発音ザムライ、ジャパリッシュ英語教師を斬る! 寄るな触るな、触れなば斬らん! 斬り捨て御免で御意見無用! (Part of the Caption by Courtesy of Madame Satoh)
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5/13/2015
スローテンポ曲をラップ化する利点
スローテンポな曲をグルグル(的な個人指導)で扱おうとすると難点がひとつあります。それは、曲自体がゆっくりなので、そのまま歌わせると、ひとりにかかる時間が長くなってしまい、グルグルのテンポが悪くなってダレる、ということです。
たとえば、My Heart Will Go On の
Every night in my dreams I see you I feel you. That is how I know you go on.
を原曲通りのテンポで歌わせると、約18秒かかります。これだけひとりにかけていては、20人を超えるクラスではとてもグルグルにはなりません。しかしこれを、
EVEry NIGHT in my DREAMS (カラ拍) i SEE you(カラ拍) i FEEL you. THAT is HOW i KNOW you (カラ拍) go ON (カラ拍) baBY!
とラップ調にすると、8秒に圧縮することができます。
圧縮するので、身についていない発音はより難しくなるという点はありますが、ひとつのオプションとしてラップ化を覚えておくとよいと思います。
たとえば、My Heart Will Go On の
Every night in my dreams I see you I feel you. That is how I know you go on.
を原曲通りのテンポで歌わせると、約18秒かかります。これだけひとりにかけていては、20人を超えるクラスではとてもグルグルにはなりません。しかしこれを、
EVEry NIGHT in my DREAMS (カラ拍) i SEE you(カラ拍) i FEEL you. THAT is HOW i KNOW you (カラ拍) go ON (カラ拍) baBY!
とラップ調にすると、8秒に圧縮することができます。
圧縮するので、身についていない発音はより難しくなるという点はありますが、ひとつのオプションとしてラップ化を覚えておくとよいと思います。
5/12/2015
68人も、4で割れば17人
68人の歌の授業ですが、スタンダードグルグルは無理なので、4人グループにしての分割統治をやってみました。
題材は、My Heart Will Go On です。
まず、4人グループを指定し、そのグループ内で誰が当たっても大丈夫なように、と言って練習させたうえで、グループから1名ずつを適当に指名し、立たせ、1ラインずつ歌わせて、そのつどフィードバックしてみました。
4週目ですが、大勢の中でひとりで指名されても、とりあえず歌うのだ、という「空気」にはなっています。発音がまずい場合には適宜、やりなおさせ、全体にコーラスもさせました。
つぎは、My Heart Will Go On の歌詞を(部分的に調整して)私がラップ仕立てにしたものを紹介してグループで練習させた後、例の帰れまワン企画を始めました。
しかし帰れまワンだと、どうしてもトライして帰る人数が限られるので今回は工夫しました。
(1)紹介したラップの4つのうち、3つを、グループの代表にやってもらい、◯になれば、グループ全員が、1つにつき、10点を獲得する。
(ちなみに、「ラップ」はひとつ、5秒程度です。)
(2)3つのラップは、3人別々の担当者でなければならない。(そうすると、さきほど立って歌うはめになったひとり以外の3人が担当する可能性が高くなったでしょう。)
(3)グループとして、3つのラップに◯をもらえば、グループ全員が30点満点を獲得し、かつ帰って良い。
こうするとほぼ全員が参加するようになり、ほどなく授業はバトルロイヤルのような活況を呈しました。
途中から、私の前でラップにチャレンジする学生にはマイクをつきつけて拡声しても周囲を気にせずパフォーマンスし、それを周囲も楽しんでいるようなくだけた雰囲気になっていたと思います。
この「グループ代表による連帯スコア方式」は結構いけそうです。
題材は、My Heart Will Go On です。
まず、4人グループを指定し、そのグループ内で誰が当たっても大丈夫なように、と言って練習させたうえで、グループから1名ずつを適当に指名し、立たせ、1ラインずつ歌わせて、そのつどフィードバックしてみました。
4週目ですが、大勢の中でひとりで指名されても、とりあえず歌うのだ、という「空気」にはなっています。発音がまずい場合には適宜、やりなおさせ、全体にコーラスもさせました。
つぎは、My Heart Will Go On の歌詞を(部分的に調整して)私がラップ仕立てにしたものを紹介してグループで練習させた後、例の帰れまワン企画を始めました。
しかし帰れまワンだと、どうしてもトライして帰る人数が限られるので今回は工夫しました。
(1)紹介したラップの4つのうち、3つを、グループの代表にやってもらい、◯になれば、グループ全員が、1つにつき、10点を獲得する。
(ちなみに、「ラップ」はひとつ、5秒程度です。)
(2)3つのラップは、3人別々の担当者でなければならない。(そうすると、さきほど立って歌うはめになったひとり以外の3人が担当する可能性が高くなったでしょう。)
(3)グループとして、3つのラップに◯をもらえば、グループ全員が30点満点を獲得し、かつ帰って良い。
こうするとほぼ全員が参加するようになり、ほどなく授業はバトルロイヤルのような活況を呈しました。
途中から、私の前でラップにチャレンジする学生にはマイクをつきつけて拡声しても周囲を気にせずパフォーマンスし、それを周囲も楽しんでいるようなくだけた雰囲気になっていたと思います。
この「グループ代表による連帯スコア方式」は結構いけそうです。
5/11/2015
「さん」問題、revisited
必ず、毎年どこかで起こるのだが、先日も、学生が私の前で、別の教員のことを話題にする時に、「~さん」と言う、という事案があった。
私はこれを絶対に許容しない。
失礼であり、不遜であり、侮辱であるからである。
また、そういう事例に接した時に、それが失礼なことだ、ということを教えてやらないのは教育者として職務怠慢で不親切で臆病者だと考えるからである。
いわんや、面と向かって私のことを「靜さん」と呼ぶような学生がいれば、その場で「卍固め」をされてもしかたないだろう。
理系のアカデミックカルチャーでは、逆に尊敬する教員は「さんづけ」が当たり前であって、「先生」などと言うのは、逆にバカにしているニュアンスがある、と聞いたことがある。
学部生も、院生も、教員も、研究者という意味では同じ方向を向いている独立した「対等」な存在であって、そのなかでリスペクトできる相手だから「さん」をつける、ということであろうか。
企業でも、上司でも「さんづけ」で呼ばせる、というところもある、と聞く。
これらの「さんづけ」カルチャーのロジックは理解はできるし、それはそういうカルチャーもあるのであろう。
しかし、それらの「さんづけ」カルチャーの根底には、自分も相手も第三者も、ある意味で「同列」視するがよいことである、この世は水平社会である(であるべきである)という考えがあり、そしてその考えを表現するのが「だれでもさんづけカルチャー」なのだと思われる。
私の生きている社会に関しては、この世は水平社会ではなく垂直社会なのである。先輩は後輩よりも上にいて、先生は生徒よりも上にいて、年長者は年少者よりも上にいるのである。そして、その社会では、自分がものを教えていただいている存在は「先生」である。10年たっても100年たってもそうなのである。
学生に言っておく:
「オレはあいつを自分より上とは認めないよ、タメ口でいいくらいだよ」「オレはアンタをオレより上とは認めないぜ、先輩に毛が生えた程度の存在だよ」という宣戦布告である場合に限って、私の前で他の教師を、また私を「さん」で呼べ。その喧嘩、買ってやる。
もし宣戦布告をするつもりがないならば、絶対に、私の前で教師を「さん」づけするな。
私はこれを絶対に許容しない。
失礼であり、不遜であり、侮辱であるからである。
また、そういう事例に接した時に、それが失礼なことだ、ということを教えてやらないのは教育者として職務怠慢で不親切で臆病者だと考えるからである。
いわんや、面と向かって私のことを「靜さん」と呼ぶような学生がいれば、その場で「卍固め」をされてもしかたないだろう。
理系のアカデミックカルチャーでは、逆に尊敬する教員は「さんづけ」が当たり前であって、「先生」などと言うのは、逆にバカにしているニュアンスがある、と聞いたことがある。
学部生も、院生も、教員も、研究者という意味では同じ方向を向いている独立した「対等」な存在であって、そのなかでリスペクトできる相手だから「さん」をつける、ということであろうか。
企業でも、上司でも「さんづけ」で呼ばせる、というところもある、と聞く。
これらの「さんづけ」カルチャーのロジックは理解はできるし、それはそういうカルチャーもあるのであろう。
しかし、それらの「さんづけ」カルチャーの根底には、自分も相手も第三者も、ある意味で「同列」視するがよいことである、この世は水平社会である(であるべきである)という考えがあり、そしてその考えを表現するのが「だれでもさんづけカルチャー」なのだと思われる。
私の生きている社会に関しては、この世は水平社会ではなく垂直社会なのである。先輩は後輩よりも上にいて、先生は生徒よりも上にいて、年長者は年少者よりも上にいるのである。そして、その社会では、自分がものを教えていただいている存在は「先生」である。10年たっても100年たってもそうなのである。
学生に言っておく:
「オレはあいつを自分より上とは認めないよ、タメ口でいいくらいだよ」「オレはアンタをオレより上とは認めないぜ、先輩に毛が生えた程度の存在だよ」という宣戦布告である場合に限って、私の前で他の教師を、また私を「さん」で呼べ。その喧嘩、買ってやる。
もし宣戦布告をするつもりがないならば、絶対に、私の前で教師を「さん」づけするな。
5/10/2015
サーフィス vs. サーフェス
お笑い芸人の春日俊彰さんが、フィンスイミングという競技の日本代表に決定したというニュースを見て驚いた。大したものである。
種目は「サーフィス」というものだ、という紹介で、あれ?と思った。スタート時を除いて水面に出ている泳法だということなので、明らかに surface であろう。調べてみると果たしてその通り。
何に「あれ?」かと言うと、surface の face 部分を「フィス」と表記するのに違和感を覚えたのである。
同じスペリングのマイクロソフトの Surface は、「サーフェス」と「フェ」表記をしている。
surface の face が、もともと 顔の face フェイス だということと、かつ a の部分の音は、日本語のイよりもややエに近いというふたつの理由で、私は
サーフェス
表記に一票を入れたい。
surface を、サーフィス
と表記するのは、
racket を、ラキット
と表記するのと同じくらい妙である。
発音記号が表す音をよく知らない人が発音記号を見た結果がこうなったように思われる。
種目は「サーフィス」というものだ、という紹介で、あれ?と思った。スタート時を除いて水面に出ている泳法だということなので、明らかに surface であろう。調べてみると果たしてその通り。
何に「あれ?」かと言うと、surface の face 部分を「フィス」と表記するのに違和感を覚えたのである。
同じスペリングのマイクロソフトの Surface は、「サーフェス」と「フェ」表記をしている。
surface の face が、もともと 顔の face フェイス だということと、かつ a の部分の音は、日本語のイよりもややエに近いというふたつの理由で、私は
サーフェス
表記に一票を入れたい。
surface を、サーフィス
と表記するのは、
racket を、ラキット
と表記するのと同じくらい妙である。
発音記号が表す音をよく知らない人が発音記号を見た結果がこうなったように思われる。
5/09/2015
帯気音はやっぱりクワタ
モノマネ番組を見ていて改めて思ったが、桑田佳祐さんの歌い方の特徴のけっこう大きな部分に、破裂音の帯気がある。
p, t, k の帯気がなかなか身につかない諸君が多いのだが、英語ではなく、桑田さんのモノマネをやってみたら効果的だと思う。
実証研究もできそうである。実験群は、桑田さんのPVをみせてモノマネ訓練を10分。統制群はふつうのネイティブ音源のリピート練習。
その後に同一パッセージを音読させて、帯気にフォーカスして rating.
さて勝敗の行方は?
p, t, k の帯気がなかなか身につかない諸君が多いのだが、英語ではなく、桑田さんのモノマネをやってみたら効果的だと思う。
実証研究もできそうである。実験群は、桑田さんのPVをみせてモノマネ訓練を10分。統制群はふつうのネイティブ音源のリピート練習。
その後に同一パッセージを音読させて、帯気にフォーカスして rating.
さて勝敗の行方は?
5/08/2015
ゼミの懇親会を開催しました
大東における第二期 靜ゼミの第一回懇親会を行いました。一昨年、第一期 靜ゼミを持ってから事情により1年ブランクがあったので、今年ふたたび「再開」することができて大変よろこんでいるところです。この春卒業していった「第一期生」たちも後輩ができて喜んでくれているでしょう。
歌とスピーチ暗唱は従来通りですが、今回は Language Testing (T. McNamara) の講読と、英字新聞のスキミングおよび記事にもとづくミニプレゼンテーションを取り入れたのが新しいところです。
学生が英字新聞の記事を選んできてそれについて口頭発表するという形式は関西大時代にもかなりやっていましたが、今回は同じ英字新聞を週に1回曜日を指定して全員で買わせるようにしたのが新機軸です。一部150円なので、教材費としてもリーズナブルでしょう。
どの記事を選ぶかは発表者が決めますが、徐々にチャレンジングな記事を選べるようになってほしいと思っています。
歌とスピーチ暗唱は従来通りですが、今回は Language Testing (T. McNamara) の講読と、英字新聞のスキミングおよび記事にもとづくミニプレゼンテーションを取り入れたのが新しいところです。
学生が英字新聞の記事を選んできてそれについて口頭発表するという形式は関西大時代にもかなりやっていましたが、今回は同じ英字新聞を週に1回曜日を指定して全員で買わせるようにしたのが新機軸です。一部150円なので、教材費としてもリーズナブルでしょう。
どの記事を選ぶかは発表者が決めますが、徐々にチャレンジングな記事を選べるようになってほしいと思っています。
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