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11/06/2017

集団グルグルに最強の武器:iPads

今日は淡路先生と大阪府守口市のさつき学園に出張り、80名弱の小学5年生を相手に ドレミの歌を教えてきました。場所はもちろん体育館。研究のための音声データ収集という目的もあります。

前回、高島5小のときと違い、学生アシスタントはいなかったかわりに、あらかじめ学生がそれぞれの音を顔アップで歌っている映像を仕込み、それをiPad約40台に入れました。我々もiPad Miniは4台持参したのですが、それが不要なほどさつき学園側にiPadがあり、大助かり。

淡路先生とふたりで約40分ほど一斉練習をしたあとに、いよいよグルグルの開始。グルグルの判定は我々2名プラスさつき学園側の先生方3名。体育館の壁5箇所に歌詞を大きく貼ってそこに立って児童が来るのを待ちます。片手には合格したときに押すスタンプ。

児童は、二人ペアになり、iPadを何度か見て練習して、よしっとなったら我々のどこかに来て判定にチャレンジする、というシステム。



全体の時間が105分もらえたので、グルグルにも十分な時間がとれ、最終的にはほとんどの児童がすべての音に合格スタンプをゲットできました。ぜんぶの音にスタンプが押された児童は、別の先生のところに回ってさらに、ダブルでスタンプを貰います。やはりスタンプはなかなかインセンティブになるようです。

今回の感想:

その(1) ペアにしたのは良かった。うまくいかないパートナーを一所懸命コーチする姿も見られました。グルグルのハードルを下げるためにも良かったかも。慣れてきてあまりバラバラの場合には、私は「ひとりずつ歌ってみて」といって、ひとりひとりスタンプを押したりもしましたが。

その(2) やはりまだきちんと文字を読んでいるわけではないので、どうしても長くなるとしんどい。Tea, a drink with jam and bread が最難関。 文字と音の結びつきを指導するのは大切。

そしてその(3) iPadグレート! これだけの台数があって二人で参照できるとなると、かなりの支援となります。淡路先生とふたりでいかに40分頑張っても、最初の一斉指導での定着には限界があります。絶対忘れるし。その時、手元のiPadのなかで、大学生のお姉さんが口元を大きく見せながら笑顔でわかりやすく歌っている映像を何度も好きなだけ参照できるのは大きい。映像モデルになってくれた二人にも感謝。

終了したあとに嬉しそうにドレミを歌いながら引き上げていった児童たちが印象的でした。



さあ明日はまた自分の大学で歌グルグルです。大学生の場合はわざわざiPadをこちらが渡さなくとも、全員スマホを持っているので、その場でYouTubeを参照させています。一斉で練習し、あとは個別練習させるときに音源補助がある、というシステムは今日のと共通ですね、考えてみれば。