もうちょっと前ですが、テレビで5秒ほど流れたノーベル賞の大隅良典氏の英語スピーチを聞いて、そのきちんした英語に感銘を受けました(というか、安堵しました)。
5秒のなかに、truly と、nurture という語が使われましたが、trulyでの rからlの切り替え、nurと tureの母音の音価から、「きちんと英語」であることが明白でした。
安堵したというのは、今までのノーベル賞受賞者には、どうしようもない英語の人も少なくなく、そのたびに、「ノーベル賞受賞者でもあんな英語なんだから、やっぱり発音はブロークンでも内容があればいいのね」という、よろしくないメッセージが世間に発信されており、英語教員として迷惑な思いをしていたからです。
大隅先生にせよ、山中先生にせよ、ああいう英語を世間の人が聞いて、一流の学者は英語も一流だ、というイメージが強まってくれることを一英語教員として願います。