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11/04/2012

圧倒的だった

今日の授業はざっくり言って、素晴らしかった。

バスケットボール、車椅子などの実物を使って生徒を巻き込んだ実演パフォーマンスは圧巻だった。もちろんその実演が確かな英語に裏打ちされていることは言うまでもない。

また新語の導入、新教材の音読練習でも、個々の音素、"basketball" の、tの非開放、can の強形、弱形の区別、文アクセントの中で弱く発音すべきところ、強く発音すべきところ、など、非常に大切なのに、中学高校ではまったくといっていいほど指導されていない、指導されていないどころか、たぶん多くの教師が知識としても知らないようなレベルの事柄にまで、まさに痒い所に手が届くような音声指導がなされていた。

オレのこの口の形を見よ、舌を見よ、ほらこうやって発音するんだよ、というメッセージを発しながら自分の顔に注目させる教師は、自分以外ではほぼ初めて観た。

ペアワークもよかった。Aをペアからもらえたら座って良い、というのを厳しく判定しているパートナーも多かったようだ。

自分ならこうするだろう、と思ったのは read and look up で、生徒のコーラスがまわりにあわせてリズムがゆっくり平板になってしまった時である。私なら「まわりにあわせなくともいいからきちんとリズムをとって」というか、またはきちんとリズムを取ったモデルをもう一度提示してリピートさせるかしたと思う。

いずれにせよ、観ていて幸せな気分になったのは、彼が自分の指導で子どもたちの英語がうまくなっていくのを心から喜んでいるのが伝わってきたからである。

(自分の子どもよりも若い世代というのは、いわば「孫」感覚に近くなってきて、一段とかわいくなる、というのも有るのかもしれない。)

あれだけきめ細やかに中1から指導されればあの子たちはうまくなる。彼に担当されたあの子どもたちは本当にラッキーである。 

They are lucky to have him as their teacher.