しかし、実は、そのままでは終わらず、一旦成績を出して数ヶ月たってから、大問題となったのである。
要は、80名の合宿授業で全員不可とは何事か、と。
それが教官会議で大問題になった時には私自身は国外にいたし、当時はいまほどeメールが簡単ではなかったのでやりとりはもどかしいものがあったが、精一杯、正論を展開して判断の正しさを主張はした。
しかし、最終的には「評価を修正せよ」という校長命令が出て、割り切れないと思いつつ評価を修正するという結末となった。
しかしあいつらはあの時納得していたはず。納得できない。
帰国した後に学生たちにひとりひとり確かめて回った。
あれはお前たちが文句を言ったのか?
いや、私たちは不可に納得していました。約束を破ったのは自分が悪かったし、あのキャンプはとてもためになったので、不可でもいいと思っていました。
騒いだのは周りの大人だった。親であり、教員だった。あいつらは納得していたという自分の判断は間違っていなかった、とわかっただけで気持ちが収まった。
その時の同僚と先日呑む機会があり、熱く20年前を振り返った。
あの時はひどかったよね。。。 全員不可ってさぁ。。
あはは、まぁねぇ。。
とはその場では答えたが、むむむ。どうかな。
あのときは36歳のペーペーだったから暴走したのか、「責任ある」立場になった55歳の今、もし同じ状況があったら別のように行動するのか。
たぶんしない。
That is not something I would have done differently even if I had a chance to do so. Rather, that is one of the things I look back upon most proudly and dearly, thinking of my students then.