NHKのエイエイGo テキストに、「アブクド読み発音道場」というのを書かせてもらっていますが、そのなかでは発音記号はもちろん使わず、カタカナを用いて音声のイメージを掴んでもらうよう努めています。
最近、原稿で問題になったことがありました。
a, e, i, o, u の母音字には長い読み方もあるよ(文字の名前と同じ読み方もあるよ)ということで、
take, Pete, kite, note, cute などの母音字の読み方を導入する号なのですが、
まずひとつひとつの文字は、
エイ、ではなく、エィ
アイ、ではなく、アィ
のように、最初のエ、ア、を強く発音してから滑らかに ィ に移ります、と書きました。
そして、実際の単語の表記をするのですが、
take は、 t + a + k + ( ) なので、 トゥ + エイ + クッ = テイk
です、と表記していたところ、編集のチェックをしてくださる方から、
「左のページで エィ なのに、右のページで エイ となっているのは混乱します!」
と物言いが。
つまり、説明のときに イ を小さく書いているのに、単語になると イが大きい、ということです。
むむ。それは自分としては織り込み済みでありました。
つまり、a の読み方として、エィ としている分には、誤解もないのですが、最初のエが強いことが伝わりやすいのですが
take を ティk
としてしまうと
そう、tick のようにも見えてしまうので、NGだと考え、テイk にしていたわけです。
実際、最近の流行りことばの、持続可能な sustainable というのは、サステイナブル ですが、どうも、サスティナブル と書かれることも結構あるようで、そこから、「ティ」という発音だと思い込んでしまっている人も多いようです。
(ちゃんと英語のスペリングを読めばそんなことはあり得ないのはスグわかるんですがね。。)
実際、少し前、自宅近くの カフェで、オーナーが得意げに、うちの店は有機栽培の野菜だけを使っていて云々、「サス「ティ」ナブル」というのは持続可能なという意味で云々。。。と始めたので思わず、「ティ」じゃなくて「テイ」ですが。。と言ってしまった、ことがありました。
で、エイエイGOの連載で結局どういう表記に落ち着いたのか、はどうぞ書店をお手にとってご覧ください。