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5/25/2019

教育実習 Do's & Don't その3 「全然発音指導されてない学校なんですけど、どうしたら。。?」

まったく発音の指導がなされていない現場だったら、L/Rの聞き取りを、まずは日本語でやってみるといいかも。1分もかからずにできる。

「そとはカリカリ、なかはトロトロ」

をLバージョンとRバージョンでやってみせれば、違いは聞き取れるはず。

最初は遊び半分でもいいだろう。

その上で、カリカリはL, トロトロはRがイメージだよね、と言ってだんだん発音させてみてはどうでしょう?

それから世界の言語のなかでL/Rの区別がないのは(ざっくりいうと)日本語だけなので、絶対にできるようになる必要があることを教えて上げましょう。

教育実習2019 Do's and Don'ts その2

追記です。

(1)グルグルをする時は、ひとり5秒、一周2分を目安に。

(2)グルグルはかならず read and look upで。たとえ単語ひとつでもいいから、文は短くてもいいから顔を上げて言わせよう。

(3)簡単な単語でも気を配って発音せよ。カタカナで外来語になっている語に特に、「カタカナとは全然違うんだな。。」と感じさせるために発音せよ。絶対ハローとか言うな。 heLLOといえ。ミスターとか言うな。MISterといえ。オッケーとか言うな。 oKAY といえ。

(4)How are you? に対して、I'm sleepy.とか I'm hungry.とかあり得ないことを言わせるな。それはHow are you?の誤った使い方であり、誤った考えを生徒に与えることになる。

How are you? は決して、相手の体調とか、好調不調を本気になって尋ねる文ではない。表面的な挨拶である。

だから、基本的にポジティブに、表面的な返答をするのが社会的なルールである。I'm sleepy.だの I'm hungry.など答えるのは大変におかしい。そんなこたあ誰も聞いてねえよ、ということ。

I'm good. / I'm okay. などだけでよい。(I'm fine.は古臭い、というネイティブ多し。)

How's it going? --I'm good. / I'm okay.

こういう、定形だけを練習すればよい。

hungryとかsleepyとか言わせたければ、How are you? に絡めるな。からめずに、独立した話題としてWho's hungry? とか Who's sleepy? とか聞きたければ聞け。

しかし、hungryも sleepyも授業にとってはマイナスな状態なのであって、なんであえてそんなマイナスな状態であることを聞き出すのか、ということになる。そんなこと話題にする必要はないだろ。

おまけにhugLyとか sReepyとかわざわざ言わせておいて「でも頑張ろう」もないもんだ。授業の最初にそんな話題はいらないでしょ。

5/23/2019

Min-ho と Taku

明日の授業の範囲の教科書を見ました。

名前について、あらかじめ注意!

Min-ho は、日本語的に ミンホー と発音すると、美穂 と区別がつかない。 Minの、Nをきちんと ンヌ と発音して始めて正しい名前になる。

ミン・ホウ =  見ぬ法 みたい。

また、Takuは  2音節の Oo である。それを勝手に Tak と 1音節にしないこと。 Taku と  Tak は大違い。

明日は楽しみにしていきます。

5/18/2019

英語スピーチコンテストの詳細が決まりました!

大東文化大学学長杯第20回英語スピーチコンテストの詳細を決定しました。

日時:2019年11月2日(土) 13:00〜
場所:大東文化会館

募集要項はこちらです。

高校生の方、高校の部へのエントリーをお待ちしています。大東文化大学生は学部を問わずエントリーできますので奮って応募してください。

今年は第20回という節目になる大会ですので、例年にもましてクオリティの高いスピーチが揃うことになるよう全力を尽くして参ります。

なお全スピーチが終了して審査結果を待つ空き時間には、今回は私のゼミ生が「英語部会サポーター」という立場でチームに分かれて英語の歌+芝居+ダンス?のファンタスティックなパフォーマンスを披露することになっていますので、そこだけでも必見!

どなたでも観覧できますので、いまから予定表に書き込んでおいて是非いらしてください。お待ちしております。




5/14/2019

ケ・セラ・セラ

Dorris Day さんが97歳で亡くなりました。

追悼の意を込めて、今日の授業ではケ・セラ・セラをやりました。さすがに学生は「ドリス・デイ」という名前は知りませんでしたが歌には聞き覚えがあったようです。

Rest in Peace.


5/13/2019

絶賛成長中

研究室のポトス、明らかに以前より成長している。色も鮮やかになってきた。うちのゼミ生たちと同じく、今まさに伸び盛り。


5/12/2019

2019年度ゼミ最初の懇親会を行いました!

昨日、新たなメンバーを迎えて最初の会食でした。今年の靜ゼミは「人生いろいろ」ゼミで、訳あってゼミ難民として流れて(笑)きた人数名、海外から戻ってきた人数名、普通に新たに3年生として入ってきた人数名、もうすぐ海外に行っちゃう人数名などなど、昨年にもまして diverseなグループになりました。その中の都合のつく人だけでしたが、池袋に集まって新人歓迎コンパ(ってのも最近死語?)を行いました。

(ここに写ってない=これを撮ったのは、ヒトヨンデ「挨拶にウルサイ」先輩)

4年生はもうすぐ教育実習、そのあと1ヶ月程度でやってくる教員採用試験の突破、11月にあるスピーチコンテストの全賞うちのゼミでの制覇と審査タイム裏のアトラクションの成功がとりあえずの目標です。今年もタノキビシイゼミにしていきましょう!


若気の至りか?「80人全員不可!」

以前の職場の福島高専時代の同僚と1〜2年にいっぺんは会って会食していますが、今回は2年ぶりに旧交を温めてきました。いつもどおりいわき駅前のミスドの前で待ち合わせて、卒業生の父母がやっているという家庭的な雰囲気のしゃれた和食屋のカウンターに3人で陣取り。


私にとっていわきといえばなんと言ってもメヒカリの唐揚げ!採用面接に行ったその日に学科長と副学科長に釣れられて、いや連れられて行った今はもうない居酒屋「源九郎」での、それまで見たことのなかった魚との出会いが、その後のサスライのキャリアのすべての原点だったように思います。漁獲高が減少しいまはなんだか高級魚になりかけているそうですが、やっぱりメヒカリはメヒカリ。美味い!



3人ともたまたま誕生日が近く、全員来年になれば「アラ」還どころか仲良くモロ還なので、単なるもと同僚という以上の妙な仲間意識が。ジジイになるとどうしても健康の話題も思い出ばなしも多くなります。同年代ですでに死んじゃった奴らはいくらでもいますからね。まあネコはだいたい15年だから、それに比べればもう4倍も生きているんだからすでに上等なんじゃないでしょうか。

我々も例外ではなく、朝は走っているだの、自転車とランは使う筋肉が違うだの、血圧は大丈夫だの、心拍数メーターはいくらで買えるだの、メタボがどうの、還暦祝には赤いオーダーメイドのイタリア製の自転車を買いたいけど50万じゃあきかないんだの、という健康トークと、あの時の剣道部のあいつはどうしてるだの、あいつは家出したけどなんとかやっているらしいだの、あの先生はとっくに隠居しただの、あの先生はいまだに困りものだだの、という「あいつ今頃どうしてる」話に花が咲きました。

そんななかで本人はしばらく忘れていたのに言われて思い出したのがヘルキャンプ事件その後の顛末。そういえばそんなことありました。今思えば、ご迷惑をおかけしたものでございます。でもあの時にもどればまた同じことをしそうです。当時の学生も、もう40歳を超えましたね。それぞれの道で頑張っていて欲しいな。

来年は3人そろって元気に還暦を迎え、すこし盛大に祝おうぜ、と約束して別れたいわきの夜、空は快晴でした。




もう一通、熱!「おばさんのこうぶつ。。。」が好き

スパムに分類されていて気づくのが遅れましたが、ファンレターもう一通頂いていました。

知る人ぞ知る『English あいうえお』(文藝春秋)の読者のかたで、

おばさんのこうぶつぶっかけぶたどんぶり  ← (c) 靜哲人(笑)

を前から教室で使っていて、恥ずかしげなくやると一気に教室の雰囲気が良くなるので常用している、と。

今回の講演を聞いて、いままでリスニングにしか使っていなかった歌を発音指導に活用したり、グルグルにもチャレンジしてみたいです、と書いています。

はい、ぜひ一歩踏み出してみてください。教師としての引き出しの数が増えますよ!

ファンレター、熱!「音が生理的に好き」

思ったとおり全体アウェーの中にも個別の援軍はいるもので、一昨日の講演を聞いた若い先生からめっちゃ熱いファンレターをいただきました。

とにかく英語に出会ったときから英語の音が理屈抜きに生理的に好きだった、ということで「言語は第一義的に音声であるから発音を大事にしてくれ」という私の第一声に深く共感し「自分の人生に重なった」とまで書いてくだいました。(英語の音が理屈抜きに生理的に好きだ、という点では私もそうでしたね。中学生のころはサイモンとガーファンクルの歌をそっくり完全コピーして歌えないと気が済みませんでした。)

また『英語授業の心・技・体』は自分のバイブルであり何度も何度も読み返したとのこと。ありがとうございます。『心・技・体』を読んで私が言っている「当たり前のこと」が腑に落ちる方というのは、きちんとした教師マインドがある方です。

自信をもってそのまま進んでください!

5/11/2019

アウェーで修業してきました

驚くべき提案をいただいた講演を本日やってまいりました。

ん〜。。。

一言でまとめてしまうと、アウェー感が半端なかったですね。あそこまでアウェー感があったのは過去にも記憶がありません。

しかし、「会長である自分の英語の要改善点を指摘してくれ」という異例の依頼をされた意味がわかったような気もしました。つまり、もしかすると県の高校英語教育界にある「発音指導を矮小化する空気」「アンチ発音指導の空気」との闘いにおける助っ人?として、解毒剤?いやカンフル剤、もしくは刺客(笑)として、ショック療法的な意味で私を呼んでくださったのか、と。

ちなみに、会長の校長先生による講師紹介は、見事なブリティッシュ系イングリッシュで、使っている表現の高度さや、イントネーションや、流暢さから判断すると、general proficiency という意味ではおそらく非常に英語ができる方でした。「悪い点を指摘してくれ」とおっしゃっていただけのことはあります。ご挨拶が始まって二言三言聞いてすぐ達人であることがわかったので、「え、これはコメントすることないじゃん」と思ったのですが、しばらく聞いていると、あれ、ブルータスお前も、いや先生もですか!?

なにかというと、一部の英語中上級者によく見られる現象である、「世の中すべてRにしてしまう」つまりシステマティックにLをすべてRで発音してしまう、という癖がおありと判明したのです。たとえば college も courage になっていました。

よって予定通り、御本人のご依頼によってのことであると聴衆には説明した上で、そのことを指摘してから講演に入りました。

しかし結果論ですが、その異例のつかみが良くなかったのかもしれません。その後の90分はもう何をどう話しても会場ホールには笑いがほぼゼロ(笑)。くすりとも笑わない客の前でネタを披露している芸人の気分。。。

聴衆との物理的距離も遠いこともあって反応もよくわからず。スポットライトに照らされて視界が悪い中、かろうじて見えるのは難しい表情をしたベテランの先生ばかり。(ただベテランと言っても、いまやほぼ全員が、私よりは年下ですね。)よい精神修行になりました。

そういう少なくとも表面的には圧倒的なアウェー感がある中でも、個々のレベルでは若い先生方 and/or 女性の先生方を中心に共感していただけた部分はあったようにお見受けしました。というか、そう希望的に信じております。英語の授業でも、集団としてのクラスの雰囲気と、個々の生徒の心の中は一致しないことも多いのですから。

今日のお話で、聴衆のなかからひとりでもふたりでも、いやできれば10人でも20人でも明日からタイプ1に宗旨変えしてくれる方がでれば、刺客?として今日出向いただけの甲斐があるというものです。


本日はありがとうございました。





5/10/2019

教育実習での Do's and Don'ts

実習生各位

いよいよ実習が始まる時期になりました。あらためて私からのメッセージを伝えておきます。

(1)指導教諭の方針に従ってください。文法訳読をガンガンやるようにいわれたらそれをガンガンやってください。それも勉強になります。

(2)しかし指導教諭の同意が得られるようなら、ぜひ歌をやってください。実習期間を通じて1曲歌えるようにする、とかでいいでしょう。帯活動的に毎回5分とかもできます。歌の力はやはり偉大で、君たちが去った後、生徒たちはその歌とともに君たちのことを思い出します。

(3)指導教諭の同意が得られるようなら、ぜひ、グルグルにチャレンジしてください。生徒ひとりひとりの素の顔が見えます。眼の前50センチで展開する1対1の感覚を、今度は教師の立場で体験してみてください。

(4)教え方はいろいろあっていいですが、「1時間おわった時の目標の状態」をいつも意識し、それを目指してください。「1時間終わった時には、この本文を、適切な発音とリズムで、全員が本文を見ずに言えるようになっていること」が目標だとします。そうであれば授業がおわる最後の1分、最後の1秒まで、その目標の達成のために努力してください。「指導案の予定が終わったから、やることがなくなった」なんて馬鹿なことはゆめゆめ思わないように。

昨年の実習生で、終了5分前に「時間があまったから〜を出して」という発言をした者がいて、私はめちゃくちゃ怒りました。「時間があまる」なんてことは絶対にありえないはず。全員が充分うまくなっているのか?そうでないなら、なにをすればいいのか、を最後の最後まで考えてください。

(5)生徒に発表させたら絶対に「もっとうまくなるためのフィードバック」をしてください。そして実際に「もっとうまく」してください。ありがちな、「授業の最後に2〜3人(ペア)を指名して、下手くそ〜な発表をさせて拍手しておわり」だけは絶対にやめてください。

そういうのを授業の最後にせず、発表は授業の中盤にさせて、下手くそであることをきちんと指摘して、また練習にもどし、授業の最後にはすこしでもマシな状態にして、「さっきよりうまくなったね」という本当の意味の拍手をして終わってください。

以上です。

物理的に見に行ける限りは見に行きますので、頑張ってください。

5/02/2019

教員採用試験問題から透けて見えるその自治体の英語教員の実力

教員採用試験を受ける学生を対象として、各自治体の過去問題を題材にして課外授業を行っていて感じることがある。それは、教員採用試験の問題のクオリティ、なかでも多肢選択項目の正答選択肢および語答選択肢のクオリティに、出題者の英語力(のなさ)や第二言語習得に関する理解度の深さ(というか浅さ)が如実に表れる、ということである。

出題者はおそらくその自治体の教育委員会や教育センターに関係する英語教員なので、ざっくりいうとその県や市のベストの英語教員の実力が、教採の英語問題には表れているということだろう。大学入試とちがって世間の注目度も高くなく、多少妙な問題があっても問題になることもない、という条件もあるのだろうか、微妙に妙な問題はけっこうある。

長文のもとになっているのは英語圏で出版されたSLA関係の文献の一部を切り取ったものがほとんどで、それはいいのだが、本文は読んでわかっても、設問とその選択肢を見ると「はぁ??」と言いたくなることもめずらしくない。実例をあげられないのが残念だが。

誤答選択肢というのは英文としては自然でそれなりに意味もわかり、文法も語法もただしいが、述べている内容が誤っている(本文と異なる、本文にはない)というものであるべきだが、誤答選択肢のなかに英語としてありえないコロケーションが使われていたり、言っている意味が不明であったりというものがあるのだ。「わけがわからないことを言っているから誤答」ってのはダメでしょ。

そういう問題を解かされて、その結果で判別される受験者はいい迷惑である。そういうのを「妥当性がない」っていうんですよ。出題者はよい問題を作ってください。まさか一人だけで作って、第三者が推敲する機会がないまま実施している、なんてことはないですよね?