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8/23/2014

わがっだ

わがっだ、って、わかったのことだと、わかった?

今日聞いた発表者は、realize を rear rise と言っていましたが、もちろん、realize とわかりました。

でもわがればいいどいぶわげてばだいんたじょで












というのは、

でもわかればいいというわけではないんだよね、だとわかった?

仮にわかってもうっとおしいでしょ?

英語教師のための「グルグル」発音トレーニング講座

標記のタイトルの教員免許更新講習を今年も行った。

改めて感じたのは、歌の力とグルグルの力である。朝には初対面であった先生方と講師である私の間、また受講者の先生同士の間に、講習が終わりに近づく4時過ぎには、かなりの親近感が存在していたと少なくとも私には感じられた。

それはおそらく歌の力であり、またグルグルの力である。両者を合わせた歌グルグルは人と人を結びつける力がとても強いのだ。



8/21/2014

L/Rは大人になればできるようになる!?

「L/Rは大人になればできるようになるから、中学生のうちは何もそんなに細かく指導しなくてもいいですよ」

と、有名予備校の有名講師が講演で言った、そうです。伝聞です。(私がこの話を聞いた方自体が、この講師の名前を言わなかったので、なんという講師か、私も知りません。)

(日本のEFLの環境で)放っておいても大人になればL/Rができるようになる、というのはどういう立場の誰がどう聞いても highly improbable, if not impossible だろうに、どうしてそういうデタラメを言うのか理解できません。

また「中学生のうちはそんなに細かく指導しなくてもいい」と言われて、「なるほど、そうなんですね」と思ってしまう中学の先生というのも私には理解できません。自分の仕事が減ると思って嬉しいのでしょうか。目の前の子どもをひとつでもふたつでもうまくしてやりたい、と思うのが教師だと思うのですが。少なくとも私は単純で、目の前にいるのが小学生でも中学生でも大学生でも大人でも、ひとつでもふたつでも、いまこの瞬間、より上手くしてやりたい、だけです。

目の前の子どもがゴミ屋敷の汚部屋に住んでいるとき、「大人になればゴミも片付けて、汚部屋も清潔部屋になるそうだから、今のゴミ屋敷も汚部屋も気にさせなくていいですよ」と言われて、ああそうなんですか、と思うのと変わりません。今、この瞬間、汚部屋を汚部屋と思わずに生活していること自体が問題なのです。

そして、もういちど確認しておくと、汚部屋をほうっておいても、オトナになると綺麗に掃除をするようになる、ことは、英語発音に関しては、ありません。

8/20/2014

とんでもチャンツ多し

後ろにリズムを刻む音がしていて、それに乗せてとりあえず英語を言っていればチャンツ、みたいなのが相変わらず多い(らしい)。

まあその文を調子よく音読できるようになる、というだけの効能はあるのだろうが、じゃあそれが普通のスピーキングに生きるのか、といえば、生きないと思われる。

通常は弱く言う音節にビートを持ってきたり、またその逆もあるから。

そんなとんでもチャンツをやっていないで、これを使ってくださいな、是非。。。


リズムで体感! 重要構文 ~ABCから仮定法まで (ジャパンライム)




ゴーモン

一旦指導主事になってしまうと、管理職試験を受けない限り、一生その職に留め置かれる。管理職にならないなら、一生そのままだぞ。出さないぞ、と。拷問ですね。


8/15/2014

iPS細胞、山中教授の英語は . . .

文科省が制作した、iPS細胞で知られる山中伸弥教授が、タレントのケインコスギさんのインタビューに答えているビデオをちょっとだけ観たのだが、その英語に非常に好感を持った。

発音面も含めて「きちんとしている」「ちゃんとしている」「まともである」などの形容をしたくなる、極めて良質の英語である。彼の風貌からイメージするとおりの、誠実な、端正な英語だ。

海外経験が非常に長いとか、ほとんど帰国子女であるとかいう背景を持った人の、いわゆる国産英語とは質の違う、バイリンガル的なうまさ、ではなく、基本的には国内で学習しながら努力した人が到達するであろう、と思われる種類の、普通の日本人が目標とするに相応しい、EFL 英語である。

ノーベル賞をとった山中教授の英語があれだけ上手い、ということを、一英語教師として大いに喜びたい。

従来、世界的に活躍している、あるいは世界的な業績を上げた、国際機関の役職者とか、ノーベル賞学者というと、英語でのインタビューを聞くとお世辞にも上手いとは言えず、それをもってして、一般人および一部の英語教員が、

「やっぱり発音なんか、どうでもいいんだ。ブロークンでいいんだ。」

というマイナスのメッセージを受け取ってしまうことが多く、私のようなものはその誤った考えを否定するにの躍起になることが多かった。

これまでそのような悪い例ばかりがあったなか、誰が考えても世界で一流の「中身」をもった山中教授が、「外見」も一流であることが、これからの英語学習者に与える良い影響を考え、英語教師である私は心のそこから喜びたい。


8/14/2014

「ゴジラ」に思う

ゴジラは、Godzilla になった。読んで字の如くだが、dz の部分は破擦音 /dz/ で発音されている。日本の「ゴジラ」により近くするのであれば、Godgilla もしくは、Gojilla とすれば 同じ破擦音でも、/d3/(ヂ) で発音されただろう。また、Gozilla とすれば、摩擦音 /z/ で発音されただろう。

試しに手元にあるTTSで、

Godziila

Gojilla

Gozilla

と入力してみると、期待通りの音が出てきた。

しかし、英語のTTSなので、摩擦音の、/3/(ジ) を発音させることは無理のようだ。

8/13/2014

Does an EFL teacher need a doctorate?

English teachers either have or do not have a doctorate.
English teachers either are or are not good at teaching.
So it is possible to visualize a contingency table like the following.


Have a doctorate
Not have a doctorate
Good at teaching


Not good at teaching



Which begs the quetion: Is a have-a-doctorate more likely to be good at teaching than a not-have-a-doctorate, other things being equal?  The answer is that this is an invalid question to ask. Why?  Because other things can never be equal.  Fact is that a good teacher, satisfied with their teaching situation, is more likely to NOT opt to venture into something that is so time consuming as a doctoral research.  My gut feeling is that those who get their doctorates and those who are good at teaching are drawn from two different populations that overlap very little.


「発音オタクの自己満講座。学習者心理を勉強したほうがいい。」(加筆あり)

今日の「発音道場」の受講者感想:

満足できた 24 名    普通  1 名    満足できなかった 1 名   未記入 1名 



<不満足>
1.Let It Goだけおもしろかった。それ以外は発音オタクの自己満講座でした。公開処刑が多く、学習者心理をもっと勉強された方が良いと思いました。“大学の先生”ってカンジでした。(えらそう)(公立中学 7年)


<不満足>の1名のコメントに対して逆コメントしておきます。

 私は「発音オタク」だとは思いますが、「自己満足」講座ではありません。
 公開処刑というのは、全員の前で個人の発音のマズイ点を具体的にピンポイントで指摘している、のを指していると思います。全員の前で指摘することは必要なことです。きょうあの場に集まっていたのは、全員英語教師であり、英語を教えるプロです。マズイ発音をしているご本人がそのマズさを指摘してもらうことは必要なことです。そのまま生徒の前で発音してはならない、と知るためです。そしてそれを周囲の教員が聞いていて、その音がマズイのだ、と分かることも必要なことです。それがそのまま生徒の指導につながるからです。
 そういう思いもあり、適宜、あなたの言う「公開処刑」を取り入れています。しかし実は「公開」でも「処刑」でもありません。公開ではないのは、あくまであの会場のなかだけでのできごとであり、しかも受講者同士ほとんど顔も名前もしらない集団という状況での話だからです。また「処刑」でないのは、単にダメ出しをして斬って終わっているのではなく、その場で出来る限り、「よし」に変わるまで治療をしているからです。よって「公開処刑」ではなく、「半公開治療」です。
 私はグルグルの中でも典型的なマズイ発音現象に出くわした場合は、相手が英語教員志望の学生であっても、マイクをつかって全員に対してそのマズイ発音を聞かせ、どこがどう、なぜマズイのかを全員に対して指導します。それは英語教員になる学生だからです。自分で無意識に正しい発音が出来るだけではダメであり、他人のダメな発音をきいてダメだと分かることが必要な職業につく人間だからです。
 いわんや、いますでに現職の教員であれば、そのトレーニングも欠かせません。そういうトレーニングをするつもりがないのなら、「発音道場」という名のセミナーに何を求めてきたのでしょう?
 通常の英語スキル授業を受けている生徒ではあるまいし、「学習者心理」を考えて欲しい、みなの前で恥ずかしい思いをさせないで欲しい(?)、などという甘えは、金銭をとって英語を教えている教員に許されるものではありません。単なる一学習者に戻ってからのみ許される甘えです。



<満足>
1.長年教員をやっていて、今回異動をした。その学校では、発音指導に力を入れていて、生徒から発音のまずさを指摘されることもあり、四苦八苦していた。そんな時ELEC研修会の案内を見て、靜先生の講義を是非受けたいと思い、今日参加させていただいた。今回の研修はそんな私にぴったりの研修だった。今回のような研修を継続的に受ける必要があると強く思った。まだまだ私には足りないところがたくさんあると実感させられる研修だった。本当に充実していて、時間があっという間に過ぎた。今日は一日有難うございました。(公立中学校 勤続18年)
2.1つ1つ丁寧にやることが大切であることを改めて実感しました。今日はありがとうございました。(公立中学 3年)
3.重箱をすみまで正しい発音が出来るようになりたいと思い参加させていただきました。自分でできているつもりの音が発見できたのが大きな収穫です。ありがとうございました。(?中学 19年)
4.今日の発音道場とても勉強になりました。実践を伴う講義をもっとやってほしいです。(公立中学 2年)
5.毎月受けたいくらいです。自分の発音を客観的に見ることができた。2学期から、責任をもって1つずつ発音に正確に取り組んで指導していきたい。来年も受けたいです。(公立中学 8年)
6.なかなか発音を注意して頂ける機会とかないので、すごくうれしかったです。ありがとうございました。(公立中学 16年)
7.今日のように、個別に発音をチェックされて、直してもらえる経験はとても貴重です。何十年もまちがった発音で生徒に触れていたかと思うと申し訳ないです。できることから、しっかり身につけたいです。まず今日は‘n’の音と、帯気音、破擦音は忘れないようにします。リズム感は大切ですね。役に立てられるように復習しようと思います。(私立高校 30年)
8.3破擦音 cards など意識せず使っていたものも多く、課題の多さに気付かされました。1つ1つ丁寧に練習していこうと思います。ありがとうございました。(私立中高一貫 7年)
9.音声については大学の時苦手で、あまり一生懸命やらなかったので、今回久しぶりに学べてよかったです。現場でやってみて初めて疑問がわくことがあります。すごく基本的なことも曖昧なままやっていました。でも歌を使い、楽しかったです。(公立高校 14年)
10.         rとlの聞き分けは、19歳までに身に付けないとできない、と聞いたことがあります。人間は、自分が発音できる音だけ耳がキャッチすると言いますが、日本人にとってのrとlだけは難しいのだとか。音に敏感な体質を、私も持っています。たまに、へんな音がつらいときも・・・。(公立中学 29年)
11.         私自身がもっと発音の練習に熱心に取り組まなければいけないと感じました。同じような講座を継続して受けたいです。(私立中高 4年)
12.         自分では言えていると思っている発音でも、全然できていないことがわかりました。知識がたくさん身に付きました。早速授業に生かしていきたいと思います。(公立中学 3年)
13.         普段の発音を見直す良いきっかけになりました。発音ひとつひとつよりもlinkingができなくて、先生に指摘してもらってよかったです。大学の時にもっと単語の発音を勉強しておけばよかったです。「~音」と書いてあってもパッと思い浮かばないことも多くあり、これを機に先生の本を買って勉強しようと思います。靜先生はいつもtimelyな歌を使っておられて、そのまま授業で私も使ってみようと思います。日本語と英語を比較したり、ターゲットとなる音をきちんと発音できるようになるコツが分かりました。(公立高校 5年)
14.         1つ1つの発音に注意しなければならない、もう一度発音の総復習をしなければならないと思った。(私立中高 24年)
15.         昨年も申込みの希望を出していたのですがチャンスがなく、今日はウェイティングの後、参加させて頂くことができました。普段の授業では指導の対象にしていなかった発音にも重要な音があることに気付くかせて頂きました。自分自身の耳のトレーニングも必要だと感じました。大変有意義な時間でした。あっという間の1日、どうもありがとうございました。今後の指導に生かしていきます。(自分の発音にもです。(大学 12年)
16.         沢山練習できてよかったです。(私立中高 9年)
17.         とても刺激になりました。2学期頑張ります。著書が帰ると良いな、と思いました。(公立高校 8年)
18.         発音はとても大切なのですが、日頃の授業では意識しているつもりがついついいい加減になっているところがたくさんあるなと改めて気づかされました。生徒はやはり発音が良い教員を好むので、今日教えていただいたことを忘れずに、自身の発音向上に励みつつ頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。(私立中高 18年)
19.         曖昧になっている知識や、できるつもりでできていないことの多さに反省しました。今日学んだものを中心に復習したいです。その上で、生徒へ授業の中でどのように使うのかの実践の講座も受けてみたいです。(公立中学 7年)
20.         自分の発音を正される機会がない中で、本講座で指摘されることが、私にとってとても大事な機会となりました。真似することから取り組んでいきます。ありがとうございました。(?中高 5年)
21.         少々難しかったですが、自分自身のレベルアップの機会になる勉強ができました。先生のご講義を参考に“発音”を評価するシステムを授業に取り入れ、“英語が話せると楽しい”という英語を学ぶための動機づけが行える様にしたいと思います。(公立高校 3年)

<普通>
1.発音指導のポイント(何をエラーとするか)が実際に体感できたことがとてもよかったです。グルグルも一度体験してみたかったので貴重な体験となりました。ありがとうございました。(私立高校 8年)



<未記入>
1.実際にやってみることが多くためになったが、実際に自分が指導するには自分が自信をもってやれるようになることが不可欠。一日の講習では難しいと思った。どうやって自分で研鑽するか。(私立高校 28年)






英語教育界の修造

と言ってもらった。それは嬉しいなぁ。。

彼は大好きですね、私は。

8/10/2014

全国英語教育学会徳島大会への不参加のお詫び

徳島大学で9日、10日に開催されている全国英語教育学会に参加するべく、9日朝、高速バスにて徳島入りを試みたのですが、台風の影響により高速道路が通行止めのため全線運休、それならとJRでの岡山廻りのルートも検討しましたが、四国に入った後も徳島にたどり着ける見通しが立たず、最終的にやむなく断念いたしました。

安全を期して一昨日に徳島入りしていられればよかったのですが、都合によりそれもできず、このような結果となりました。

9日の夕刻に予定されていた授賞式にも欠席することとなり、また、10日に予定されていた事例報告「例文つき単語集『LINKS 1500』を活用したティーチングとテスティングの連環」もキャンセルせざるを得なくなりました。

関係者の皆様には謹んでお詫び申し上げます。

大会のウェブサイトからは、暴風雨に見舞われている中、発表の順番をやりくりしたり時間を短縮したりしながらも、会員の方々が準備してきた発表やシンポジウムのすべてをこなそうと努力されている大会運営委員会の方々の並々ならぬご苦労が忍ばれ偲ばれます。

関係者の皆様のご尽力に心から敬意を表するとともに、大変な状況のなか大会に参加されている全員の方々の安全を心よりお祈り申し上げます。

8/07/2014

VELC研究会の様子の動画がUPされました

http://www.velctest.org/group/2014/

で、

  • 水本先生、熊澤先生によるベルクテストデータの詳細な分析


  • 眞砂先生による医薬系英語教育におけるベルクテスト活用の詳細


  • 成田先生、根岸先生、靜による、「英語の授業は英語で」をテーマにしたパネルディスカッションの様子


を動画で見ることができます (望月先生が今回も、名行司をしてくださっています)。

私は 以下の文を英語で説明してみる、というのをやっております。

1) The whale is no more a fish than a horse is.

2) I couldn't be happier.

3) The ability to carry out the simplest conversation requires profound knowledge that the speakers are unaware of. This is as true of speakers of Japanese as of English speakers, of Eskimos as of Navajos.

4) IQ represents the degree to which, and the rate at which, people are able to learn, and retain in long-term memory, the knowledge and skills that can be learned from the environment.

5) It is a popular tourist spot,  and attracts thousands of visitors every year,  who come to the Loch  to view  its magnificent natural beauty,  its incredible wildlife  and, of course, its famous monster. 

6) Subjects were more than twice as likely to yawn while observing yawns (55 percent) as to yawn while viewing a comparable series of smiles (21 percent).


成田先生と根岸先生の丁々発止のやりとりで、会場は大いに盛り上がりました。

是非、御覧ください。






吹田の暑い夏 2014

今年も良かった。

還暦にして高校の教壇に立とうという「若者」に出会え、語学学校の先生の実力恐るべし、とも認識でき、また教育実習もこれからの若者の大いなる可能性を感じることができた。

歌う中学生集団とも触れあえた。

また、教師になろうか、ペイが格段にいい企業に行こうか、と迷っていた 優秀な prospective teacher の背中を押してあげることもできたようだ。

https://sites.google.com/site/zukeshomepage/class/4-dbu/2014/ku_m_tefl


オーランド・ブルーム と ジャスティン・ビーバー

オーランド・ブルームがジャスティン・ビーバーをレストランで殴った、というどうでもいいニュースを観て考えたこと:

オーランド は、 Orlando なので、3音節。

ジュディ・ガーランド の ガーランドは、Garland なので、2音節。

サンドラ・ブロック のブロックは、Block ではなく、Bullock なので、2音節。

マーロン・ブランド のブランドは、Brand でなく、Brando なので、やはり2音節。

つづりを見れば分かるのだ、というようなことは、もっともっと教えられて良い。

8/02/2014

she's も発音できない

歌を歌わせると、その人の発音技能のレベルがさらされる、ということがある。

she's は、1音節だから、1音符しかないのだが、she's を、 sheezu  のように2拍で発音している人は、she's さえも歌えない(=字余りになって遅れる)。

と、いうようなことがわかる。

そして、

歌えるように努力することで、sheezu でなく、sheez と発音できるようになるのだ。

8/01/2014

結婚したいかも

今回の、自分の中での最大のヒットは、

Bruno Mars

Marry You

ですね。

教えてくれて、ありがとう。

いいね。後期はこれやるよ。



「間違いを恐れずに使わせたい」

Q: 生徒には間違いを恐れずに英語を使わせたい、と思うのは問題でしょうか。。。?



A: 間違いを恐れずに、は問題じゃないです。その通りと思います。


どこかの会話学校のコピーにあったのですが、


うちの学校では、間違いをおそれずに、どんどん話してください。その間違いを全部私たちが直してあげますから、安心して間違ってください。


という、これが大切だと思います。教員の側としてはね。


間違ってもいい、そのままでいい、というふうに考え違いをしているのが問題だと思います。

きょうどう、じゃ通じないよ

文法も、語彙も、発音も、なるべくよいものが使えるようにするよう導くのが授業という営みであって、なんとか意味が通じればよい、というものではないのでは? 通じなければ話しにならないですが、なんとか通じればいい、というのは違うと思います。

日本語をはなす英語ネイティブで、「と思います」をいつも「とは思います」という人がいます。わかってはいますが、いつも頭のなかでニュアンスを変換させられるのは面倒なものです。つまりこれは一瞬通じていない、のです。文脈から「この人の、『とは思います』は、文脈にあわないから単なる『と思います』の意味のはずだ」と、聞き手である私が頭のなかで翻訳して初めて通じているのです。

また「挙動」を「きょうどう」というネイティブもいます。共同では意味が通じない、あ、そうか、共同不信じゃなくて、挙動不審か、といちいち翻訳しているわけです。

そういうのを、きょうどうでも通じますよ、と話し手側(の言語教師)に開き直られるのは、違うと思います。挙動は挙動といってもらったほうが、ずっといいです。挙動といえるように、きちんと教育しろよ、という話です。

会話学校の先生の力

今回、ひとつには、いわゆる会話学校(語学学校)の先生の英語力の高さを実感した。

中学・高校の英語教師の「平均」よりも、間違いなく、格段に高い。教え方もうまいね。

また話してわかったことには、語学学校では厳しい教員研修があり、それはもちろん英語力(発音含む)自体に対するダメ出しが行われて、鍛えられ、品質管理が行われているということである。

それに引き換え、中高の英語教員に対する「研修」では、英語に対するダメ出しは限りなくゼロに近い。「怖い」。

品質管理のされていない教師が野放しなのが日本の公教育における英語教育の実態である。