電車内でドイツ語のブツブツ音読+read and look up をする時は、マスクをかけて声を落としてやる。
look up してどこを見るかというと、窓とかドアの上のスクリーンなどである。
幸い周りにはヘッドホンをした人も多いので、マスクは別に必要ではないが、顔を出してやる勇気は(まだ)ない。
日本の電車内は基本的にシーンとしていることが多いのだ。
電車が満員でぎゅう詰めの時は、ブツブツ言うのもいい迷惑なので、さらに音量を落として「ささやく」レベルにする。
しかしそうすると、かえってやたらと歯擦音や無声子音が響き、誰かの耳元に意味不明のことをささやいているような体になる。
しかし最近は外国人も増え、いろいろな言語での会話も聞こえてくるから、べつに意味不明の言葉で独り言を言っているように見える日本人がいても、いいではないか?
そんな状況のとき、車内放送が流れてくると、安心して普通の声で「ひとりごと」が言える、というのも最近改めて感じたことである。車内放送が流れている10数秒の間に、いくつ文がいえるか、何度文を繰り返せるか、も小さなチャレンジなのだ。