同僚の淡路先生と私の授業を見る視点は7割は共通であるが、残りの3割は重ならない独自の部分もあり、実習生にとっては一人の教員が見るのに比べて3割増しの質の濃いコメントとなる。そして我々二人もお互いのコメントから改めて気づく部分もあるように思う(少なくとも私にとっては大変勉強になる)。
今日の実習生の授業は、70点、良、であった。まだまだ、であるが、まずまず、とも言える。
生徒の発する英語の質を向上させようというフィードバックの試みはなされていたのは良い点であったが、当該の発話がなされたその場ではなく、ひとしきりのコーラスが終わったあとでなされていた、という点で、効果は半減していた。
シンプルな対話教材に関して、最終的には生徒がスクリプトを見ず英語らしい音声でロールプレイを行う、という目標にむけての段取りは、まだまだであった。ステップが飛んでしまったため、最後のゲーム的コミュニケーション活動でも、お互いに紙を見ながら、あるいは紙を見せながら、というありがちな状態で終わっていた。
また、初学者に対しては最大限に丁寧な指導が求められる、文字と音の結びつきに対する指導は、まったく不十分というか、皆無であったかもしれない。one, two, three という数のつづりを、問答無用で単に書写させるという活動があり、あのまま延長していけば、自力で単語が読めない生徒の量産につながるだろう、と思われた。
なぜ zero が、ズィロウなのか、three が スリーなのか、fiveが、ファイヴなのか、six が スィクスなのか、というあたりを丁寧に納得をさせることが、中1のこの時期には何をおいても重要なことなのである。表面的に「終わった」ページ数をかせぐことではなく、本質的に「学習した、納得してみにつけた」事項を丁寧に、こつこつと稼いでいくことが、大切である。
今後に大いに期待したい。とりあえずこの夏の教員採用試験の突破をね! UpDATES (Upgraded/Upbeat Daito Alumni Teachers of English Society) 群馬支部のメンバーもますます充実しそうな予感。。。
UpDATES 現メンバー&メンバー候補