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11/14/2014

インチョーは良かったです

ある場面で、英語ネイティブが日本語で、

「. . . 印象は良かったです」

と言った(少なくとも本人の意図はそう)とたん、一瞬笑いが起こった。

それは一瞬の誤解にもとづく笑いであった。

周囲は、「印象」を、「委員長」と聞き間違ったのだ。この場面でこの話者が「委員長は良かったです」というのは、上から目線のユーモラスな発言にきこえたので、周囲は笑った。実は話者自身はそんなつもりはなかった。

なぜ、印象が、委員長に聞こえたのか。

(1)強勢を、最初の「い」に置いたこと。

(2)英語ネイティブの御多分にもれず、「い」と「いー」の区別ができず、「い」が「いー」になっていたこと。

そして、なによりも、

(3)「ん」を、英語の N で言ったこと。

である。Nは舌先を歯茎につけるので、INSHO と言うと、事実上、 INCHO に近くなるのである。

干渉 は、 浣腸 に、観衆 は、 寒中 に、聞き間違えるような音になるだろう。

逆に言うと、日本語母語話者も英語では、Nでは舌を歯茎につけねばならない。つければ、

PRINCE は、 PRINTS に、 ONCE は、WANTS に、非常に近い音になる。