下手でもいい。下手なのは当たり前。
段取りが少しくらいおかしくてもいい。多少、手順が前後しても大差はない。
他の何はなくてもいいから、これだけはきちんとやってもらいたいこと。
それは、きちんとした即時評価、きちんとしたフィードバック、きちんとしたアドバイスだ。
コーラスで言わせたら耳を澄ませ。
個人を指名して言わせたら、きちんと聞け。
とてもよかったら、とてもいいからその調子で、それを忘れないように、と言え。
ほとんど良いけれど、惜しい点があったら、その惜しい点だけ修正すれば良くなると言え。
全然ダメなら、全然ダメだ、何がどうダメなのか、何を意識してやるべきなのか、言え。
ダメだったら、もういちどやらせろ。
もういちどやらせてダメだったら、さらにもういちどやらせろ。
それでもダメだったら、そのままではダメだ、とはっきり言い、次の生徒に移れ。
ダメなクオリティと、よいクオリティがどういうものなのかを、本人はもちろん、周囲の生徒にもはっきりわかるように言え。
もっとうまくなるにはどうしたらいいか、はっきり伝えろ。
それだけきちんとできれば、あとはとりあえずはどうでもいい。
逆に、その部分がないならば、あとはなにがあってもなくてもどうでもいい。