Total Pageviews

9/03/2016

JACETでの「トホホ」

今回もいろいろな人の英語を聞いて思うこと多し:

(1)たぶん海外が長く、かなり上手い話者でも、語頭、語中、語末の破擦音は身につかないものらしい。ただこれはかなりレベルが高い、画竜点睛を欠くレベルの話。

(2)日本人は voice quality setting というか、そういったものに関して、よく聞こえない、こもったような声質、話し方をするひとの割合が、どうも native speakers of English および Non-Japanese-L1 speakers of English にくらべて、高い印象あり。とくに女性か。ひょっとして社会文化的なものか。つまり、40人くらいのグループのなかで、クリアで声の通る話し方をするというのがヨシとされていない(?)いなかった(?)という文化の作り出すものか。

(3)教員養成担当教員がトホホな発音では、おそらく養成されてくる教員志望学生もトホホだ。そうするとその学生に将来指導される生徒もトホホになるから、普通の英語教員がトホホの場合よりも、英語教員養成担当英語教員がトホホの場合のほうが、罪が深い。
  どうしてそういう人がいるのか、信じられない、ありえない。いや残念ながら十分信じられるし、ありえると認識するが、どうしてそういう状態で放置するか、されるか理解できない。どう思っているのか。まさかどうでもいいと思っているのではないとすると、自分では気づかないのか。
 ここで言ってるトホホな発音の定義は、(1)などのレベルとはまったく違って、フリースピーチだと / r / もできない、とかである。この際、th には目をつぶるとしても。よくないよね。ほんとうに良くない。誰か言ってやってくださいよ。私自身はもう結構言っているので。
 L/Rはね、いわゆる functional load も高いんですよ。つまりそれによって担っている意味区別の負荷が大きいんですよ。ミニマル・ペアの数も英語子音のなかでも最も多いと言われます。
 な~んて根拠があってもなくても、仮にも教員を育てる立場なら、そのくらいきちんとしろよ、まったく。
 ああ暗くなる。