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8/19/2021

発音記号ではなく発音を!

「発音記号は覚えさせる必要はなく、見て発音できるようになればよい」というご意見に対する私のお返事です:

なるほど。発音記号を「覚えさせる必要はまったくない」とのお考えなのですね。ただ「記号を見て発音できる」だけでよい、ということは、書けなくとも、読めるようにする必要はある、というお考えかと理解しました。「読めるようにする」と「覚えなくともよい」の線引きはなかなか難しそうですね。

音声ボタンを聞いて単に真似ようとしてもうまくいかないことが多い、はまったくその通りと思います。そこでこそ我々、(人間)教員の出番である、ということかと思います。

先生とこうしてやりとりをしながら改めて自分の考えが、(発音記号を使うにせよ、使わないにせよ)中学高校の現場で、「発音」(音自体)の指導をもっときちんとして欲しい、というものであることを感じます。そしてそのためには、(基本的には)発音記号を介さずに、綴をもとにして音自体を練習するのがベターだろう、というのが今の私の考えだ、という整理が自分の中ではできました。

L/Rの区別や、B/Vの区別なども最重要項目だと思いますが、これについては大学生でも入学時にはできていない学生は珍しくないどころか多数派です。そしてその区別は発音記号を出すまでもなく(スペリングと発音記号は同一ですので)「しっかりスペリング通りに発音する」という技能(←知識ではなく)の習得不足・練習不足かと思います。もっと「音」自体をしっかり練習して習得して欲しい、そしてそのためには記号云々ではないのではないか、というのが今の偽らざる気持ちだということなのです。