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10/02/2012

ICT がくだらない、のはコンテント科目ではないからだ。

ICTくだらん、と言ったことの補足。

社会科とか理科はコンテント科目だ。だから、世界遺産に指定されている建造物とか、珍しい生物の実態とかを映像で見せることができれば、それこそ百聞は一見にしかず、で、効果は絶大である。だからそういう科目には ICT の発達は福音である。

しかしわが英語科はそうではない。世界遺産に指定されている建造物の様子が non-verbally に分かっても、それだけでは何の意味もない。その建造物の様子を、コトバで、verbally に表現できるようになって、あるいは理解できるようになって、初めて価値がでる。

その当たり前のことを理解していない英語教員が多いのだと思う。教科書のテキストで扱っている題材自体のビジュアルイメージを提示して、生徒に「おお!なるほど!!」と思わせること自体が英語授業として価値がある、と勘違いしているのだ。

ビジュアルイメージはあるに越したことはないが、最終的に生徒の頭に残るのがその non-verbal content だけではまったく意味がない。ICT を使うなら、英語自体が頭に残る使い方をせねば。