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5/26/2015

体操のお兄さんになってください

3月にやらせていただいた日米会話学院での教員セミナーで、受講者の方からとくに詳しいコメントを戴いたので(いまさらですが)貼りつけます。ちなみに、12名参加で午前と午後の通しでした。


■ セッション3 「音声指導の心・技・愛」 靜 哲人先生

非常に内容の濃い授業だった。英語教育を日本で受けてきたものとして、発音に難があるのは自覚していた。RとLの違いやMとNの違いなど、明確に使い分けられているかといったら自信がなかった。自分の経験上、最低限相手に通じればそこまで発音に拘る必要はないのではないかという持論を持っていた。そのため今回のセミナーの内容には興味津々だった。セミナーに参加させていただき、目から鱗の内容がたくさんあったし、これからは発音にも気をつけていかなくてはと強く感じた。

まず、靜先生から直接ご指導いただいた点は、話すスピードが速いということ。Malalaのスピーチを使っての音読指導があったのだが、LとRも指摘されたが、何よりもまず英語の教師というのは学生の見本とならねばならないということを教えられた。いくつか印象的な言葉があったが、その内の1つが

「英語の教師は体操のお兄さんのような存在を目指すべき」

というものだ。今まで、そこまで意識して英語の発話を意識したことはなかった。このセミナー以降、授業ではなるべく発音も正確に、ゆっくりと読むよう心掛けている。

また、音声学の知識が全く欠けていたため、基礎知識の講義も勉強になった。特に破擦音や鼻音に関しては今まで曖昧であった知識が確かなものになった。NGの鼻音を「あんがい」の発音と同じという説明なども非常にわかりやすかった。

その他に、Malalaで実践していただいたが、英語ではリズムが非常に大事であるということを再認識した。日本語の中に5・7・5のリズムが隠れているように、英語にも特定のリズムパターンが隠れているというお話も非常に興味深かった。

最後に歌を使っての発音指導によって、歌詞を楽しく、自然と覚えることができた。靜先生の「ぐるぐる」も初めて体験し、非常に勉強になった。全体の印象として、長年の経験と理論に裏付けられた非常に内容の濃いセミナーであった。発音に関して新たな考え方、捉え方を与えて下さった靜先生に感謝したい。自分の弱点がわかり、今後の改善に役立ちます。