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1/29/2016

スマホ音声認識率の変化で授業効果を実感

1年間の授業を通して意識するようになったことは、英語発声時のリンキングと強調箇所のリズムです。少し本題から脱線するかもしれませんが、この2つを意識する前は、スマートフォンでの英語音声認識検索で私の英語がしっかりと認識されませんでした。しかし、一年が過ぎると面白いほど正確に認識してくれました。このようにちょっとしたことですが成果が実感できたことはうれしく思います。また、リスニングにも効果があり、特にリンキングに対応する思考回路ができたことで聞き逃すことがだいぶ少なくなりました。
(歌が主教材の授業を受けた1年生)

いまはこれがあるから、発音指導の効果もより直接的に感じられるのかもしれません。

1/27/2016

VELCテストの妥当性を確認した論文が海外ジャーナルLanguage Testing in Asia に掲載されました

どうぞ御覧ください。

http://www.languagetestingasia.com/content/6/1/2

Validity argument for the VELC Test® score interpretations and uses

Takaaki Kumazawa*, Tetsuhito Shizuka, Masamichi Mochizuki and Atsushi Mizumoto
Language Testing in Asia 2016, $article.volume.volumeNumber:2 doi:10.1186/s40468-015-0023-3

1/26/2016

Go to h***!!!

¥$%&#$$”)~¥¥¥!!

1/24/2016

カラダノデータ、イッカツカンリ

先日の講演は、日本人が120人、ALTが120人聞いていたのだが、

This video I'm going to show you now shows how we feel you speak.

といって、KAT-TUN のこのCMを見せた:

大きな笑いが起きていたが、それが主としてJTEからかALTからかは不明。



このビデオは、日本人から見た英語のリズムのイメージを表しているのではないかと私は思うのだが、このミラーイメージは、英語ネイティブが英語を日本人のようにフラットに読むことであるはずだ。

日本人(学習者)が日本語を英語リズムで読む練習をするのと、英語ネイティブ(ALT)が英語を日本語で読む練習をするのは、どちらも、自分がよく慣れている題材によって、言語間のリズムの違いを如実に感じることができるので、その違いを体得する(=どうやったら彼我を行き来することができるかを学ぶ)のに効果的だと思われる。


1/23/2016

ALT研修でお願いしたこと、私が学んだこと

ALTに対する基本メッセージとして

(1)授業前にJTEの発音をきちんと直してやってくれ

(2)授業内でも単に good を連発せず、良し悪しをきちんと伝えてくれ

(3)生徒に対する説得力を増すために、カタカナ語を日本語的にも読めるようにもなってくれ

(4)カタカナ発音の生徒がいたら、通じないフリをしてくれ。それは日本人にはできないから。

と要望し、あとは日本語をモーラごとの強弱と長短を変えずに、日本語らしく読む練習をしてもらった。JTEとペアで座っていたのでJTEにはALTが英語を英語らしいリズムで読む練習をさせ、ALTにはJTEが日本語を日本語らしく読む練習をさせる、というペアワークをやってみた。

全体としての感触はよく、基本的には納得してくれたと思われる。

質疑で、「生徒にスピーチの発表をさせて、自分はここが悪い、あそこが足らないとアドバイスを書いてやりたいのだが、JTEが、そんなことは書かずに Great! と書いていればよい、と言う。生徒に対して正直でありつつ、かつ自分が職を失う(笑い)ことがないようにするにはどうでたらいいですか?」

という笑えない質問がでてきた困った。

また1点、勉強になることがあった。

破擦音と摩擦音の対比の下りで、Do you have A's? には Yes. と答え、Do you have AIDS? には Noと答える、という、日本人教員には以前から実施していたペアワークをしたのだが、それについて講演後の帰り際に駐車場まで走ってきてくれたアフリカ出身のALTが、

自分の国では、Do you have AIDS? という質問自体が差別と受け取られることがある。having AIDS が問題だ、という認識自体が差別だと思われるのだ。だから今後は、A's / AIDS の代わりに、bees / beads などでやったらどうか。

とサジェスチョンをしてくれた。

なるほど。どうもありがとう。 medical condition であることを超えて、AIDS は社会問題でもあるわけである。発音練習のためとはいえ、ジョークっぽく扱うのは不適切であったな、と納得した次第である。

1/22/2016

TOEIC 200点アップの訳は?

上の疑問について、ちょっと出来過ぎのような授業感想が飛び込んできたので、嬉しくなりポストします:
この授業を受けて発音がいかに大切かがわかった。前期の授業を受けて発音の重要性はわかったものの「ただ自分が発音を極めたところで何か変わるのだろうか。」と思っていたが、後期になって私の場合は自身のTOEICテストの点数が向上した。リスニングは声が頭に入ってくる感覚になり、リーディングでは読むスピードが向上した。去年の11月のクラス分けテストからリスニングが70点、リーディングが130点上がった。合計スコアは約200点向上した。それもこの授業で自身の発音が変わったことが一番大きい。この授業を受けて本当によかったと思う。
「声が頭に入っていくる感覚」というのが素晴らしいです。視覚的な単語認知の速度も上がったのでしょう。

1/21/2016

なぜ授業はコミュニケーションの場であってはならないか

明日、標記のような講演を三重県のALT 120 人相手にやってきます。さてどうなりますか。

This lecture will contain personal beliefs based on subjective evidence and hard-to-generalize anecdotes collected in my 35-year JEFL teaching career and may not reflect the views shared by the majority of the current English teaching circles in Japan or endorsed by the current Ministry of Education or related authoritative bodies.  Audience discretion is advised.

という前置きに続いて

1.Why an English class should not be (only) a place for communication
2.Why students do not improve their pronunciation under typical ALTs’ instruction
3.Why you should not say “good” when your students are not actually good
4.Why good-enough pronunciation is all the more important in the age of world Englishes
5.Why pronunciation is everything in junior high school
6.Why you should make a big deal of L/R distinction
7.What should ALTs do for JTEs, before class
8.What ALTs can, but Japanese teachers cannot, do
9.Which segmental and prosodic features present difficulties to your students
10.Why your students insert a vowel after every consonant and speak flatly
11.What roles ALTs and JTEs should play, respectively, in the classroom
12.Why ALTs should constantly refer to monolingual learner dictionaries
13.Why you should not put fluency before accuracy
14.Why you should constantly use English songs as serious teaching materials
15.Why the guru-guru method (GGM) is a breakthrough
16.Why you should not TRY to be a popular teacher
17.Why Shin-Gi-Tai is a must-read

1/20/2016

タドキストの虚言・妄言・世迷い言

extensive reading は、intensive reading の対義語である、その文字通りの限りにおいては、よい。

インプットを多くするのは当然、重要だ。

スラスラ読めるレベルの題材を、どんどん読むのは(あるいは、読むのも)重要だ。

知らない単語を、時には読み飛ばす勇気も、ストラテジーも必要である。

遅読・精読だけでなく、速読、多読も大切である。もちろん。

しかし、

「辞書はすべて捨てなさい」

「知らない単語は飛ばしなさい」

「知らない単語は、見なかったことにしなさい」

「知らない単語は、推測もしないでください」

Q:ではどうやって語彙を増やすのですか?

「語彙は増やす必要はない」

「言語とは、語彙などではない。感情である。気持ちである。」

「文法など、言語の獲得にはまったく必要ない」

「意味がわからなかった本は捨てなさい。自分には合わなかったのです」

「いまの学校英語教育はすべて間違っていて、教科書もすべて質が低いのです」

「1ページの1行程度の絵本から始めて、ただ読み飛ばすだけで、ほどなくロアルド・ダールが、さらにハリーポッターが読めるようになった中1、80歳の女性がいる」

「80歳の人は記憶力はまったくない。だからこれは言語学習には暗記はまったく必要ないという証拠です」

という迷言オンパレードを真顔で1時間以上にわたってとうとうと力説するとなると、かなりヤバイ。

かなりヤバイので、まともに反駁するにも値しないのだが、自分のかわいい、かわいい学生たちが、そういう与太話に1時間以上にわたって付き合わされているという状況に、どうしても憤りを抑えきれなくなり、場をわきまえない態度で、10年ぶりに噛み付いてしまった。

大人気ない。いや、「大人」気ないどころか、あと5年で還暦なので、「ジジイ」気がない、という状況であった。その意味では自分を恥じている。

しかし改めて考えてみても、

◆語彙の明示的学習と、偶発的学習

◆絵などのビジュアルエイドのある題材と、ない題材の効果

◆感情に訴えるような題材と、事実を伝える説明文である題材の効果の比較

◆文法の演繹的・意識的学習と、帰納的・付随的学習の比較

◆語彙の抵抗がある題材を、語彙を学習しながら読むことと、知らない語彙がない題材を単に楽しく読むことの、コストパフォーマンス、タイムパフォーマンスの比較

などなど、さまざまな比較軸があり、それらの交互作用もあるかもしれないので、本来はそれを切り分けで論じなければならないのだが、それらをすべてごちゃまぜにした、30年間で聞いた中で、もっとも馬鹿げた「講演」であった。

聴衆にもよるが、あの講演はほとんど犯罪ではないだろうか。

いや、講演ではなく、霊感商法か。。。。

(「そういう話は、どこかの新興宗教で聞いたことがあるような気がします」と突っ込んでくれた学生がいたのがせめてもの救い。)



1/19/2016

息子の一周忌

Would you know my name
If I saw you in heaven?
Would it be the same
If I saw you in heaven?

I must be strong
And carry on,
'Cause I know I don't belong
Here in heaven.

1/17/2016

センター試験のIC機器のトラブル「相次いだ」

新聞報道

http://mainichi.jp/articles/20160117/ddp/041/100/009000c

によれば、全国の受験者は56万3768人。

その全員が全員英語リスニングを受けたとは限らないが、ほとんどそれに近い数が受けたのではないだろうか。

で、「英語のリスニングは停電や機器の不具合などにより、全国で計257人が途中からやり直す再開テストの対象になり、253人が受けた。」

257/563768 = 0.000455861

約、0.05% である。

1万人に5人弱の率を、

「九州・山口でも英語のリスニングでICプレーヤーの不具合が相次いだ。」

と、「相次いだ」と表現しなければならないのだろうか。

 本当はむしろ、「ICプレーヤーの正常な作動が相次いだ」のである。1万人で、9995~9996人に関して正常に動作しているのだから。正常な動作が相次いだ、はもちろん日本語としておかしいので、不具合はほとんどなかった、がバランスある表現なのでは?

一般に学問研究では5%水準、1%水準、の「有意水準」を問題・話題にする。0.05%とは、たいへんに珍しい事象である。

センター試験のリスニングが始まって以来、毎年毎年判で押したように、「今年もIC機器の不具合があった」というニュースにするメンタリティがどうも好きになれない。



1/08/2016

EXILE、ATSUSHI の英語

金スマで、EXILEの特集を見た。新しいものをゼロから作り出した世代とそこに入ってきた世代の交代という普遍的なテーマで思わず見入ってしまった。が、それはともかく、なかで、ボーカルのATSUSHIさんが今回卒業する3人のパフォーマーのために作った Upside Down という曲を歌う場面があったのだが、その中に散りばめられている英語フレーズの発音を聞いて笑みがこぼれた。大変きちんとしている。嬉しいことである。