Total Pageviews

10/23/2012

英語のアクセントも高低だろ

「英語のアクセントは日本語と違って強弱だ」という例の決まり文句は、やっぱりまずいようである。

実際、専門書によれば、stressの正体は、pitch > duration > intensity の順番でこの3つがくっついている、となっている場合が多い。intensity はどちらかというとどうでもいい、的な記述もある。

日本語標準アクセントでの、箸 と 橋 の関係になぞらえて

record (名) と record (動)

の関係を説明(もちろん母音のqualityとdurationについては補足するにせよ)したほうがいのではないかな、と思い至った。

昨日、citizen という単語で、「ciが強いです」といいながら発音するとどうしても oOo としか言えない学生がいた。

つまり、ある音節、パートを「強く」言う、というイメージができないのである。

だから、これを、

「進歩」「粘度」「今度」

などとと同じ雰囲気で言ってみろ、

という指導をすれば一発で解決するはずだ。

日本語は高低アクセント、だが、英語は高低プラス長短アクセントなんだよ、という指導に切り替えよう。

なお、じゃあイントネーションとのカラミはどうなるの?という質問が出そうだが、

箸?  橋?

と、

record?(名) record?(動)

はパラレルでしょ。