昨日のエレックセミナーの受講者の中に、スゴイ方がいらっしゃいました。
発音、完璧なまでに、うまい。
私が直したくなるところはまったくありませんでした。そういうケースは覚えている限り、かつてありません。
口腔開放と鼻腔開放のモデルをやってもらっても、モデルとして完璧。
破擦音と摩擦音の区別も完璧。
なにより驚いたのは、他の受講者の音読発音に私が何かを感じるのと同じタイミングでその方も感じているのがわかったからです。
(タダモノではない。。。)
あとで伺ったところ、地元ではご自分でも発音研修の講師をされている、とのこと。さもありなん。
おそらく私よりも先輩なので、五十代後半とお見受けしましたが、ああいう人が先輩にいる学校の先生、また生徒は幸せですね。
とくに留学したとかではなく、ご本人曰く「我流で」身につけた発音だ、とのこと。そういう「意識的」に学習した発音こそが、教師としては大切なのだと再認識しました。無意識に発音しているネイティブとか、海外経験のなかで「自然に」発音を身につけてしまった人には真似のできない「意識的」な指導ができるはずです。