今日は、伊奈学園総合高校に招いていただき、「大学出張講義」をやらせていただきました。実はこの企画に呼んでもらったのは3回目。
1回めは5年前で、当時いろんな意味でマイブームだった Lady Gaga の Born This Way をやりました。やりました、というのは、大テーブルを6つくらい組み合わせてもらって仮設ステージを作り、その上でステップなども入れながら、歌の指導をした、という意味です。
2回めは3年前で、やはり当時のマイブームだった One Direction の What makes you beautiful をやりました。
3回めの今日は、曲目がぐっと古くなりますが、今のマイブームのひとつの、Bette Midler の the Rose をやりました。いままでの2回とは違って、歌詞のクローズ穴埋め、rhymeの指摘、倒置構文の通常構文への組み換えなどもとりいれた、やや「お勉強」色のバランスを増やした「ステージ」にしてみました。まあお勉強とはいっても、メロディの紹介でいきなり Xaphoon Pocket Sax を吹いてみたり、空欄をサイレン音で置換した音源を流したり、という「おかず」でカウンターバランスはとりましたが。
1~3年生まで90名ほど参加してくれたのですが、音節の解説、歌詞の穴埋め、実際の歌唱練習、L・Rの発音ペアワークも、全体で90分の枠にぴったり収まり、うまくいったように思います。
最初にリピートで歌わせたところ、ほとんど / r / の音はできているので、びっくり。伊奈学園の先生方のひごろの音声指導がいかにきっちりしているか、ということでしょう。ただ、やはり / l / のほうはまずかったので、指導したところ、その場で一発で直りました。こちらも、普段の指導によって下地ができていたのだと思います。最後の合唱も、けっこうクオリティの高い状態でできたと思います。
ちょうど教育実習生が来ていて2名ほど後ろで聴講していたのですが、後で聞いてびっくり、5年前に Born This Way で参加していた高3?のなかのふたりだった、というのです。その子たちがいまや大学4年になって母校に実習に来たところ、またステージを組んで大学出張講義があるというので、もしやと思って聞きに来ると、また同じ先生だった、と。
実は今回招いてくれた伊奈学園の先生は、埼玉大時代の私のゼミ生だったのですが、この教育実習生は彼の教え子だったといいます。つまり、私の教え子がこの先生で、この先生の教え子が彼女らだ、という関係で、「いわば孫弟子ですね」とは、彼の弁。聞けば、その実習生も本当に教員を志望しているとのことで、実際に教員になったならば、確かに私の孫弟子にあたります。是非、頑張ってもらいたいと思います。
今回は勤務校の入試広報を趣旨として行ったのではないのですが、ステージが終わった後に、ひとりの2年生がやってきて、大東文化大学に興味が出たのでくわしく教えて下さい、と言ってくれた、という嬉しいオマケまでつきました。
発音ザムライ、ジャパリッシュ英語教師を斬る! 寄るな触るな、触れなば斬らん! 斬り捨て御免で御意見無用! (Part of the Caption by Courtesy of Madame Satoh)
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6/10/2016
6/07/2016
教育実習生に告ぐ
下手でもいい。下手なのは当たり前。
段取りが少しくらいおかしくてもいい。多少、手順が前後しても大差はない。
他の何はなくてもいいから、これだけはきちんとやってもらいたいこと。
それは、きちんとした即時評価、きちんとしたフィードバック、きちんとしたアドバイスだ。
コーラスで言わせたら耳を澄ませ。
個人を指名して言わせたら、きちんと聞け。
とてもよかったら、とてもいいからその調子で、それを忘れないように、と言え。
ほとんど良いけれど、惜しい点があったら、その惜しい点だけ修正すれば良くなると言え。
全然ダメなら、全然ダメだ、何がどうダメなのか、何を意識してやるべきなのか、言え。
ダメだったら、もういちどやらせろ。
もういちどやらせてダメだったら、さらにもういちどやらせろ。
それでもダメだったら、そのままではダメだ、とはっきり言い、次の生徒に移れ。
ダメなクオリティと、よいクオリティがどういうものなのかを、本人はもちろん、周囲の生徒にもはっきりわかるように言え。
もっとうまくなるにはどうしたらいいか、はっきり伝えろ。
それだけきちんとできれば、あとはとりあえずはどうでもいい。
逆に、その部分がないならば、あとはなにがあってもなくてもどうでもいい。
段取りが少しくらいおかしくてもいい。多少、手順が前後しても大差はない。
他の何はなくてもいいから、これだけはきちんとやってもらいたいこと。
それは、きちんとした即時評価、きちんとしたフィードバック、きちんとしたアドバイスだ。
コーラスで言わせたら耳を澄ませ。
個人を指名して言わせたら、きちんと聞け。
とてもよかったら、とてもいいからその調子で、それを忘れないように、と言え。
ほとんど良いけれど、惜しい点があったら、その惜しい点だけ修正すれば良くなると言え。
全然ダメなら、全然ダメだ、何がどうダメなのか、何を意識してやるべきなのか、言え。
ダメだったら、もういちどやらせろ。
もういちどやらせてダメだったら、さらにもういちどやらせろ。
それでもダメだったら、そのままではダメだ、とはっきり言い、次の生徒に移れ。
ダメなクオリティと、よいクオリティがどういうものなのかを、本人はもちろん、周囲の生徒にもはっきりわかるように言え。
もっとうまくなるにはどうしたらいいか、はっきり伝えろ。
それだけきちんとできれば、あとはとりあえずはどうでもいい。
逆に、その部分がないならば、あとはなにがあってもなくてもどうでもいい。
6/04/2016
英語力の向上を実感して楽しい
4月から新たに教壇に立った教え子から、部活指導で忙しいですが、授業中には生徒の英語力(発音など)の向上を感じられて、教員としての喜びを味わい始めました、という近況報告に接し、彼を教えてよかった、という喜びを味わう。
父と息子のシートノックにみた英語授業の原点にして理想形
先日、ジョギングに行った公園で、父親が小学生低学年くらいの息子にシートノック練習をしていのるのを見た。父がノックした打球を息子がキャッチし、それを球出し役の母親に投げ返し、それをまた父がノックする、という微笑ましい3人家族の風景だった。
印象に残ったのは息子のプレーに対して、逐一、かならず逐一、父親が声をかけていたことである。
うまくキャッチできたときは、「そうそう!」
もうすこしでキャッチできそうだができなかったときは、「そこそこ!」
この2種類である。
つまりうまく言った時は、いいよ、その調子だよ、と肯定的フィードバックをし、ダメだった時は、ほら、そこを頑張らねばだめだよ、と否定的(という用語は misleadingだと思うのだが)フィードバックをしているのである。
考えてみれば当たり前のことだ。別に野球のシートノックに限らずに、あらゆるスポーツ練習で、リアルタイムで、「そうそう!」という reinforcing なコメントと、「そこをもっと◯◯に!」という corrective なコメントはあたりまえに見られる。
そのプレーをもっとうまくしてやりたい時には、自然に、あたりまえに、リアルタイムに、その瞬間にでてくる言葉である。
英語授業でも同じはずなのだが、なぜか、現実には同じではなく、うまくできてもできなくても、リアルタイムには何もいわず、おわったあとに、「よくできました」という空虚なコメントをして終わり、生徒のプレーレベルはずっと足踏みのまま1年が過ぎる、というのが多いように思う。
当たり前のことをなぜ当たり前にしないのか理解できない。
結局は、根本的な問題として、目の前の子どもをもっとうまくしてやりたいとい思いがないのだろうか。
リアルタイムで、その時その時、短くてもいいから、評価を伝えよ。その調子でやればいいのか、直すべきところがあるのか、どの方向で努力すればいいのか、どの程度努力すればいいのか伝えよ。
それをしない教員は「教」員ではないし、その場にいる意味がない(だろ?)。
印象に残ったのは息子のプレーに対して、逐一、かならず逐一、父親が声をかけていたことである。
うまくキャッチできたときは、「そうそう!」
もうすこしでキャッチできそうだができなかったときは、「そこそこ!」
この2種類である。
つまりうまく言った時は、いいよ、その調子だよ、と肯定的フィードバックをし、ダメだった時は、ほら、そこを頑張らねばだめだよ、と否定的(という用語は misleadingだと思うのだが)フィードバックをしているのである。
考えてみれば当たり前のことだ。別に野球のシートノックに限らずに、あらゆるスポーツ練習で、リアルタイムで、「そうそう!」という reinforcing なコメントと、「そこをもっと◯◯に!」という corrective なコメントはあたりまえに見られる。
そのプレーをもっとうまくしてやりたい時には、自然に、あたりまえに、リアルタイムに、その瞬間にでてくる言葉である。
英語授業でも同じはずなのだが、なぜか、現実には同じではなく、うまくできてもできなくても、リアルタイムには何もいわず、おわったあとに、「よくできました」という空虚なコメントをして終わり、生徒のプレーレベルはずっと足踏みのまま1年が過ぎる、というのが多いように思う。
当たり前のことをなぜ当たり前にしないのか理解できない。
結局は、根本的な問題として、目の前の子どもをもっとうまくしてやりたいとい思いがないのだろうか。
リアルタイムで、その時その時、短くてもいいから、評価を伝えよ。その調子でやればいいのか、直すべきところがあるのか、どの方向で努力すればいいのか、どの程度努力すればいいのか伝えよ。
それをしない教員は「教」員ではないし、その場にいる意味がない(だろ?)。
8月6日(土) 授業の様子をビデオでお見せします
下記の日程でベルク研究会を行います。
今回、私個人は、学生をアクティブに学習に取り組ませる試みとして、昨年から始めている、歌「のみ」をメイン教材とした100人超のクラスでのグルグル授業の様子を紹介いたします。
現在、ビデオ編集中ですが、グルグルに関しては、やりながら手持ちで自分で撮影しましたので、私と学生の間の 50 cmの距離で何が、どういうふうに起こっているのかの空気感を、臨場感をもって体験していただけます。
また大学の大教室で100人超のクラスをどうやって動かして活発な空気を維持しているのか、どういう空気感でひとりひとりマイクを持って皆の前で歌わせて音声指導を行っているのか、などもよくわかるビデオになっています。
どうぞいらしてください。
http://www.velctest.org/misc/160806_lecture/
英語能力測定・評価研究会[VELC研究会]
第5回研究会 8月6日(土) 13:30 ~ 16:30
淡路 佳昌(大東文化大学准教授)
望月 正道(VELC 研究会副会長・麗澤大学教授)
靜 哲人(VELC 研究会会長・大東文化大学教授)
5/13/2016
Multiple-choice 1-blank partial dictation (MC1PD) テストの開発と修正
19日からバリ島のサヌールで開催されるアジア言語評価学会 (AALA)で発表に使用するポスターが完成しました。業者に頼んで不織布に印刷しましたが、PC画面と同じように仕上がり、満足しました。ポスターは初めて作ってみましたが、完成すると達成感がありますね。
ベルクテストのリスニングセクションパート2に使われている問題形式についての発表をしてきます。
ベルクテストのリスニングセクションパート2に使われている問題形式についての発表をしてきます。
Gender neutral bathrooms
“When it comes to respecting the equal rights of all people, regardless of sexual orientation, whether they’re transgender or gay or lesbian, although I respect their different viewpoints, I think it’s very important for us not to send signals that anybody is treated differently,” Mr. Obama said at a news conference in London.
https://mail.google.com/mail/u/0/#inbox/154a7b573855b5af
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