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4/29/2020

小学校の先生、待っていてください! いい英語発音の学習動画できます!

以前、撮影完了したとご報告したジャパンライムさんからリリース予定の動画ワークショップですが、その後、編集も大詰めに入っております。コンセプトは、

英語に苦手意識のある小学校の先生対象とし
小学生用の単語と表現を使って
予備知識ゼロからやさしく練習できる
日本語ネイティブ視点を出発点にした
日本語ネイティブによる、日本語ネイティブのための
面白くてためになる
子ども用のクラスルームイングリッシュも満載の
英語発音動画ワークショップ

完成してみると堂々、全73ユニット、たっぷり総6時間30分!

(我ながらよく撮りました。。。アシスタント学生ふたりも本当に頑張ってくれました。今思えばコロナがここまでひどくなる前に撮影できて良かった。)









完成までもう少々、お待ち下さい。乞うご期待!

4/28/2020

遠隔授業のスタンダーダイゼイションの行き着く先は?

今さらながら気づかされたけど、大学の我々はひとりひとりが独立した専門店みたいなものなので、遠隔授業もそれぞれが(ある意味)自由に組み立てて、それぞれでやればいいのだが、中高の先生方は、最低でも学年単位、学校単位、下手すると地域単位で組み立てて、教材も作成することが求められるのか。

複数の教師集団が関わってオンライン教材を作るのはいい点もあるけど、各教師の個性を殺すことが求められるので、そのクオリティは高まるとも言えるし、そうでないとも言えるだろう。ひとりひとりの教師が、自分の担当する生徒の顔を思い浮かべて、その生徒たちだけのために作るオンライン教材が理想だと思うのだが、そうもいかないか。

しかし「地域で統一」をすすめていくと「県で統一」「全国で統一」ということになって、結局既成のラジオ番組とかテレビ番組と変わらないことになり、クオリティは高いのだろうが、パーソナルタッチはないものになってしまうのでは。

4/26/2020

みんなが zoom 遠隔で戦国時代の始り?

大学も高校も中学も予備校も塾も子ども相手の英語学校もみんな遠隔(主に zoom)ってことらしい。こうなるとある意味、PC(またはスマホ)画面を通して、という同一の制約の中で、教育機関として何を与えられるか、与えられないか、が如実にわかってしまうだろう。

ユーザーというかクライエントというか生徒というか学生というかはともかく、お金を払って(払わない場合もあるが)教育を受ける側は、自分の目の前のスクリーンを通じて何が起こるのか、何を与えてくれるのか、を冷徹に評価するはずだ。

ある意味では異なる教育機関も同じモノサシで測られることになる。江戸時代がいっきに戦国時代に突入したような感じか?

遠隔授業でも高い授業料に見合った、またはそれ以上の価値があると思ってもらえるのか、授業料減額して欲しいという気持ちにならせてしまうのかは、ひとえに教員ひとりひとりの腕次第、ということになる。責任は重大である。

先日、友人が「オンライン英会話恐るべし!」という感想を伝えてきた。まあこっちは one on one じゃないから単純に比較はもちろんできないが、ああいう存在だって無視をしていたら、たぶん痛い目にあう。





オンデマンド動画は一回作れば、使い回しが効きます。そしてそれは良いことです。

「使い回し」は悪いイメージがある表現かもしれませんが、そんなことはありません。今、教職セミナーで教員採用試験にでた長文の解説動画を週に1本つくって配信していますが、それは来年以降もずっと使うことができます。(念のためいっておくと、それを配信したうえで、zoomのオンラインセッションもしています。)

5月から始まる授業でも私は教科教育法英語を2クラス持っていますが、オンデマンドビデオの作成は当然一回ですみます。そして来年以降も使えるはずです。それはいいことです。素晴らしい!

授業はサステイナブルでなくてはなりません。対面授業を2回する代わりにオンデマンド動画を1回作成するだけでセーブされた時間とエネルギーは、補助的にzoom やったり、個別フィードバックをするのに使えばいいのです。

講義を10人のクラスにやるよりも200人のクラスでやるほうが、良心的な教師ならストレスがあるでしょう。普通の大学生200人を集中させて聞かせるにはそれなりのテクニックとオーラが必要だからです。しかしオンデマンドビデオの作成時にはストレスはありません。教室のあそこで眠りにおちそうになっている学生を気にして近づいていって眠気を覚まさせる助けをしてやろう、とかそういう気遣いはいっさい不要だからです。ただこの動画を見ることになるだろう学生を想像しながら心をこめてPCに語りかけるだけでよい。

なので私は今年の基本はオンデマンド動画配信に置くことにしています。ただもちろん配信しただけでちゃんと全部見てくれるとは思えないので、全部見なければ困るようなしかけを動画のなかに入れますが。その詳細はすでに前のポストに書きました。


4/24/2020

30年の時と空間を超えて届いた色紙。

私は教員になって5年目、1988年に新設の大妻多摩高校に赴任しました。大妻学院が多摩市に新設校を作るに際し、千代田区三番町の「本校」大妻中学高等学校に在職していた教員のなかから各教科1〜2名の「イキの良い(?)」若手〜中堅が指名され、先遣部隊となったときの一名だったのです。

荒野の七人のような我々が赴いた多摩キャンパスは造成が終わったばかりで、植えられたばかりの樹々がまだ背が低く、この「荒れ地」にゼロから学校を作るのだ!という気概に燃えた私(たち)は武者震い。。

完成すれば「島」が3つはできるはずの職員室も、初年度は島はひとつだけでガラーンとした状態。5クラスの担任と学年づきの副担任、教務主任、教頭、校長の9名が学校のすべてです。学年会議がそく職員会議でもあるような環境で、それこそ制服のデザインから校則のひとつひとつまで自分たちで議論して決めてゆくのは、胸躍るような体験でした。

そんな我々が迎えたのが約200名の一期生たちです。体育館での入学式で壇上の我々が担任として紹介され、式が終わった時に自分の受け持つ1年5組の前に行き、そこから校舎まで誘導していった時の情景は、その時の心地よい緊張感とともに今でも思い出されます。

英語コースである5組を私は3年間担任しました。教科書や教材の選択から授業の組み立てからすべて自由にできる環境だったので、めちゃめちゃ「イキって」やりました。確か英語は週に13時間あった気がします。最初から最後までオールイングリッシュでやったのはもちろん、検定教科書は一度に2冊。一冊は当時もっとも斬新だった What's New?ともう一冊は当時も今も最も難解であろう Crown. それらを適当に食い散らかしてインプットの量を稼ぎました。さらには Reader's Choiceというアカデミックスキル養成のためのESL/EFL教科書を使用(当時のICUの1年生が使っていた、というのを後で知り、誇らしく思ったものでした)。1学期中間テストの範囲が100ページを超えた、というのをよく覚えています。

彼女らが高2だった1989年には、語学教育研究所の研究大会の公開授業をやる私に付き合ってくれました。CrownのWords and Silenceというレッスンをオールイングリッシュでやり、二時間目はオール生徒のスピーチ&即興ミニディベート。。。

そんな3年間に渡る私の問答無用英語漬け攻撃にも5組の彼女たちはよく応えて(耐えて?)くれ、1991年3月には立派にそれぞれの道に羽ばたいていきました。そして、あれからはや30年。。。。

先日、私が還暦を迎えたことを知った当時の5組の面々が寄せ書きを送ってきてくれました。


「誰かの妻、誰かの母、誰かの娘、誰かの◯◯、でない、自分だけのアイデンティティを確立せよ!」といった、当時の私のメッセージは彼女らの中に確かに残っていたらしく、今は国内および海外で、大学教員/研究者、日本語教師、ジャーナリスト、美容家、企業の海外担当、不動産のコンサル、歯科衛生士、カウンセラー、外資系勤務、英語講師、特別支援教師、そして何より Stay-at-home Momと、しっかりそれぞれの人生を歩んでいる様子が伝わって来ました。

当時16〜18歳だった彼女らも、そろそろアラフィフ。大妻多摩高校第一期生(英語コース)の誇りを胸に、これからも元気で活躍して欲しいと思っています。コロナ落ち着いたらクラス会やろう!





4/23/2020

ゼミはLINE自己紹介やっております。

ゼミメンバー21名のグループLINEは3月末には整えてあった。しかし実際にゼミが始まるのはGW開けになってしまった。

しかし「授業」が始まると言ってもどうせ遠隔でやるのでリアルな対面はない。であれば自己紹介もゼミの始りまで待っている意味はない、ということになり、LINEに一人ずつ自己紹介動画をアップすることにした。

4月4日に私の自己紹介を皮切りに、今日まで19人が自己紹介を終えている。1日につき一人ずつ、というペースが絶妙にちょうど良い感じである。一発芸としてモノマネを披露する者、ケンダマの世界一周を決める者、ダンスのビデオをアップする者など個性豊かな動画が毎日投稿され、それに対して様々な合いの手が入る。(ま、一番入れているのは私だが ...)。

バーチャルビデオ自己紹介は映像も残るし、なかなかイイ感じである。実際にはまだ会っていない3年生、4年生の間にもある程度のよいケミストリーが醸成されているきているような気がする。

ZOOM セミナーの前後は、学生同士の学びあいセッション

第3回のZOOM教職セミナーを行ったが、前回の反省を生かして、90分のセミナー前後のそれぞれ1時間、ミーティングを開催しておいて、ホストの私はビデオもマイクもオフにしておき、学生が勝手に集って自主的ピアスタディをするのに任せておいた。

こちらのPCの音量もオフにしたので話の中身は詳しくはわからないが、下級生が音読をするのを卒業して今春から教員になった上級生(とはもう言わないが)がフィードバックしたり、構文が読み取れないところを教え合ったりしていたようだ。終わった後はメンバーによっては1時間以上いろいろ話し込んでいたようである。

なかなか良い企画ではないだろうか。本来(従来)は出会うはずのない、昨年度の4年生と、今年度の3年生の交流が実現しているのは、遠隔授業であるからこそである。