各種面接の委員やコンテストの審査員として、同じ学習者の英語をネイティブとノンネイティブが査定・評価する、という状況を何回かノンネイティブ側として経験した後、最近思ったこと:
ノンネイティブのほうが、英語自体の見方が厳しいのではないか、ネイティブのほうが英語自体には甘いのではないだろうか。
一見 counterintuitive な結論なのだが、どうもそんな気がする。
我々ノンネイティブは、意識的に自分が学習、習得した事項がわかっているので、それをまだ習得していない被評価者の「足らない」部分を明確に感じる結果、いわば減点法的に評価し、これに対してネイティブは、もともとノンネイティブの被評価者に対する期待水準が低いので、「言っていることは十分通じる」「頑張っているじゃないか」という、いわば加点法的に評価する
のではないだろうか。その結果ノンネイティブは、「あれもできていない、これもできていない」という辛口評価になり、ネイティブは「あれもできている、これもできている」という甘口評価になる。
別の切り口で言うと、ノンネイティブは分析的に、ネイティブは感覚的に評価する、という傾向があるような気がする
のだが、これは一般的にそうなのか、私の場合だけなのか?