前回の授業で、そのさらに前の音読提出課題のパフォーマンスが最もくよくなかった5~6名を指名して教室の前にだして、ひとり2~3行ずつの題材に関してかなり当たりの「きつい」指導をした、のが効いているのもあるだろう。公開「処刑」(というのは嫌な言葉だが、若者はよく使う)スタイルで「きつい」指導をするのは、相手がみな教員免許をとろうとする学生であるからだ。
はじめて結構しつこく「怒鳴り上げ」てみた。
もちろん公開「処刑」などではなく、公開「指導」であり公開「かわいがり」だ。ダメなら一瞬で視界から消え去るグルグルとは対照的に、ダメがOKになるまで叱咤してやり直させ、できるまで自分の番が終わらず、それをクラス全員が息を殺して見ている、という衆人環視下の、ある意味非常に贅沢な個人指導である。フィードバックを全員に聞かせる意味もある。
そのあと、授業後の課題として音読の録音ファイルの提出を義務付けるのだが、その中でさらに気づいた点は、次のように全員にフィードバックすることにしている。こうすると、ひとりに対するフィードバックも全員に役に立つ:
--(以下メールコピー)--
いままで音読を提出したひとたちは、いずれも、 丁寧に読んでいて、非常にパフォーマンスがよいので、 嬉しく思っているところです。 これから提出の人も頑張ってください。
ひとつだけ補足。
parent ですが、Rはもちろん、rent の母音も気にしてください。
アクセントはもちろん、 PARent ですので、eにはスポットライトがあたりません。 あたらないので自動的に英語の母音は、「曖昧母音」になります。
辞書で記号を確認してみましょう。
よって、par'nt のように、なります。はっきりと RE と言うと英語的でなくなります。
Rははっきり発音しつつ、そのあとの母音はあいまいに、つまり
ペアRウンT
のようなイメージになります。
これから提出する人は、そこも気を付けると、 さらに英語らしくなります。
自分でも、「この単語のここは、あいまい母音になりそうだな」 と判断できるようになりましょう。
すべての文にかならずいくつも出てくる音であり、 英語らしい音声にするために大きな役割をもつ音です。
あいまい母音をマスターしてください。