おはようございます。 昨日の授業できづいた一部のみなさんの誤解をときます:
p, t, k, b, d, g を、閉鎖音、あるいは 破裂音といいます。
唇や舌で呼気の流れをいったん「閉鎖」して、 その後一気に開放することで「破裂」させるので、 こう呼ばれます。
つまり、これらの音は、(1)閉鎖、(2)破裂、 という2ステップをとる音です。
ところが、ステップ1は必ずありますが、 ステップ2はあったりなかったりです。
閉鎖は必ずしますが、開放はしない場合もあります。
ではどういう場合に開放しない(破裂しない) ことがあるかと言うと、2つの閉鎖音が連続した場合、 最初の閉鎖音は開放しません。
たとえば、dのあとにbがきて、db となると、dは破裂しません。
例) I should be studying. の、 should と be のつながりは、db です。よって、shouldのdは開放しません。 shouldのdのために舌を歯茎につけたら、それを離さず、 そのまま唇を閉じてbに移り、bで開放して be といいます。
I could go. の、could+go などもそうです。
did not の did+not は、 nも鼻音ですが破裂音の一種なので同じ現象です。
Let it go. で、 it+go は、...tg... なので、tは開放しません。なくなるわけではなく、 あくまで開放しないだけです。
単語のなかでも、..kt... という連続では、kは開放しません。
rejected では、cは、/k/という音を表しますが、ctの部分は、 cを開放しません。
よって、apt と act は、ほぼ同じ音になる場合があります。
これからいろいろな授業でCD音声を聞く場合、 この点に注意してみてください。 また自分で発音するときも気をつけると、 英語として自然な音になってゆきます。そのほうが、 慣れれば発音しやすいのです。