文の発話に入らず、まず「◯◯です!」と名乗ってから英文を言ってもらうよう頼んでみた。これなら名乗り終わったタイミングではその学生のビデオになっているので、発話の頭から本人の顔をみて聞くことができそうだ。

あとは私の判定を聞いて、いかにすばやく次の学生が「◯◯です!」と入ってきてくれるかにかかっている。前の学生が終わったと思った瞬間に間髪をいれず入ってきてくれれば、リアルグルグルと同じくらいのスピードは確保できるだろう。


5/26/2020

マザーリーフ 11ヶ月の成長の記録

教員控室から譲ってもらった一枚のマザーリーフ
子どもが出てきた

2019-07-08





07-29

08-02
もともとの葉が黄色く朽ちてきた

土に植え替え


10-26


11-28
かなり立派になった

12-05

12-12



12-23

12-31
自宅に退避

2020-01-06
研究室に復帰

 01-20

01-29


02-06


03-03




04-06

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再び家に退避

05-04



05-16

2020-05-22


最初が1枚の小さい葉だったのは、信じられないほど成長しました。

5/24/2020

緊急事態宣言を「解除」するっておかしくないのか?

最初に断っておくが、内容の話ではなく、日本語表現の話である。緊急事態宣言が出されてから、ひとりの日本語ネイティブとしてずっと違和感を持っていた。

だいたい「宣言」というのは、「。。。。を宣言します!」と述べることであり、口頭で言ってもものの数秒で終わる「行為」である。 英語では declareだ。

その「宣言」が出されたあとは、「緊急事態」という状態が継続するのである。

そしてその状態が不要だと判断されたときには、今度は、「緊急事態解除」を「宣言する」はずだ。「たった今、緊急事態でなくなるということを宣言します!」と述べるのであり、これもものの数秒で終わる「行為である」。これもdelare だろう。

ところが、なぜか政府もメディアも、「緊急事態宣言が続いている」とか、「緊急事態宣言の解除はいつになるのか」とかいう表現をしている。まるで、「宣言」という行為を何度も何度も繰り返している状態が続いているように聞こえるではないか?

宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します!宣言します! 。。。。。

というのを毎秒、毎分、毎時間、毎日ずっと「継続している」みたいだ。

「緊急事態を宣言します」と「緊急事態の解除を宣言します」じゃあないのですか?

当たり前だが、英語では、declarationを 続けるとか終えるとか、そんな表現はしていない。the state of emergency (事態)を、declareするとか extend するとか liftとするとかendする、と言っている。








5/18/2020

マクロビ?

昨日から、製品名のカタカナが気になるようになってしまって困った。

今日買ってきたおやつを見ると「マクロビ派」とある。おお、そういう商品名なんだね。で、裏を見ると説明に、「”マクロビ”とは『マクロビオティック』の略で..」と。こうなると『マクロビオティック』は製品名じゃなくて普通の語(形容詞?)として使っているからちょっといただけなくなる。もちろん macrobioticは マクロバイオティックです。

こういうのは、商品名会議で、macrobioticをマクロビオティックだと全員が思って決めたのか、本当は マクロバイオティックって知っているひともいたけど、マクロバとかマクロバイじゃあ語呂が悪いから、変えちゃっていいや!というのりで決めたのか、興味があるところだ。

でもお味は美味しくいただけます。とっても。



5/17/2020

外来語における「テイ」であるべき表記が「ティ」になる過程についての推測的考察

靜 哲人

背景

sustainableは、/ səstéinəbl / と発音されるので、普通にカタカナ表記すれば 「サステイナブル」である。また entertainer は / entɚtéinɚ / なので、「エンターテイナー」と表記するのが普通であろう。ところが、それぞれ「サスティナブル」「エンターティナー」と表記されることがかなりの頻度である。

実際にGoogleで検索してみると、「サステイナブル」「サスティナブル」「エンターテイナー」「エンターティナー」のヒット数は以下のようである。

サステイナブル: 4020000 ヒット
サスティナブル: 3040000 ヒット

エンターテイナー:572 ヒット
エンターティナー:353 ヒット

いずれも「テイ」のほうが多いが、「ティ」も4割ほどはあり、かなり流布しているといってよいだろう。

原因に関する考察

では、なぜ sustainableの表記として「サスティナブル」が、entertainerの表記として「エンターティナー」が生まれるのであろうか。

可能性1:音声からの誤解

ひとつの可能性は、英語音声を日本語ネイティブが聞いた時に、そのイメージが「ティ」だったから、というものである。しかし、この可能性は低いであろう。/ səstéinəbl /も/ entɚtéinɚ /も、「テイ」の部分に強勢があり、これを / tɪ́ /のように聞く可能性は低いはずだ。

可能性2:スペリングからの誤解

もうひとつの可能性は、英語のスペリングを英語をよく知らない日本語ネイティブが見て、当該部分を「ティ」だと誤解した、というものである。しかしこの可能性もまた低いであろう。sustainableも、entertainerもいずれも当該部分のスペリングは tai であり、これを見て/ tái / だと思う可能性はあるが、/ tɪ́ /だと思う可能性は限りなく低い。

第3の可能性:カタカナの誤記

当該英単語の音声からもスペリングからも、日本語ネイティブが「ティ」を導き出す可能性は限りなく低いことが思料されるため、「ティ」表記は当該英単語から直接派生した以外のルートで出現したと考えざるを得ない。そこで我々は以下の仮説を提案する。

<仮説>tai部分を「ティ」と表記する現象は、カタカナ表記の「テイ」が「ティ」に誤記されたことにより発生した。

sustainable も entertainment も、音声にしろスペリングにしろ、最初に英語に接した日本語ネイティブは、当該部分を必ず「テイ」と表記したはずである。「ティ」という表記をする可能性は上述したように音声面からもスペリング面からも少ない。そしてその「サステイナブル」「エンターテイナー」という表記が、いつしか一定の割合で「サスティナブル」「エンターティナー」と誤記されたことで、「ティ」表記がここまで世間に広がったのではないだろうか。

カタカナ表記の「ティ」は、その読み方が一意に決まらない、とも考えられる。すなわち「ティ」によって / tɪ́ / を表すこともあるが、「テ」を強く発音した後にやや弱めに「イ」を発音する、すなわち /téɪ /のような発音を表すこともないとは言い切れないのではないか。このような「ティ」という表記の曖昧性が、この「テイ」が「ティ」と誤記されたことに一定程度貢献したのではないか、とも考えられる。

結論

本論文は「サスティナブル」「エンターティナー」表記が生まれたのは、本来の「テイ」表記が「ティ」に誤記されたことによる、という仮説を提出した。今後は、年代別の「テイ」と「ティ」の出現率の変遷を調査することにより、本仮説の真偽をテストすることが求められよう。

謝辞

本研究の着想はICUの小林洋子氏からの貴重なコメントから得られたものである。この場を借りて厚く御礼申し上げます。


5/11/2020

小学校の先生の英語発音お助け動画のチェック作業完了!

ここのところ大学の遠隔授業の準備でしばらく手を付けられなかった、小学校の先生用の英語発音トレーニング動画のチェック作業をこの週末で完了しました。改めて見直しても、個々の音はもちろん、リンキングの様々なバリエーションにも「これでもか!」としつこくこだわりながら、日本語ネイティブの視点を生かしてクスッと笑えるおもしろ練習あり、音のかたまりである音節の感覚を養う練習あり、フォニックスの感覚を養う音の足し算練習あり、歌をつかった練習あり、実際に小学生に対して教室で使えるクラスルームイングリッシュの練習あり、とためになる内容満載の構成になっております。私自身、リリースが楽しみです!




5/04/2020

英語をカタカナで書く時の注意点

英語発音をカタカナで表記することの最大の強みは、個々の音を正確に表すことでは当然なく、リンキングを含んだチャンクのイメージをかなり正確に(日本語ネイティブが)つかめるような表記が場合によっては可能になることだ。

たとえば、 on you を オニュー とか アニュー と書けばカタカナ表記の強みを生かして、初学者を本当の英語発音に近づけるために役立つが、 オンユーでは意味がない。

同様に、 can you も キャンユーと書くのでは、ほとんど意味がない。キャニューとか ケニューのように書かなければ。




5/03/2020

Facebookも始めております

少し前からFacebookも始めておりますので、よろしければそちらも御覧ください。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100008199911589

5/01/2020

VELC Test (R) は 新形式のTOEIC(R) L&Rも予測する

JACET 2020で研究発表を予定していたのですが、本日大会がキャンセルとなり、お蔵入りとなった発表のアブストラクトです。何らかの形で論文として公刊したいと思っていますが、とりあえずこちらに掲載します。

VELC Test (R)スコアで形式変更後のTOEIC (R) L&R Testスコアを予測する --式をアップデートする必要があるか--


Using VELC Test (R) Scores to Predict New TOEIC (R) L&R Test Scores: Do We Need to Update Our Prediction Formula?

Abstract

VELC Test (R)は、日本語母語話者大学生対象の英語熟達度テストであり、2012年度より主にプレイスメントや授業効果の測定などに利用されてきている。同様の用途でより広く利用されているのがTOEIC (R) L&R Testである。VELC TestはTOEIC L&Rと設計思想も問題形式も異なるが、ユーザー側の希望もあり、スコアレポート中の参考情報のひとつとしてTOEIC L&R予測スコアを提供してきた。これは2012年に両方のテストを受験した375名のデータの重回帰分析に基づく、重相関 が r = .82, 決定係数がr^2 = .68の回帰式によるものである。その後2016年にTOEIC L&Rの問題形式と項目数バランスが変更された。実施団体はこの変更によるテストの難易度の変化はなかったとするが、別の印象を抱いた受験者もいたようである。またVELC Testのユーザーからは、TOEIC 側の変更で予測スコアの精度が影響されたのではないか、という質問が寄せられることがある。そこで今回あらたに、現在のTOEIC L&RのデータによってVELCによる従来の予測式の精度を検証し、必要であれば予測式の修正を検討することとした。この研究目的を理解し同意書を提出した3つの大学の学生(N = 92)にVELC Testを受験してもらい、かつ直近のTOEIC L&Rスコアの提供を受けた。まず従来の式で算出した予測スコアと実際のTOEICスコアの相関係数を確認したところ、リスニング、リーディング、トータルで、r = .75, .81, .83であり、決定係数は r^2 = .56, .65, .69 であった。すなわち相関係数と決定係数の点では2016年以前のTOEICも以後のTOEICも、VELCテストによって同程度の精度をもって予測できていることが確認された。ただし残差を分析すると、予測スコアが実際のスコアよりもわずかながら(リスニング、リーディング、トータルで2.7, 16.25, 18.91ポイント)高い傾向があると判明し、またスコアのレベルによって残差のサイズがわずかに影響を受けている傾向も見られた。しかし本当に予測式を修正する必要があるかどうかの決定には、さらにデータを集めてみる必要があろう。

Tetsuhito Shizuka is currently a professor of English at Daito Bunka University. His research interests include language testing, pronunciation teaching, and teacher training.

遠隔授業の動画作成では「カメラを止めるな」

動画の一本一本を短くする必要が、本当にあるのだろうか?

ここのところの遠隔授業の動画の作り方で「学生の集中力は続かないから動画一本は10〜15分くらいで」というアドバイスがよくあります。まあそれは一理あるのですが、そのために、90分に相当する授業のために、細かい動画を3つも4つも作る、のはエネルギーが必要になりませんか?本当に動画を学生の集中力スパンに合わせて細切れにする必要があるのでしょうか。

人は本を読むときに長時間集中できないから、一つの小説を一冊にしておいてはいけない。30ページくらいからなる分冊で5冊にしなくてはいけない。というアドバイスが当たっていないと同じ程度に当たっていないような気がします。

読むのに疲れたり飽きたりした読者が本を閉じてティータイムを始めるのが自由であると同様に、70分の動画を見ていて疲れた視聴者は、動画を一旦止めて、コーヒーを飲んだりすることはまったく自由にできるわけです。だいたいそのための、On Demand動画でしょ。自分の都合と時間に合わせた自由な見方ができるのが、オンラインにはない強みです。

それを作る側が手間隙かけて、一口サイズに切り分けたような動画を作ってやるのは、なにか違うような気がします。一回こっきりならそういう手間をかけるのもいいのですが、授業が始まったら、毎週、すべての授業にそれをやるわけですよ。賢明な「働き方」とはとても私には思えないな。

さきほど作った動画は1年生用の語学の授業用ですが、75分くらいになりました。これでもリアル授業の90分よりは短いですよね。75分はもちろんいくつかのセクションに別れるので、あらかじめパワポスライドで1枚「ひと区切りつきました。ここでポーズを入れて休んでもいいですよ。」というキャプションに、コーヒーのイラストを添えたものを作っておいて、ひとつの活動とひとつの活動の合間に15秒間ほど無音で挟み込み、その間、私自身も水を飲み、一呼吸おいてから「はい、では再開します」と言って、次のセクションを始める、というやりかたをとりました。

こうすれば本当にそこで休みたい学生は主体的にポーズを入れて休めばいいですし、そのままで大丈夫な学生はそのまま続行すればいいわけです。

いずれにしてもその「小休止スライド」の間も録画は続いているわけなので、小休止込みの75分動画は、ぴったり75分の作業時間で完成です。

要は「カメラを止めるな」がいいのではないか、というのが今の私の考えです。

新調したマスクだが、ひげ?の位置がなんか変...