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5/10/2014

ICTで発音指導してみて痛感したこと

きょうは初めての体験をしました。

スマホ同士によるテレビ会議(Face Time)で、1対1の発音指導をする、という機会をもらったのです。

ある歌のサビを、「英語がまったくできない」若い女性に、1時間コーチして、なんとか歌えるようにする、という試みでした。

で、やってみたのですが、いやぁ。。。。しんどい。これほどしんどい「グルグル」(といっても、相手はたったひとりなのですが)は初めてでした。何がって? 目が。だいたい、画面がちっちぇ!

片手に iPhone をもって相手の方の顔の特に口元を注視しながら、ダメ出しをしたり、励ましたり、笑わせたり、叱咤したりしながら奮闘したのですが、私はともかく、相手は歌詞を覚えていないので、歌詞カードをみたり、スマホ画面を見たり、でいそがしく、30分もやっているともう目が限界に。。。。

そしてどうしても隔靴掻痒の感が。。。

仮にこれが iPhone でなく、大画面液晶だったしたらかなり違うとは思いますが、それでも本質は変わらないように思いました。その本質とは、

「どんなによいコンテンツでも、画面を通したとたんに、それが仮にリアルタイムでインタラクティブなやりとりであったとしても、その効果は、本当のアナログな空間を介しただけの 素朴な face to face の場合の、すくなくとも8がけくらいにはなる」

ということです。

どんなに画質、音質が優れていたとしても、そこで空間を共有して、同じ空気を吸い、その気になれば手を伸ばして働きかけることができる、という「ライブ感」を醸し出すことはできないように思いました。

もちろん、相手が地球の裏側にいるとか、物理的な空間が共有できない場合は、ICTは大きな利点です。しかしそうでない場合に、ことさら iPhoneを使ってみたり、iPadを使ってみたり、というのは、たぶん根本的に違います。