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8/19/2021

8/22 Over the Rainbow や 8/29 Steve Jobsのスピーチ、練習しませんか?

 8/22と8/29に、歌、そしてスピーチを題材にしたセミナーをいたします。まだ余裕がありますので、よろしければご参加ください。

*◆57224 英語らしい発音で歌いましょう!〜歌で上達、英語発音〜
<https://www.nichibei.ac.jp/search/class/template.php?code=57224>*
日時:8/22(日)10:00〜12:00(120分)

「Over the Rainbow(虹の彼方に)」と、「Grandfather's Clock(おじいさんの古時計)」というスタンダードな英語の歌を題材にして、英語の発音をコーチいたします(実際に歌っていただきます)。
Zoom上でビデオオフ、匿名で参加していただくこともできるので、他の参加者の目を気にすることなく、思い切ってコーチングを受けていただけます。大人になると、発音のダメ出しはなかなか受ける機会がないはず。この機会に是非!
他の参加者の発音に対する私のコメントを聞くと、どういう音が良くてどういう音がダメなのかを聞き分ける力もつくでしょう。

*◆57225 英語らしい発音で語りましょう! 〜スピーチで上達、英語発音〜
<https://www.nichibei.ac.jp/search/class/template.php?code=57225>*
日時:8/29(日)10:00〜12:00(120分)

Steve Jobsのスタンフォード大学でのスピーチと、映画「Love Actually」の冒頭ナレーションを題材にして、英語の発音をコーチいたします。
Zoom上でビデオオフ、匿名で参加していただくこともできるので、他の参加者の目を気にすることなく、思い切ってコーチングを受けていただけます。大人になると、発音のダメ出しはなかなか受ける機会がないはず。この機会に是非!
他の参加者の発音に対する私のコメントを聞くと、どういう音が良くてどういう音がダメなのかを聞き分ける力もつくでしょう。



発音記号ではなく発音を!

「発音記号は覚えさせる必要はなく、見て発音できるようになればよい」というご意見に対する私のお返事です:

なるほど。発音記号を「覚えさせる必要はまったくない」とのお考えなのですね。ただ「記号を見て発音できる」だけでよい、ということは、書けなくとも、読めるようにする必要はある、というお考えかと理解しました。「読めるようにする」と「覚えなくともよい」の線引きはなかなか難しそうですね。

音声ボタンを聞いて単に真似ようとしてもうまくいかないことが多い、はまったくその通りと思います。そこでこそ我々、(人間)教員の出番である、ということかと思います。

先生とこうしてやりとりをしながら改めて自分の考えが、(発音記号を使うにせよ、使わないにせよ)中学高校の現場で、「発音」(音自体)の指導をもっときちんとして欲しい、というものであることを感じます。そしてそのためには、(基本的には)発音記号を介さずに、綴をもとにして音自体を練習するのがベターだろう、というのが今の私の考えだ、という整理が自分の中ではできました。

L/Rの区別や、B/Vの区別なども最重要項目だと思いますが、これについては大学生でも入学時にはできていない学生は珍しくないどころか多数派です。そしてその区別は発音記号を出すまでもなく(スペリングと発音記号は同一ですので)「しっかりスペリング通りに発音する」という技能(←知識ではなく)の習得不足・練習不足かと思います。もっと「音」自体をしっかり練習して習得して欲しい、そしてそのためには記号云々ではないのではないか、というのが今の偽らざる気持ちだということなのです。




 

8/12/2021

発音記号を教えるのは必須か?

 先日、全国英語教育学会において、「英語授業での発音カタカナ表記に関する考察:カナ/英文字混合表記システムの提案」というタイトルで発表を行った。内容はこちらにアップしてある

発表したカナ/エイ文字混合表記システムについて、本日、メールで質問(コメント)をいただき、私の考えを問われたので回答したのだが、その内容をこちらにも書かせていただく:

質問者は音声学を専門とする大学教員の方である。

7/12/2021

9/3 VELC研究会を行います

お申し込みは→こちら 

第6回VELC研究会 2021年9月3日(金)14:00~17:00

基調講演1
VELC Test 短縮版の信頼性および基準関連妥当性の検証
項目数の漸減はテスト特性にどの程度影響を与えるか?
靜 哲人先生(大東文化大学教授)
14:00~14:20(その後質疑応答5分、休憩5分)
基調講演2
神戸学院大学様VELC Test Online導入事例
平井 愛先生(神戸学院大学教授)
(事前撮影動画になる可能性あり)
14:30~14:50(その後質疑応答5分、休憩5分)
パネル・ディスカッション:「オンライン授業と評価」
コーディネーター:望月正道先生(麗澤大学教授)
パネラー:靜哲人先生、望月正道先生、臼倉美里先生
コロナ禍対応「対面出席を完全任意とするハイブリッド授業」での評価
靜 哲人先生(大東文化大学教授)
15:00~15:20(その後質疑応答5分)
オンライン授業でできること、できないこと
望月正道先生(麗澤大学教授)
15:25~15:45(その後質疑応答5分)
個別指導と同期型を組み合わせた一般英語のオンライン授業
臼倉美里先生(東京学芸大学准教授)
15:50~16:10(その後質疑応答5分)
パネル・ディスカッション
16:15~16:45(その後質疑応答5分)




6/10/2021

「主体的で対話的で深い学び」というスローガンのなす100害

 本日の実習生の授業を巡って感じたことのひとつは、例のなんとか省が言っている「主体的で対話的で深いナンチャラ。。。」という空虚な文言が独り歩きして、すくなくとも英語という教科は結構迷惑を被っているな、ということである。

どういうことかと言うと、今日の実習生授業はかなり忠実に指導教員の授業を模倣しており、その授業がどちらかというとトラディショナルであったのだが、それを見た管理職が「(文科省がめざしている方向に照らして)いかがなものか」という批判的な姿勢だった、という構図だったということだ。

学習の一般論として、受け身よりは主体的、一方的よりは対話的、浅いよりは深いほうがいいのは当たり前である。が、それを一律にすべての教科や科目に押し付けるという発想がおかしい。

「主体的」に学ぶのはお題目としてはいい。が、それが教師主導のトレーニングを否定的にとらえるためのお題目になるならば、有害だ。生徒に達成感をもたせれば、もっともっと上達したい、と主体的になる。教師が「引いて」しまっては意味がない。

「対話的」もべつに授業が対話的である必要はまったくない。とくに英語や体育や音楽のような実技的、スキル養成的要素がつよい教科では、内容的な対話、問答は出る幕がないことも多い。教師のほうが100倍スキルが上である(はずな)なのだから、思い切り上から一方的に効率的に知識と技能を伝授するのがよいのである。

「深い」学びもなにも、現代社会や母語である国語とはわけが違う。外国語である英語はまず単語を増やして文法を覚えて使い方に慣れて、というような読み書きそろばん的な問答無用のトレーニングが大切であり、理屈をこねる前に腕立て腹筋100回やれ、という話が重要なのである。そうでない、という英語教員がいたら、たぶんその人は腕立て腹筋100回ができない人だろう。

私の教え子教員たちには、自信と確信をもって、指導者主導で、一方的に、とりあえずの表面的な知識でもいいから単語の意味や文法事項の使い方を、ガンガン問答無用で注入してほしい。

理屈をこねるのは例えば3000語が使えるようになるといったthresholdを超えてからでよい。読み書きそろばんを一段下に見ているのか?スキル科目の教師を馬鹿にしないでもらいたい。


4/24/2021

生徒/学生の「聞き間違い」を活かすフィードバックと発音カタカナ表記の話

<学生へのLINEのコピー> 

きのうの、What if I ....を、What define ..と書き取った人がいます。

これはとても貴重な情報なのですよ。つまり、what if I ...が、自分の耳にどう聞こえたのか、つまりどういう音で発音されたのか、に関する非常にいいヒントです。

(もし自分の生徒が、こういう書取をしたら、たんに「間違い」で片付けてはだめ。)

どういうことか。  What if のtは、アメリカ発音だと、d化することがおおい。 whad if → wha  dif 

そしてもちろん  if i は、  i fi  イファイ のようにつながる。

だから、 define のように聞こえたのは、ある意味正解なのです。

そう聞こえた「耳」は正しかった。その耳からの情報を、ただしく  What if I ...と解釈する「脳」が足らなかった。

普段から自分でも、 what if I ...を、ワディファイ..と言っていれば、すぐにわかるようになるのです。

それから英語教員志望者向けの話: 一般論として、こういう発音のカタカナ表記は、こうやってピンポイント的に(正しく)使うと、非常に有効です。 とくにリンキング部など。

教育実習で場合によってはプリントで、ところどころ英単語にカタカナを振らせる場合があるのですが、そういうとき、なるべく「よい」カタカナをふりましょう。

私は小学5年生のとき、ラジオの基礎英語をテキストなしで聞いていたとき、 あとから思えば、 Yes, it is. だったのを、音だけから、 イェ〜s  ィリエ〜z と聞いていました。

 a lot of apples アラーラvエァポウz   とかね。

音声学に裏付けされた、「役に立つカタカナ表記」を身に着けましょう。





4/04/2021

Speak Out!【Kindle本出版のお知らせ】

Speak Out!: Connecting the Four English Skills がようやくKindle本として出版にいたりました。CreAid Learning 社としての最初の出版物であり、その著者になれたことを光栄に思っています。

大学の入門レベルの学生を対象として、Kindle、音声、動画が立体的に組み合わさった我が国初のマルチメディア英語教科書です。試し読みができますので、どうぞ覗いてみてください。スマホ、タブレット、PCのいずれでも読むことができます。

なお、授業での使用を前提とした教科書であって自習用ではありません。Kindle内でインタラクティブに解答の正誤判定がなされる、ということではありません。正解はあくまで授業で採用してくださった先生を通じて提供されます。

発音練習のための付属アプリ(App Store / Google Playで別途¥250)もありますが、只今、絶賛、最終仕上げ中ですので、少々お待ちください!

よろしくお願いたします。著者