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8/10/2018

『心・技・体』誤引用事件の論文、完成しました!

今年の1〜3月にかけてお騒がせした『心・技・体』のトンデモ引用事件を、この一週間の空き時間で、なんとか論文にまとめることができました。

『英語授業の心・技・体』のミスリーディングな要約引用に係る諸考察

大東文化大学の紀要に掲載され、かつウェブサイト上で公開されますので、乞うご期待!


結論は以下にする予定です:
増刷時には誤引用は削除される、という最低限の措置の実現は、推測するに大修館書店担当者の説得もあって、ようやく確約された。

(1)しかしそもそも増刷が実現するかどうかは不明である。これを書いている2018年8月10日現在、大修館書店に確認したところ、実現はしていないとのことである。

(2)仮に実現するにしても、それまでに市場に出廻る1000冊を超える初版『タスク・ベース』一冊一冊によって、『心・技・体』が誤解され、著書と著者の名誉が毀損され続ける、という事実には変わりない。

(3)そして仮に実現したとしても、それは新たな読者の手に渡る版に『心・技・体』に対する言及がない、というだけであって、誤引用を含む初版がこの世から消えてなくなるわけではない。


以上の3点に鑑みたとき、増刷時には誤引用が削除される、というだけの措置は、非常に不十分なものである。そして本件に係る編者・松村昌紀氏および著者・福田純也氏の対応は、少なくとも誠実なものではなく、そして推測するに、おそらく正直なものではなかった。極めて遺憾である。