Total Pageviews

4/19/2019

音読・指差しメソッドを開発した

英語専攻ではない1年生クラスの英語を担当することになった。リーディングという授業だが、もちろん他の技能とも有機的に関連付けて立体的に指導する。

2回授業をやってみた感触では、英語力(リーディング力)はまずまずだが、発音や音読面では結構ベタな日本人英語の割合が多い、という日本の大学生として平均的な学生集団のようだ。

音読で私の後についてリピートさせるとき、何度、.... Western countries ... とモデルを発音しても、... Wesタン  countries .... と発音してくる。最初からあまり細かいことをくどくど説明しても、英語専攻じゃないから引かれても困るし、かといって、やっぱりどうしても気になるのスルーできない。

でやってみたのが、指差しメソッド。(なお、物理的環境としては、教室前方のスクリーンに本文を大きく投影してあり、それを指差すことができる。)

Japanese students who go on home-stay programs in Western countries expect a lot of care and attention from their host families.

 という文を例にとると以下のような感じ。

******************

私:Japanese students who go on home-stay programs in Western countries

学生たち:ジャパnese stuデンツ who go on home-stay programs in Wesタン countries

私:ええとね。自分で思い込んでる発音じゃなくて、私の音をよ〜く聞いて真似してみよう。じゃあね、まずここの音をよ〜く聞いて、真似してみてくれる?
(と言って、Japanese studentsの赤字を指でさしながら)Japanese students

学生たち:Japanese stuデンツ

私:そうそう。うまいね。じゃあ今度はここを真似してくれる?
(と言って、Japanese students の赤字を指さしながら) Japanese students

学生たち:Japanese students

私:お、できるじゃん。じゃ今度はここね。
(と言って、Japanese students who go on home-stay programs in Western countriesの赤字を指差しながら)Japanese students who go on home-stay programs in Western countries

学生たち:Japanese students who go on home-stay programs in Western countries

私:そうそう、英語は実はそういう感じだから。(以下略)

******************

以上のように、特別にどう発音しろ、と明示的に説明しなくてても、ピンポイントに要注意箇所を指定し「よく聞いて、真似してごらん」だけで、かなり改善することを発見。自分の発音を完コピしなさい、なんて言ってくれる教師に今まで出会わなかったから下手くそだっただけで、ちょっと意識を向けてあげるだけで、みるみる直るのだ、ということが再確認できた。

指差しメソッド、かなりポテンシャルありそうである。









4/05/2019

Just Rock'n Roll.

内田裕也氏の葬儀で、長女の也哉子氏が弔辞を締めくくった次の言葉は心に残るものだった。

F***in' Yuya Uchida,
Don't rest in peace.
Just rock'n' roll.

学生向けに解説しておくと、Rest in Peace.(安らかに眠れ) は RIPとも略される決まり文句。そして、Just rock'n roll.では、rock'n' roll を動詞として使っている。(というか、rock も roll も元々動詞だから、本来の使い方とも言える。)

いくら歌が上手くても

故・内田裕也氏の最後のライブの映像で彼が The House of the Rising Sunを歌うのを聞いた。亡くなるほんの2ヶ月ほどまえにこれだけソウルフルなパフォーマンスがあったのか、さすがに歌は聞かせるな。。という意外性とともに、どんなに歌自体は上手くとも、LをRで発音された瞬間にドッチラケになってしまう自分は職業病に冒されているのか、という感をもった。


4/02/2019

いってらっしゃ~い!

明日、ボーズヤクザが日本を出発します。留守はしっかり守っておきますのでご心配なく、という意味をこめて研究室外の色紙を取り替えました



どうぞ身体に気をつけて行ってきてください。

令和のアクセントは?

改めて考えてみると、

明治 は 単独では 明示 というアクセントで発音することはない。

大正 は いつも 対象 と同じアクセントであって、大将 ということはない。

平成 は いつも 平静 と同じである。

しかし 昭和 だけは、頭高アクセントも平板アクセントもある、と思う。

令和 は、今日のニュース内では、大人は頭高で言っていたが若者は平板で言っていることが多かった。

こういうのは最初にきちんと決めないのかな。

4/01/2019

『発音の教科書』第3刷、決まりました!

有り難いことに発売から2ヶ月半を経過した4月1日現在、依然『発音の教科書』はアマゾンの「英語の発音」部門のベストセラー1位を保っていますが、


おかげさまで、さきほど、第3刷決定の通知をいただきました。ありがとうございます!

読者の皆さまには、よろしければ是非、アマゾンのレビューを書いていただき、さらに多くの方々に本書の良さを知っていただければと . . . m(_ _)m  


教育実習に行く前、このブログ読んでください!

つい先日卒業した学生から

「教育実習の直前、不安と緊張で眠れなかった時、先生のブログを2時間くらい読みました。不思議と心が落ち着き、また学ぶことも多くありました」

というメールをもらいました。そんなことがあったとは知りませんでしたが、そういう役にたったのであれば嬉しいことです。この学生はその効果もあって?立派に実習をこなしていたのを私はこの目で確認しています。

気持ちが落ち着くかどうかはわかりませんが、ことしの実習生のみなさんも、どうぞ利用してください。君たちには、どの学校に行っても恥ずかしくないだけの英語教師としての心・技・体を注入してあるはずなので、その点は自信を持って。(「注入」したものがどれだけ身になっているのかは、人それぞれか。。。)

左上の検索ボックスに「実習」と入れて、私の過去のポストをまとめて読んでみるのもおすすめします。