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4/16/2017

初めてのグルグル:真顔と笑顔のどちらがいいの?

<中学初任者から>

Q:初めてグルグルをやりました。教科書のダイアログの文をいくつか使いました。が、合格を厳しくしたため、男子がひとり「わかんねーよ!」と言って、その後の雰囲気まで悪くなりました。私はキャラとしてニコニコなんでも許すようなイメージの教員だと思うのですが、そういう私がグルグルをやるなら、靜先生のように、真顔でバツ、というのではなく、笑顔で「もう少し」などというアプローチがいいのでしょうか。

A:

(1)グルグルに入る前に、十分、一斉かつ個別に指導して、どういう音が〇で、どういう音が×なのか、理解させましょう。

(2)グルグルのターゲット題材を絞りましょう。単語ひとつ、とか、ra ri ru re ro とか、fa fi fu fe fo などの、音だけから始めたこともあります(中学生)

(3)教科書の単語(たとえば10個)を指定して、それがきちんと言えれば、ひとつずつ〇を上げる、などはどうでしょうか。

(4)笑顔なのか、真顔なのかは、本質ではありません。また、「バツ」というか「もう少し」というかも本質ではありません。本質は、「そのパフォーマンスが、合格なのか、そこに至っていないのか」をきちんと知らせてやることです。○○スマイルで、にっこり笑って「ダメ」というのも、いいんじゃない?

(5)わかんねーよ、という反応は、自分の能力不足、自分ができないという状況に対してきれているのですから、すこし機嫌をとりながら、徐々に、できる、ように導いて、できるようになったら大げさにほめてやるといいのでは?

頑張ってみて。

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補足

全ての音が同じ程度に重要なわけではない。あまりたくさんのことをいっぺんに注意するのは無理。

まずは主要な子音から。

語末のnは次の次くらいだよ。

要求水準は徐々に上げよう。

最初はLは日本語のラ行でokにしておき、Rが安定してできるようになったらはじめて本当のLをのように、徐々に。

Start small. が大事。

4/09/2017

大東の大学院で英語教育を学びませんか?

直近の修了生の声:


教育実習に行く時に留意して欲しいこと4つ

教育実習生各位

先日の実習前トレーニング、お疲れ様でした。

補足しておきます。

(1)冒頭で言った、「聞かせるための」「見せるための」音読、という意味をもう一度考えておいてください。 ひとつひとつの音が「生徒に意識されるように届いているか」という意味です。たとえば、everyone ひとつとっても、vの音、rの音、語末の n の音が「生徒にわかるように届いているか」という視点で考えてください。「自分がちゃんと発音してているか」だけでなく「生徒の耳に残るように届いているか」です。
 当然、ゆっくり目に、強調的に発音することが必要です。教壇では、英語をゆっくり、はっきり。それが、CDにはできない、生身の教員の価値のひとつ。

(2)生徒の音はよく聞いてかならず「フィードバック」しましょう。おおげさに発音の仕方をあらためて説明するということでもなく、生徒の音に対して、「ん?」という一言を発する、あるいは、一瞬間をおいて顔をしかめる、程度でも効果はあります。要は、単にどんどんスルーしない、という態度です。

 英語でやりとりをしながらであっても、ひとこと、人差し指をたてて横にふりながら(これは、ダメダメ、といういみのジェスチャー)「uh-uh (ちがう、ちがう、という意味の英語音、ネットで検索して音を確かめること)」と言うだけでもいいです。そして、すかさず正しい音を、大げさに、口の動きを見せながらやってみせてください。

(3)歌は、ぜひやってみるといいと思います。1回の授業で数分から使えます。初回の授業では、全体を聞かせるだけ(3分以内の部分を選んで)、次からは、1回の授業で2~3行ずつ音読から歌う練習をする、という形式で進んでいき、最後の授業では全体が歌えるようになる、という小刻み法も有効です。
 選曲ですが、長くない歌、教育的に問題ない歌、歌詞の英語が学習するに足る歌です。メロディはすでに知っている、というのも大きな強みになります。すると

ドレミの歌
スキヤキ(sukiyaki )= 上を向いて歩こう、の英語版(ただし失恋の歌です)
stand by me 
Take me out to the ball game (アメリカ大リーグの試合ではかならず合唱する歌)

などが候補になります。あるいは、教科書にはかならず何曲か乗っていますから、その学校で使っている教科書に載っている曲でもいいかもしれません。
 すこしずつ歌をやらせてほしい、とお願いして、絶対だめだ、という指導教員はほとんどいないと思いますので、いまから準備していったらどうでしょうか。

(4)そして、グルグル。こちらのほうは勇気がいるでしょうが、過去の実習生でトライした人はいずれも本人も大満足の結果を残しています。さあ、あなたも是非!自分の発音にある程度自信がある君なら、勇気をもって踏み出せ。十分にできるはず。


5分でグルグルをするには?

質問:グルグルをしたいのですが、40人だと時間がかかります。5分くらいでできる方法はないでしょうか?

回答:

まず、いっせい指導でかなり仕上げておくこと。そうしないとグルグルは効率が悪い。

5分しかつかえないなら、40人で一巡だ。するとグルグルというより「グル」という一回勝負の発音実技テストということになる。

それでもやらないよりは全然ちがうだろう。ポイントは、一回だけなので、40人の最初の方でおわっちゃった生徒を暇にしない工夫ができるか、だろう。

たとえば、けっこう覚えるのがしんどいくらいの1文をグルグルのターゲットにし、グルグルのときはあえて文を見ながらいわせて、全員が終わったと同時に、一斉暗写をするということにしておくと、

グルグルにそなえた音読練習
暗記筆写にそなえた暗記

が同時進行になり、まったく無駄がでない。やってみて。

4/07/2017

「目に映る生徒だけを伸ばす」という誇り

年をおうごとに、靜先生の言葉が身に沁みます。先生がいつかおっしゃっていた  
「一生、英語指導屋でいたい」 
という言葉が今は沁みます。年齢が中堅世代に入り、校務でも責任あるポジションになってきました。雑務に追われ、子どものことが後回しになりそうなことも多々あります。校務は校務で大事ですから、丁寧に迅速にやっていきます。しかしこの経験が私に「英語指導屋」であることや、「目に映る生徒だけを伸ばす狭い範囲の教師」であることの誇らしさを教えてくれることになりました。  
「何もできない。だけど、英語は教えられる」  
そんな教師人生って素敵だなって思っています。


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こういう教師をひとりでも育てられたのであれば、私が生きてきた価値もあった。

英語テストづくりの指南書、決定版出ました!

関西大学大学院で教えた高弟、龍虎のひとりの小林翔君の著書を紹介してからそれほど時間が経っていませんが、今度はもうひとりの正頭英和君が新刊を出しました。

6つのアイデア✕8の原則で
英語力がぐーんと伸びる!
生徒をテスト好きにする
英語テストづくり&指導
アイデアBOOK

正頭英和著





うん、これは素晴らしい本ですね。

私が『英語授業の大技・小技』(研究社)でも提唱した

授業は即ちテスト、テストは即ち授業」(『大技・小技』のはしがきより)

というイズムをしっかりと受け継ぎながら、正頭君が現場にでてから編み出した数々の技、こどもたちとの格闘の中から独自に到達した境地をふんだんに加えて、原則1ユニットが見開き2ページの読みやすい本に仕上げたものです。

現場で英語を教える先生にとっては、必要かつ十二分な情報がギュッと詰まった一冊に仕上がっていて、現場の先生であれば英語テストに関しては、これ以外にはいらないのでは?と言いたくなるほどの本です。

英語テストに関しては、と書きましたが、この本は英語テストの本であると同時に、本質的には英語授業に関する本でもあります。p.4 には次のような記述があります。

そもそも生徒がテストばかり気にしているのは、「テストの持つ力」に、私たちの「授業の力」が負けてしまっているからです。生徒が嫌々ながらもテストのために努力するのは、それなりの見返りがあることを知っているからです。一方、私たちの授業はどうでしょうか。「一生懸命に受ければ見返りがある」と思われている授業でしょうか。この考えを常にもって、私たちは自分たちの授業をブラッシュアップしていかなければなりません。テストのもつ力に、私たちの授業の力が勝った時、生徒は「テストのためにがんばる!」と言わなくなるのではないでしょうか。

一生懸命ついてくる生徒には力がつくような授業をする義務を我々は負っています。英語教員志望の学生たち、若い英語教師には必ず読ませたい本です。

やるじゃん、ヒデ。


4/05/2017

Dirty Work を使います

今年度の歌の授業で使う曲目の入れ替えを検討していましたが、↓でやったブルゾンちえみさんの35億のBGMで使われている Dirty Work (Austin Mahone)を聞いているうちに一発ではまってしまったので、今年度の新曲に入れることに決定。多少速いところもありますが、音節で発音するとてもいい練習になるので。ビデオはかなり dirty? ですが、まあ大学生だし、分かって歌うならアリと判定。


4/03/2017

「ブルゾンちえみ」の「35億」やった

毎年恒例の新入生ガイダンスでの、教員自己紹介。一昨年はラッスンゴレライ、昨年はカズーをつかった日英プロソディ比較、ときて、ことしは悩んだ末、2017一押しの声も高い?というブルゾンちえみを採用することに決定。


ラッスンゴレライのようなリズム芸ではないので、英語自体は使えないため、内容自体をアレンジすることに決めた。「35億」をどうしようか試行錯誤しているうちに、4年間✕365日✕24時間 = 35040時間 すなわち約3万5千だというのを発見した。で、以下のような仕上がりに。

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白井君ありがとう。
斎藤君ありがとう。
上田君ありがとう。
みんな本当にありがとう!
あ〜!!大東で教えてて... 良かった!
効率的な仕事ぶり こだわりの発音指導 静哲人です
クミちゃん!勉強、勉強! え? 午前中のtoeic が難しくて、4年間不安だ?
は~!
じゃ、質問です:4年間にはぁ何時間ありますか?
 35億 。。。    ウソ 3万五千
それだけあればなんだって学べるでしょ!

まずやることは、これ!火曜日3時限目の「英語教育学入門」を取ること。英語の歌を使って発音とリズムを鍛えるからリスニング力もばっちり。

え? どんな曲を使ってるかって? ジャスティンとかテーラーとかやってるよ。

今日配られたこの厚い本にもこの授業のことが載ってるから読むこと。

あれ〜 まだ迷ってるの? 時間切れ。

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かなり完成度は低かったが、まあ、くすくす笑い程度は来ていたからよしとするか。。。

4/01/2017

羽生選手の英語

ショートの失敗を跳ね返して、見事! 世界フィギュアで 逆転優勝してくれた羽生結弦選手。演技は素晴らしいです。

インタビューでは二度 Finally という語を使っていましたが二度とも安定してFinarry でした。

あれだけ場数を踏んでいる羽生選手でさえ。

やっぱり L の指導はもっともっと強化しないと、と感じさせられます。

発音のことなど考えていない時でも自動的に finally と言えるようになるまで、頑張れ英語教師!!