/ t / や /d/ が主としてアメリカ英語で弾音化する、という現象は日本人が習得すべき技能としての優先順位は非常に低い。
そういう現象があると知っていることはリスニングの際には有効だが、自分でもそのように発音する「必要」はまったくない。
きちんとした通常の閉鎖・破裂音でまずいことはまったくない。
better や butter の発音で焦点をあてるべきは、そんな regional な瑣末な現象ではなく、er の部分の曖昧な音価と短さ、ピッチの低さである。
t が r になる、などというミスリーディングな言説があるためか、/ t / が、接近音の [ r ] になる、という誤解で berrer とか burrer のようなありえない発音をする英語教員にも学生にも何度も遭遇した。