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1/07/2020

「ニッキリ」と particularly と probably 

前のポストに加筆します。
故市原悦子さん主演の「家政婦は見た」シリーズのドラマを観ていると、市原さん演ずる家政婦がある悪徳美容整形外科の被害者ばかりが従業員となっているバーで、ある女が山姥さながら肉切り包丁を砥いでいるのに恐怖を感じて逃げ出す、というシーンがあった。 
そのとき「あんな肉切り包丁で脅かして」というセリフを市原さんが言うのだが、その「肉切り」を「にっきり」と発音しているのに気づいた。 
なるほど。 nikukiri で母音をはさんでkを2回発音するのが面倒なので uを脱落させて nikkiriにするわけである。 
辞書には「にっきり」というルビは発見できないし、パソコンで「にっきり」と打っても少なくともグーグル日本語では変換されないのだが、家人に聞いてみると特別に正確さを気にせず自然な会話では「にっきり」と言う、とのことであった。

で、英語にも同じような現象があります。

自然な会話では

  • probably が prob'ly  のように
  • particularly が particul'y のように

すなわち音節数を一つ減らして発音されることがあります。

これは、b..b..を b1回で、 l..l.. を L一回で済ませる省エネ発音ですので、基本的に

nikukiri → nikkiri という現象を同じだと考えられます。