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12/05/2010

習熟度別の成績にも応用できる

前回のポストでは、

「共通テストによる平均点を維持しながら、別の独自データを加味することで個人個人の点数を上下動させる」

方法を紹介したが、これはそのまま、

「習熟度別クラスの相対的位置を維持しながら、クラス内では独自データで成績をつける」

ことにも応用できる。

つまり、名称はともかく、上級、中級、下級クラスがあったとする。

それぞれのクラス内で独自に点数をつければよい、つまり、上級クラス内での85点と下級クラス内での85点は意味が違ってもいい、という状況であれば、以下の話は読まなくてよい。

そうでなくて、以下は、上級クラス内での65点と下級クラス内での65点は比較可能な同じ意味であったほうが望ましい、という状況を前提にしている。

上級、中級、下級と分けたからには、その分けるときに使った共通データがあるはずである。それによってクラス平均を出しておく。

上級 80.3
中級  65.2
下級 50.8

あとは前回のポストと同じ要領で、この平均を維持しながら、それぞれのクラス内で行う授業に対応した成績データを利用して、成績をつければよい。授業に応じた試験内容によるが、学年を通じて共通の尺度上にある成績をつけることが可能である。

誤解がないように言っておくと、下級クラスのなかでものすごく頑張っている生徒の成績が、中級クラスの下位者よりも上になる(=そのようにする)ことはもちろん可能である。

このクラス間の平均点の関係はずっと固定でなく、学期に一回とか、年に2回とか、再び共通テストを実施して、アップデートすればよい。またその結果に基づいて、レベル間でメンバーの入れ替えを行うのが可能ならばすればよい。


It is possible to evaluate students in different classes at different levels using different materials such that (A) the grades given to all the students are on one and the same scale and, therefore, comparable across classes, but at the same time (B) those given to the students in a given class reflect the class-specific content and data not shared with the other classes, if you do the following.

(1) Compute the class means based on some data obtained from some tests administered across classes.

(2) The mean of your class should be anchored at that value.  Let your class mean be Mn1.
   Find the maximum score in your class.  Let it be Mx1.

(3) Add up all the class-specific scores you want the grades to reflect.  Let the mean of those scores be Mn2.  Let the maximum of those scores be Mx2

(4) Using EXCEL, find a and b that satisfy:

Mn2 = a*Mn1 + b   AND  Mx2 = a*Mx1 + b

This is easy as pie if you use "=SLOPE()" for a and "=INTERCEPT()" for b.