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12/04/2015

イマイチ映画監督とイマイチ英語教師

今朝のNHK あさイチで、山田洋次監督が出演してイノッチのインタビューに答えた中で、

イノッチ: 監督は、撮影が(時間的に)押していたとしても、俳優さんの演技に納得ができなければ何度も撮り直しをしますか?

山田監督: それはそうですよ~。まあこれでよいか、というレベルまではね。もちろんパーフェクトとかそういうことはいつでもあり得ないわけだけれども、ある程度の、自分でよい思えるレベルまではね、もちろん求めます。

といった趣旨(正確な言葉遣いは違ったかもしれないが)のやりとりがあった。

これを聞いた瞬間おもったのは、これはそのまま

「授業時間が、あるいは「進度」が押していたとしても、生徒の音声パフォーマンスに納得できなければ、何度でも練習させますか?」

「それはそうですよ~。まあこれでよいか、というレベルまではね。もちろんパーフェクトとかそういうことはいつでもあり得ないわけだけれども、ある程度の、自分でよい思えるレベルまではね、もちろん求めます。」

と英語授業にも置き換えられるな、ということである。

もちろん映画はあるシーンの撮影がOKになれば、そのシーンについては終わりだが、英語授業ではまた別のレッスンで、別の本文であらためて同じ生徒と向き合う機会があるわけなので、その場での完成度をもとめる要求水準は映画よりも落としてよいのだが、基本的に理念は共通だ、と強く感じた。

イマイチのシーンをどんどん撮って、撮影予定、完成予定に間に合わせて、イマイチ映画を作るようなイマイチ映画監督は、生徒のパフォーマンスがイマイチなのに、どんどん「進んで」予定進度を守り、最終的にイマイチ生徒を卒業させるようなイマイチ英語教師とよく似ている。