本日、教職課程センターの催しとして、「語り継ぐ戦争体験 ―教育の立場から考える人権と平和―」と題して、太平洋戦争を身をもって体験された、もうすぐ90歳になる小島民子さんのお話を伺う機会を得ましたが、150名近い参加者を得て盛況でした。
「可愛らしい」語り口と、ときどき予告なしに現れる残虐なエピソード(近所のお兄さんが、中国での大量虐殺を捉えた連続写真を自慢げに見せた、等)のギャップに翻弄されながらのあっというまの90分でした。
心に迫られた話はいくつもあったのですが、個人的に最も relateし、「あ、そうだ!」と思ったのが次:
それまで「天皇陛下が絶対だ」と教えていた校長が、敗戦の日を境に、手の平を返すように、「今日からは民主主義だ」と言い出した時、「どうしてそんなことができるのですか?」と問うた小島さんに校長が「昨日までは天皇陛下が、天皇陛下が絶対だ、とおっしゃっていたからそう教えていた。今日からは天皇陛下が、これからは民主主義だ、とおっしゃっているからそう教える。それだけだ。それをなんで小島さんが責任を感じる必要があるの?」と言い放った。
要は、内容はどうでもいいから、権威の言うことに従っていればいい、という自己思考停止処世術です。
これは現代の、ころころ変わる学習指導要領にとにかく従っていればいい、というポリシーとまさに軌を一にするものでしょう。英語はコミュニケーションだの、英語は英語で教えろだの、アクティブ・ラーニングでなければならぬだの、CEFRだの、ヨンギノーだの、と時々の流行語が変わるたびに、「こうでなければならぬ」と思ってしまうマインドセットとまさに同一。
その時々の文科省役人が何を言っても、生徒の英語力を伸ばすためにやるべきことは、30年たっても50年たっても変わらないし、変わるはずもない。
時々の為政者にくっついている役人がどう言っていようが、目の前の生徒に必要なことは、現場の自分が判断して決める。
そういう自信と気概と見識のある教師を私は育てたい、と強く思っています。
現場教師たるもの、誇りと実力と見識と反骨精神を持とうではありませんか! (という丁寧な語り口は志位委員長を見習いました。)
発音ザムライ、ジャパリッシュ英語教師を斬る! 寄るな触るな、触れなば斬らん! 斬り捨て御免で御意見無用! (Part of the Caption by Courtesy of Madame Satoh)
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6/22/2018
複数形の語尾の有声・無声について:本気でタイガースだと思っているのか?
/s/や/z/その他で終わる以外、もし名詞語尾が有声なら複数形語尾は /z/だし、無声なら/s/である。
songsは /z/だし、tigersは/z/ だ。
が、こういう当たり前のことを誤解している学生が少なからずいる、ということに最近気付かされ、ちょっと愕然とした。
カタカナの、「ソングス」「タイガース」「ドジャース」をそのまま信じている、ということなのだ。
ン〜。。
中学1年で英語を始めたその日から、いかに音声をいい加減に教えられてきたか、ということのひとつの証かもしれない。
これはたぶん氷山の一角で、もっと他にも有声無声を誤解されている名詞はあるだろう。
と思っていてふと、最近読んだ本、『日本の分断:切り離される非大卒若者たち』吉川徹(光文社新書)を改めて見ると、非大卒若者を表す Lightly Educated Guys のアクロニム、LEGs に、著者が「レッグズ」ではなく「レッグス」とルビを振っているではないか!
吉川氏は大阪大学大学院の教授であり、まちがいなく最高レベルの知識人である。そのような方が本気で LEGsを レッグ「ス」と読むと思っているのだろうか。あるいは英語としては本当は レッグズだが、一般読者に合わせてあえて レッグス としたのだろうか。
後者であれば、その判断に賛成はできないにせよ理解はするが、前者だとしたら、日本の英語教育全体の恥である。まあ英語教育の恥は他にもたくさんあるが、音声面から眺める私には、そう感じられてしまう。
まあ街には baked をベイクドとしたレストランは多いのはわかっていたが、/z/なのに/s/だと思っている人が結構多い、というのは今回初めて認識した。
目に見える些末なスペリングにはこだわるが、耳に聞こえる音声はほとんど無視、という状況の、another piece of evidenceのように思う。
songsは /z/だし、tigersは/z/ だ。
が、こういう当たり前のことを誤解している学生が少なからずいる、ということに最近気付かされ、ちょっと愕然とした。
カタカナの、「ソングス」「タイガース」「ドジャース」をそのまま信じている、ということなのだ。
ン〜。。
中学1年で英語を始めたその日から、いかに音声をいい加減に教えられてきたか、ということのひとつの証かもしれない。
これはたぶん氷山の一角で、もっと他にも有声無声を誤解されている名詞はあるだろう。
と思っていてふと、最近読んだ本、『日本の分断:切り離される非大卒若者たち』吉川徹(光文社新書)を改めて見ると、非大卒若者を表す Lightly Educated Guys のアクロニム、LEGs に、著者が「レッグズ」ではなく「レッグス」とルビを振っているではないか!
吉川氏は大阪大学大学院の教授であり、まちがいなく最高レベルの知識人である。そのような方が本気で LEGsを レッグ「ス」と読むと思っているのだろうか。あるいは英語としては本当は レッグズだが、一般読者に合わせてあえて レッグス としたのだろうか。
後者であれば、その判断に賛成はできないにせよ理解はするが、前者だとしたら、日本の英語教育全体の恥である。まあ英語教育の恥は他にもたくさんあるが、音声面から眺める私には、そう感じられてしまう。
まあ街には baked をベイクドとしたレストランは多いのはわかっていたが、/z/なのに/s/だと思っている人が結構多い、というのは今回初めて認識した。
目に見える些末なスペリングにはこだわるが、耳に聞こえる音声はほとんど無視、という状況の、another piece of evidenceのように思う。
明日、戦争体験を伺う講演会を行います
「語り継ぐ戦争体験
―教育の立場から考える人権と平和―」
主催:大東文化大学教職課程センター
講師:小島民子さん(埼玉県在住)
戦争を直接知っている人が少なくなっている現在、次の世代に戦争体験を引き継ぐことは重要です。そのために大切なのは、戦争体験の学習を組織する教師の教養と経験です。大東文化大学教職課程センターでは、戦争のおろかさと生命の尊さ-人権の大切さについての理解を深め、次の世代の平和学習に活かすための学びの場を持ちたいと思います。
講師の小島さんは現在89歳。埼玉県立久喜高等女学校(現・久喜高校)時代にさきの戦争を体験した方です。その時に学校がどのようになっていったか等リアルな話を伺います。聴くだけではなく、後半には本学生とのトークセッションも行います。本イベントは公開いたしますので、学生をはじめ、多くの教職員の方、市民の参加を呼びかけます。
「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となる」
(R.v.ワイツゼッカー・元ドイツ大統領)
2018/6/23(土) 大東文化会館ホール(東武練馬駅前)
★参加費無料/事前申し込み不要★
13:00- 開場
13:30-14:40 講演
休憩
14:50-トークセッション
16:00-終了
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