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12/14/2015

ノーテンキなクリスマスの懺悔

この時期の恒例で、ある授業で、全員なにかクリスマスの歌を歌うこと、と指示して迎えた今日だったが、ひとりの学生が、歌詞プリントとして、Can't take my eyes off of you を持ってきた。

ん? これクリスマス。。? と思った瞬間、

「先生すみません。わたしは宗教的にクリスマスの歌は歌えませんので、同じく愛の歌であるこれにしました。」

と。

あ~。。。そうだったか。そういえば、そうだっか。うかつだった。

「お父さんにもクリスマスの歌を歌っていいかと聞いてみたのですが、クリスマスの歌を歌うということはキリスト教を信仰するということになるので、ダメだということでした。」

そうだよね。そういえば。この学生はイスラム教徒だった。あまりにも普段は周囲に溶け込んでいるのでまったく意識しなかったが、そうだった。。。

ごめん、みんなきいてください。Merry Christmas というのは決まり文句のようですが、キリスト教徒以外のひとにとってはキリスト教を強制するような文句なので、最近は、Season's Greetingsとか、Happy Holidays ということばが多くなっています。

それと同じ理由で彼はクリスマスの歌は歌えないということで、このうたを歌うということです。

それなのに、何も考えず、全員なにかクリスマスの歌を選んで歌えなどという課題を出した私がうかつでした。申し訳ない。

クリスマスソングでもあまりにも Lord がどうの、という歌詞だと多少抵抗があるが、クリスマスツリーがどうした、恋人がどうした、サンタがとうした、という内容だと、単なるノーテンキで楽しい年中行事としての「クリスマス」という意識しかなかったのだが、考えてみれば、他の宗教をきちんと信仰している人からみれば、紛れも無くキリスト教の行事なのである。

イイ歳をした英語の教師として慙愧に堪えなかったできごとであった。

懺悔します。。。 ん、いや、懺悔自体がキリスト教の概念? いやいや仏教にももちろんある。

むつかしいですね。

明日はまた別の授業でマライアだが、一応信仰的に問題ないか確認してからやるか。。。