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7/04/2019

発表中に発音直すとダメ?

実習生が、生徒に発表させて、終わったあとに発音上のアドバイスをしてたのにたいし、「アドバイスをしたのは偉い。が、終わったあとでなくその場で止めてアドバイスをしたらもったよかった」と講評した。

その同じ実習生が指導教諭とその話題になり、指導教諭からは「その場で直すと、手を挙げて発表しようとする生徒がいなくなるからやめたほうがいい」という指導があったと聞いた。

絵に描いたような本末転倒である。手をあげて自分から発表させるのが目標なのか、生徒の英語をうまくするのが目標なのか。

そもそもボランテイアで手を挙げさせるという習慣はいいこと(ばかり)ではない。発表する生徒も偏るし、したがって個人指導をいれる生徒も偏ってしまう。

教師がバランスやいろいろなことを考えて指名し、きちんと指導する。そのほうがずっと効果的である。


マザリーフ、教員控室から1枚譲ってもらいました!

6/22/2019

教育実習訪問、今季はこれで終了なり

はい。本日で今季の教育実習訪問は終了しました。ふ〜。。。

今日の授業は、ある意味ではほぼ完璧。別の意味では大きな改善の余地がありました。が実習生としては90点はつけたいと思います。

昨年までは淡路先生と分担してそれぞれおおよそ5校程度でしたが、今回はひとりなのでほぼ倍の10校まわりました。青森だ鹿児島だがあった昨年と異なり、今年はたまたま遠方がおらずそれほど大変ではなかったとも言えますし、小旅行の楽しみがなく(笑)物足りなかったとも言えます。

本学の名物「大東まんじゅう」を2箱ずつ都合20箱、手に下げていったことになります。実は自分ではまだ賞味したことがないので来週あたり自宅用に買ってみようと思っています。

実習校は基本的に学生の出身校ですから、そこを訪問するということは学生の出身地を訪問するということです。電車を乗り継いで初めての土地を訪れるとき、当該学生はこういうところで中学生・高校生時代を過ごし、そこから縁あって大東文化大学の英語学科に入ってきてくれたのか、ということを強く感じます。その縁を幸せと感じてもらえるように、今まで以上によい授業・よい教育で応えねばならないな、という気持ちを毎回新たにします。

今回見て回った10名の学生は10名ともそれぞれ頑張り、大学の教室に学生としているときとは全く違う「先生」としての顔を見せてくれました。大学で学んだことを精一杯生かして果敢に挑んでいるなという部分(グルグル実施率、歌使用率ともに高い!)もありましたし、共通して足らない部分も少し見えてきました。以前にも書きましたが、教育実習で学生に足らない部分とは、すなわち私たちの英語科教育法の授業が不十分な部分です。

今季の訪問で得た知見をもとに、今の4年生の教職実践演習、そして3年生の教科教育法応用、2年生の教科教育法基礎の授業をさらに良いものできるよう、精進して参ります。



6/21/2019

中間発表と最終発表で劇的ビフォア&アフター

今日見に行った授業もなかなかに意欲的な授業であった。これまで私が教えたことに加えて昨年、一昨年の実習生のビデオ、およびそれに対する私のコメント、今年の実習生の授業を見てきて私が配信するメールでのコメントなどを取り入れて、よく頑張っていたといえる。

なかで特筆すべきだったのは、ありがちな、授業の最後に複数組を「発表」させ、そおのクオリティは不問にして拍手して終わりというパターンを、実習生としてはおそらく史上はじめて打ち破ったということである。授業の中頃で一組発表させ、それについて褒めたうえで、「こうすればもっと良くなる」という1ポイントアドバイスをし、そこに気をつけて全員もういちどペアワークにもどし、その後にもういちど先程と同一のペアを指名して発表させ、さきほどのフォアパフォーマンスと今回のアフターパフォーマンスの違いを指摘し、本当の意味で拍手して終わった。一歩踏み出した、その勇気を讃えたい。

惜しかったのは、「こうするともっとよかった」というコメントのタイミングである。ペアで発表させ、とりあえず褒め、自分の座席にもどらせてから、コメントしていた。気持ちはわかるが、効果がある・ない、でいうならば、そういう事後コメントでは効果はおそらく半減する。なにに比べて半減するかと言うと、ペアで発表の最中、指導すべきポイントが判明した瞬間に遠慮なく発表をとめ、修正点を指摘してその場で修正し、ちょっともどった時点から発表を続けさせる、というリアルタイムコメントと比べて、である。

生徒との人間関係が浅い教育実習ではそこまで難しいかもしれないが、是非それができる教師になってほしい。なぜならそのほうが生徒が変わるから。


6/19/2019

自らの過ちを悔い改めよ。

リスニングでディクテーションをさせて、書き取れなかったところは、単に正解がこうだった、と認識するだけでは不十分である。多くの場合、間違いの原因は耳ではなく音声イメージを溜め込んでいる頭のほうだ。つまり耳は音声をきちんと認識しているのに、こういう単語はこう聞こえるはずだ、こういうフレーズはこう聞こえるはずだ、という誤った思い込みのせいでその音声が当該の言語形式と結びつかないのだ。

で、書き取りをさせ、正解を提示したあと、自分が間違ったところをすべて列挙させ、ひとつひとつについて、その誤りはなぜ起きたのか、音声イメージが間違っていたのか、文法知識から正解は導けなかったのか、文脈からトップダウン的に正解にたどり着けなかったのか、正解をしって改めて聞いてみたら、そのように聞こえたのか、どうなのか、についてのレポートを、

「私の過ち」

というファイル名で提出させている。たとえば以下のような感じ:

Two years later, I moved the way to university in another city. (→I moved away to university in another city. the way では全く意味が通じていない。文脈からどういう語が出てくるかは予想できたはず。聞き直すmovedから繋がって発音されていただけでしっかりとawayと聞こえた。 ) I couldn’t have taken Clipper with me anyway.

こうやって徐々に過ちを減らしていけるはずだと考えている。

リスニングテストはあってもリスニング指導はない、と言われて久しい。こういう過ちを見つめさせることがリスニング指導の根幹になるはずだ。

6/17/2019

ウエストとは何の会社?

「日本ウエスト」って何の会社だろう、とおもってふと左をみると英文名はなんと

Japan Waste 

でした! それならおそらく廃棄物関係の会社だろうとわかります。



個人的にものすごく違和感がありましたが、考えてみれば同音の waist も日本語なら「ウエスト」だから同じですね。む。。。

片道2時間以上かけて

本日の教育実習視察はいろいろな線を乗り継ぎ乗り継ぎ、片道2時間半かかった。最後はワンマンの2両でローカルムードたっぷり。

なんて遠いんだ。。。しかしこの学生は4年間この遠方から毎日通ってきているのだ!

片道2時間以上かけてやってくる時間とエネルギーに見合った授業を我々は提供できていただろうか、いやできているだろうか、という soberingな自問がめばえる。頑張らねば。

さて肝心の授業はというと、これまたよかった。特に良かった点をあげるなら、生徒にリピートを促すタイミングが絶妙にうまい、ということ。授業のテンポを生み出すうえでそれは大変に重要なものなのである。あれだけできれば言うことない。とくに最初の歌の指導は完璧である。

そのあとのターゲット文法事項のタスクの運びに関しては、まだまだ改善の余地があったが、そのことは指摘される前から本人も気づいていたようなので、経験を積むにつれてうまくなってゆくに違いない。



6/16/2019

なんと新宿のど真ん中で大麻を販売する店を発見!しかも安い。。。




 学生向け解説: grass(葉っぱ)には、俗語で、「マリファナ、大麻」の意味あり。

6/15/2019

Flight to the UK サンプルレッスンプラン

実習生から相談があったので、私だったらこんなイメージでやる、というプランを書いてみました。


Total English 2
Lesson 3
Flight to the U.K.

本文
Welcome aboard Flight 201 to London. Our flight time will be about 12 hours and 30 minutes. We will arrive at 3:15 Friday afternoon. Please put your bags into the compartments above your seat or under the seat in front of you. After the plane takes off, we will serve lunch. Thank you. And enjoy your flight.

Target Sentence:
We will arrive at 3:15.
We will serve lunch.

---
方針
これは機内アナウンスなので、内容的に聞き取るべき重要ポイント、とくに数字で表されている情報が聞き取れるようになることを最大のポイントにしよう。

Procedure

教科書は閉じさせておく。

<数字の確認>
(たくさん数字が出てくるので、復習しておく)
Today, you will hear lots of numbers. So, let's review numbers in English. (注:willが新出事項のレッスンの導入にwillを使っていいのか?もちろんいいにきまっている。状況から文の意味がわかるし、willを使う自然な機会である。)
Let's count from one to twenty.  Here we go!
One, two, three, four, five, six, seven, . . . . ten, eleven, thirteen, fourteen, fifteen, sixteen, seventeen, eighteen, nineteen, twenty!
And now from twenty to one hundred, Here we go!
Twenty, thirty, forty, fifty, sixty, seventy, eighty, ninety, one hundred.
(以上は、すべて教師がひとつひとつ言って繰り返させると、ややかったるいので、教師と生徒全員が交互に言う、のがよいかも。つまり
教師:One
生徒全員: Two
教師:Three
生徒全員: Four
。。。
あるいは教室を左半分と右半分に分けて交互に言わせるのもいいだろう。
もちろん発音は教師はいつも大げさに口を動かしてやり、適宜、生徒にもやり直ることで、正しいを音を出させること。

<状況の説明>
(日本とイギリスが見える世界の略図を用意しておいて見せながら)
Today, Hiro goes to London.  Hiro's aunt lives in London. So, Hiro visits his aunt in London.

How do you go from Japan to London? By car?  No.  By train?  No. By bicycle?  Of course not.  By ....(と問いかけて)plane! Yes, by plane.   You go to Haneda Airport (or Narita Airport) by train and from Haneda, you fl〜y(といいながら飛行機になったジェスチャーをする)to London. (というのを、あらかじめ東京からロンドンまでの略図をかいておいて、それにフライトっぽい曲線を書き入れ、そこに飛行機の絵を描きながら言う。)

Now, how long do you think it takes from Japan to London? (構文が知らない、などということは気にせず使う。表情やジェスチャーや図解でわからせる、こと。)How many hours is it from Japan to London?  How many hours? (挙手を促す) Any ideas? Five hours?  Seven hours?  Nine hours?  Ten hours?  Eleven hours?  Twelve hours?  Thirteen hours?  (というのを生徒と適当に掛け合いをしながら引き出す。があえて正解はいわないでおく。) You will find out the answer later.

Now Hiro is on a plane.  A cabin attendant 客室乗務員 makes an announcement.  Now listen to the announcement. 機内放送で〜す。聞いてみましょう。

CD1回め(とりえあず聞かせる)
Welcome aboard Flight 201 to London. Our flight time will be about 12 hours and 30 minutes. We will arrive at 3:15 Friday afternoon. Please put your bags into the compartments above your seat or under the seat in front of you. After the plane takes off, we will serve lunch. Thank you. And enjoy your flight.

どうだったかな?何を言ってたかな。数字を言ってたの聞こえたな? Did you hear some numbers?  I will play the CD again. This time, when you hear a number, raise your hand. 数字が聞こえた瞬間に、手を上げてください。上げたらすぐおろしていいよ。

Listen.
CD2回目(前半だけ聞かせる)(教師も数字と同時に手を上げてみせる。すると生徒もつられるだろう)
Welcome aboard Flight 201 [挙手]  to London. Our flight time will be about 12  [挙手]hours and 30 [挙手] minutes. We will arrive at 3:15  [挙手]Friday afternoon.

手をあげるのが遅いな〜!もう一回行くよ!(今度は教師は手を挙げずに生徒だけに挙げさせてみる)

CD3回目
Welcome aboard Flight 201 [挙手]  to London. Our flight time will be about 12  [挙手]hours and 30 [挙手] minutes. We will arrive at 3:15  [挙手]Friday afternoon.

では数字を正確に確認しましょう。(といって、以下の選択肢を視覚提示。黒板に書く、もしくはスクリーンに投影)

フライト(便)番号:    A.   211      B. 201
飛行所要時間:      A.  12 hours           B. 12 hours  and 30 minutes
到着時刻:    A.   4:15        B.    3:15

(これを見ながら、選択肢を指し示しながら、以下のように言う)
What is the flight number?  211 or 201 (two-o-oneと発音して確認)?
How long is the flight?    12 hours or 12 hours and 30 minutes?
What time will they arrive in London? (と何気にwillを入れる) 4:15 in the afternoon, or 3:15 in the afternoon?

Listen.
CD4回目
Welcome aboard Flight 201 to London. Our flight time will be about 12 hours and 30 minutes. We will arrive at 3:15 Friday afternoon.

<答え確認>
Okay. Let's check the answers.
The flight number?  (生徒みんなでさけぶ)  Yes, two-o- one. (zeroは オウって言います.オウのほうが言いやすいからね)
The flight time?  (生徒みんなでさけぶ) Yes, 12 hours and 30 minutes.
They will arrive in London at . . .(生徒さけぶ) 3:15 in the afternoon.

<再度口頭で確認>
Okay, so, this is Flight 201 to London. Their flight time will be about 12 hours and 30 minutes.  It's a loooooooooong flight, isn't it?  You can watch three or four movies or play lots of games or read books or you can sleep. Twelve hours and thirty minutes is a looooooooong time.  And after that loooooooong 12 hours and 30 minutes, the plane will arrive in London at 3:15 in the afternoon.

<荷物の置き場所の件>
Now, when you are sitting in a plane, you have to fasten your seatbelt.(と言いながらシートベルトをするジェスチャをする) And, you canNOT have your bag on your lap like this.(と絵を描く) Why?  Because it can be very dangerous. When a plane is flying,  (といいながら右手を飛行機にみたてて右手をゆっくりとうごかす) sometimes, if the airstream is wild(と言って、自分の息を乱気流にみたてて、右手に息を吹きかける), the plane can suddenly shake wildly(と言いながら右手を急激に上下させる)。
Then your bag can suddenly fly in the air (と言いながら、バッグが空中をとんで後ろの乗客の頭にぶつかる絵を描く)and can hit someone else!  It is very dangerous.

So you have to put your bags not here (と言いながら膝の上のバッグにバッテンをつける) but where?  Where do you have to put your bags?  (といいながら頭上のコンパートメントと前の座席の絵を描く) Where?  Here?  Here? (とコンパートメントと前の座席の下を指す)

Listen.
CD5回目
Welcome aboard Flight 201 to London. Our flight time will be about 12 hours and 30 minutes. We will arrive at 3:15 Friday afternoon. Please put your bags into the compartments above your seat or under the seat in front of you.

Once again.(こんどは該当箇所でポーズ)
CD6回め
Welcome aboard Flight 201 to London. Our flight time will be about 12 hours and 30 minutes. We will arrive at 3:15 Friday afternoon. Please put your bags /(教師肉声 put your bags) into the compartments above your seat / (教師肉声 into the compartments above your seat) or under the seat in front of you(教師肉声 or under the seat in front of you.

肉声で再度ゆっくり確認
 You have to put your bags here(と言ってコンパートメントを指差す) into the compartments, or spaces here, above your seat OR under the seat(と前の座席の下を指差す)in front of you.

<昼食の件に話題を移す>
Now, are you hungry now? Who is hungry now?(と挙手させる) If you are flying on a plane for five hours, six hours, seven hours, you will be HUUUUNgry.  You have to eat.  Hiro will be hungry. Will he eat something?

Listen.
CD7回目
Welcome aboard Flight 201 to London. Our flight time will be about 12 hours and 30 minutes. We will arrive at 3:15 Friday afternoon. Please put your bags into the compartments above your seat or under the seat in front of you. After the plane takes off, we will serve lunch. Thank you. And enjoy your flight.

離陸を手で表現
Now, the plane is on the ground.(と言って、止まっている飛行機を右手で表現。)After the plane takes off(と、手を斜めにして上昇を表現。しばらくして水平飛行を表現)they will serve lunch.  Flight attendants will come saying, "Beef? Chicken?"
So Hiro can eat beef or chicken and maybe rice.

If you now have a choice between beef and chicken, who wants to have beef?
(と言って挙手を募る)Who cares for chicken?(と言って挙手を募る) Who wants to have coffee?  Who wants to have tea?(といって挙手を募る)

<ここでようやく文字を見せる>
オプション1:教科書を開かせて本文を見せる
オプション2:対訳にしてあるプリントを配る

Now listen once again, looking at the text. (といってCDを流す。和訳は見ればわかるので、あえて触れないで、音声だけを流す。)

CD8回目
Welcome aboard Flight 201 to London. Our flight time will be about 12 hours and 30 minutes. We will arrive at 3:15 Friday afternoon. Please put your bags into the compartments above your seat or under the seat in front of you. After the plane takes off, we will serve lunch. Thank you. And enjoy your flight.

CD9回目(軽く解説しながら聞かせる)
Welcome aboard Flight 201 to London. (Welcome!  This is Flight 201. We are going to London.)
Our flight time will be about 12 hours and 30 minutes.
(We will be flying for 12 hours and 30 minutes.  We will arrive in London after 12 hours and 30 minutes. It's a long flight.)
We will arrive at 3:15 Friday afternoon.
(When we arrive in London, London time will be 3:13 pm. It will be Friday afternoon.)
Please put your bags into the compartments above your seat
or under the seat in front of you.
(Put your bags into the compartments. The compartments are above you. Or put your bags under the seat of the person in front of you.)
After the plane takes off, we will serve lunch. (After we begin to fly, then, we will serve lunch.)
Thank you. And enjoy your flight.
(Thank you.  Enjoy your flight.  Relax and watch movies, read books, magazine, or play games.)

<単語の確認をする>
(もうおおよそ意味はわかっているはず)
(発音で最大のポイントは flight。frightにならないように集中的に練習する)
flightは飛行機のフライトです。でも frightは恐怖っていう意味です。
Enjoy your flight.は、空の旅をお楽しみください、だけど、Enjoy your fright.って言っちゃうと? そう!恐怖を楽しめ、になっちゃうね。
発音の練習しよう。
飛行機のフライト: fli, fli, fli, flight, flight
恐怖:  fri, fri, fri, fright, fritght

<本文の音読に移る>

<目標文法事項の willの確認と軽い練習>

あとは時間に応じて適当に。例えば、

例:
Welcome aboard Flight XXXXXX  to London. Our flight time will be about XXXXX hours and 30 minutes. We will arrive at X :XX  XXXday afternoon.
で、XXXXを変えたバリエーションを5つくらいつくって予め録音しておいて、それを聞き取りの練習する、などがベストでしょう。ペアワークでもできますね。


いずれにしても、この時間の最後には全員が、本文のCDに合わせて(1)本文を見ながら同時読みができる、(2)本文を見ずにシャドウイングができる、(3)Read and look upができる、のいずれかの状態で終わることを目標にします。

歌詞のパンクチュエーションと教育的配慮

歌詞は通常次のように表記される:

I've tried playing it cool
But when I'm looking at you
I can’t ever be brave
Cause you make my heart race

しかし、英語の教材として、とくに中学生に提示するときには、これが

I've tried playing it cool, but when I'm looking at you, I can’t ever be brave (be)cause you make my heart race.

というひとつの文であって、このようなパンクチュエーションで表記されるはずなのだ、ということをわからせるために、

I've tried playing it cool,
but when I'm looking at you,
I can’t ever be brave
(be)cause you make my heart race.

のように表記するのがよいのではないか、と思う。あくまで英語の教材なのであるから。





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6/14/2019

ムーブメントを巻き起こした

きょうは教育実習訪問のはしごだった。

どちらの学生も音声指導に限ってはなかなかのもので、かたや「彼が持っている学年はこの3週間で明らかに発音が変わった」という評価を、かたや「彼は指導する私達も巻き込むようなムーブメントをおこしています」という評価を得ていた。

嬉しい限りである。伸びしろはまだまだ大きいが、どちらも力のあるおもしろい教員になるだろう。






6/11/2019

アラジン実写版、観た!

新宿バルト9で 実写版Aladdin 観ました。ジャスミン役のナオミ・スコットの歌のうまさが際立っていました。ウィル・スミスもジーニーにピッタリですね。もちろんアラジン役のメナ・マスードもいいですよ。

(鼻腔開放とか声門閉鎖の例の単語として、Aladdin もしばらく使えるな。。。しめしめ)

アニメ版をもとにしたA Whole New Worldはひところ本当によく授業で使っていましたが、ここ数年ご無沙汰。これで実写版がヒットすれば、また「旬」の曲になるので、ガンガン使えるでしょう。

ありがたい!

6/10/2019

メルグル論文できました

メールグルグルの実践をまとめた論文の校正がようやく上がってきました。タイトルとアブストのみとりあえず公開。

大東文化大学大学院外国語学研究科 『外国語学研究』第20号  pp. 3-10.


6/08/2019

「教師の肉声は似顔絵だ」論

実習生の授業をみていると、ネイティブ録音によるCD音源と自分の肉声による音読の使い分けというか棲み分けができていない、あるいはそもそもそんなこと考えたことないのかな? という印象を受けることが多い。

昨日見た授業でも、電子黒板で単語の音声を再生して生徒に後について言わせよう、という場面で、"Repeat after me, please." と言ったかとおもうと、再生ボタンをおして録音音源が流れると同時に自分でも発音し、その後に生徒に発音させ出した。つまり、


録音音源
(同時)   ------>  生徒がリピート
教師肉声

ということである。録音音源と自分の声をなんで同時に聞かせるんだよ、微妙にずれているしどっちもよく聞こえないだろう、と思っていると、何語か後には今度は、録音音源の時は黙っていて、その後に生徒がリピートするときにかぶせて自分も発音しだした。つまり、

                         教師肉声   
録音音源 -------> (同時)
         生徒リピート


ということである。今度は録音音源はよく聞こえるが、生徒の発音に自分の声をかぶせているから生徒の一斉の発音をよくモニターする、というのができない。

以前から言っているが、大原則として、生徒の声に教師の声をかぶせて発音してはいけない。(シャドウイングは別の話として。)自分が発音するときは生徒には黙って聞かせよ。生徒が発音するときは自分は黙ってよく聞け。これが大きな原則。

で、CD音源と教師肉声はどう使い分ければいいかというと、

教師肉声=似顔絵

ととらえるべきだと思う。いわゆる似顔絵というのは決して写真ではない。だから写実的ではない。写実的ではないのに「似ている」と思わせるのは、本人の顔のもっとも特徴的な部分を捉えて、その特徴を強調・誇張してデフォルメするからである。

同じようにCD音源の特徴をとらえて、それを日本人学習者用に誇張・強調してデフォルメして発音するのが、教師の肉声のひとつのおおきな役割だ、というのがこの「教師肉声は似顔絵だ」論、である。

CD音源だけを聞いてもその特徴を捉えられない学習者は多い。あるいは耳ではわかってもそれを再現できない学習者が多い。そこで、セグメンタル部分も、プロソディも教師肉声が誇張・強調してやって、そのデフォルメした「似顔絵」を真似させる、というフェイズがあると、最終的に生徒の音声もCD音源に「似て」来るのである。

具体的に言うと、セグメンタルに注意させるために摩擦音は場合によってはその音だけを1秒ほど伸ばしてみる。たとえば、

everything なら  evvvvvvvvvryththththththing   とデフォルメしてみる。

プロソディでも、文のピッチの上げ下げの幅を「そこまでやる?」というくらい大げさにやってみる、ストレスのある音節の長さと、ストレスのない音節の短さを大げさくらいに差をつけてやってみる。

そしてそれを生徒にもモノマネさせるのである。具体的な手順としては、

まず

教師肉声デフォルメ音声  →  生徒リピート

をやって、発音筋肉を十分に動かさせて、かつリズムなどのプロソディの特徴を大きくつかまえさせ、それができるようになったあとで

CD音源 → 生徒リピート

をさせる。この時は教師は黙って生徒音声をよく聞き、フィードバックする。

あるいは、

CD音源 → 教師肉声デフォルメ音声 → 生徒リピート

というやり方もあってよい。

こうすると、生徒は、ネイティブの目標音声のあとに、日本人学習者の先輩としての教師がネイティブ音声の特徴をとらえた「似顔絵音声」を聞くことになるので、自力でネイティブ音声を聞いて単にリピートするよりも、結果的にネイティブ音声により近い「近似値」が発音できるようになるのである。

あるいは、まずは聞かせる、特徴の捉え方をわからせる、という意味で生徒リピートなしで、単語ごと、あるいは文ごとに

CD音源 → 教師肉声デフォルメ音声 

だけを繰り返し、生徒にはじっと聞かせる、というフェイズがあってもいい。同じ文を2度ずつ聞いていくことになるので、リスニング練習としても有効なはず。

いずれにしても、「定義上、完璧な発音であるが、録音されているから固定されている音声であるCDネイティブ音源」と「ネイティブとまったく同じとは行かないかもしれないが、意識的にいろいろ誇張したりスピードを落としたり、また速くしたりできる、変幻自在な自分の肉声」をどう使い分けるのか、どう棲み分けるのか、をよく考えて、意識的に使い分けることが必要である。





6/07/2019

メールグルグル、いいね!

メールで、合格するまでやりとりを繰り返す「メールグルグル」。(生徒は音声ファイルを送ってくる→私がテキストで返信。たとえば Rダメ/probLem など、ごく簡単に)。

その場で終わってしまうリアルグルグルと一長一短あるが、締切を過ぎるまで5回、6回と提出を繰り返してうまくなってゆく学生との「個別指導・添削」感は、リアルグルグルにはない醍醐味。

発音で落ちこぼれている生徒を「追い詰める」=「すくいあげる」=効果は、リアルグルグルよりもむしろ大きいかも知れない。


昼からワイン。。。こたえられません!

教育実習訪問キャラバンも中盤。今日の実習生授業は、まあポテンシャルを感じるものではあったので、気分がよくなって帰りのランチでついグラスワインを注文。店の雰囲気も目の前で生地から伸ばして焼き上げたマルゲリータも申し分なし。



キャサリンがヤバイことに。。。

ゼミの一部で、English Grammar in Use を使っている。分担を決めて、書いてあることを学生が基本的には読み上げながら英語で補足説明する、というミニ発表をしているが、先日、思いもよらぬところで笑いの神が降りてきた。

その笑いの神が降臨した例文は

Katherine was sitting in an armchair resting.

というものだった。別に面白くもおかしくもない例文なのだが、発表者の学生が、かならず一定の割合で存在する、[ si ] が発音できないタイプの学生だったからさあ大変。もうおわかりですね。彼が大真面目で

Katherine was shitting . . .

と読み始めた瞬間、神の降臨を察知した私が、すかさずタオル投入。「ちょっ、ちょっと待て!それはヤバイから、それはやめなさい、椅子に座ってやっちゃまずいから。。。」

本人だけはキョトンとしているが、すぐに事態を把握した周囲の学生は、失笑というか暖笑(という言葉はありませんが、決してニュアンス的に冷笑ではないので)というか爆笑と言うか、の渦がが広がったことは言うまでもない。

sixを shixと読んでもこういう笑いの神は降りないが、なんという稀有な「例文 x 音読者」のコンビネーションだったことか。彼が誰からも愛されているキャラクターだったこともプラスに働いた。

自動化までの道のりは遠そうだが、あの日以降、彼は 気づけた時は、頑張って [ si ] と発音しようとしているように見える。

しかし、彼が [ si ]を [ shi ]と発音したのはこの10年間で絶対に1回や2回じゃなかったはず。彼が中1、中2、中3、高1、高2、高3,そして大1、大2のときに教わった英語教師は何をやっていたんだろうか。

6/03/2019

どうしてタイガースなのにライオンズ?

タイガース
ライオンズ
イーグルス
ベイスターズ

プロ野球の球団名だが、いずれも英語で言うならすべて語尾は有声音の [ z ]であるのに、どうしてタイガースとイーグルスはタイガーズとイーグルズではないのだろうか、というのが先日話題になった。

その場では「ざっくりいうと関西 は濁音を嫌う傾向があるので、タイガースになったのかも。中島をなかしまと読むのも関西が多いらしいし。」ということになったのだが、真相やいかに。

タイガーズ、イーグルズ だって別に言いにくくはないと思うのだが。最後が濁音が言いにくい、嫌だ、というなら、ライオンス、ベイスタース にしたくなるのでは?

いずれにしても学生の中には tigers, ealglesはもちろん songsも本気で [ s ] で終わると思っている者がいて、困ったものである。

6/02/2019

通信簿をもらう教育実習訪問

教育実習の季節である。物理的に可能な限り実習校を訪問して学生の授業を参観し、ビデオに撮り、多くの場合直後に対面で、無理な場合はその夜メールで講評する。

実習生はそれぞれの流儀で授業では目一杯頑張る。頑張るのだが、たいていは「あちゃ〜!」という瞬間が訪れる。(なんじゃそりゃ?!)

これまで2年、場合によっては3年以上教えてきた自分の無力を感じるときだ。実習生がダメだということは、自分の教え方がダメだったということだ。実習生の授業が40点だということは自分の教科教育法が40点だということだ。

自分のこれまで2年間の授業の価値に対する通信簿をもらうための行脚はもうしばらく続く。

いい通信簿欲しいな。。。

英語教育における学習評価のあり方を考える:真に学習者が伸びる評価を目指して

2019年8月10日(土)に横浜国立大学で行われる関東甲信越英語教育学会第43回神奈川研究大会にて標記のタイトルでシンポジウムが開催されますが、そのパネリストの一人として登壇します。以下、私の発表の要旨です:

その場で評価して本人に伝えることこそ先ず必要ではないですか?
―「グルグル」メソッドの本質

靜 哲人 (大東文化大学)

キーワード:指導と評価の一体化、グルグル、即時評価


「評価」を広辞苑で引くと「①品物の価格を定めること。また評定した価格。②善悪・美醜・優劣などの価値を判じ定めること。特に高く価値を定めること。」とあります。evaluateLDOCEで引くと to judge how good, useful, or successful something isとあります。
これを英語教育そしてその日々の営みであるところの英語の授業に落とし込むならば、英語を生徒が聞いた時のプロセスおよびプロダクト、読んだ時のプロセスおよびプロダクト、話した時のプロダクト、書いた時のプロダクトについて、その質が非常に良いのか、かなり良いのか、まあまあなのか、いまひとつダメなのか、全然ダメなのかを、その場で判断することこそが評価の基本である、となるでしょう。そしてせっかくしたその判断はその場ですぐに当の生徒に伝えなくてはなりません。なぜならそれをしなければ時々刻々の評価は教師自身もすぐに忘れてしまい、生徒もその位置から向上するための手がかりがまったく得られないことになるからです。
たとえば生徒にコーラスであるいは個人で音読させた時、その音声の質がどの程度いいのか悪いのかについての教師としての「評価」を最低限でも瞬間的に伝達しなければならないはずです。その分節要素の発音に対して、あるいは文ストレスに対して、イントネーションに対して、声のトーンに対して、教師がどの程度ハッピーなのか、アンハッピーなのかを、たとえば表情によって、ジェスチャーによって、ある時は言葉によってまずは伝えなければならないはずです。生徒の一斉音読を聞いた瞬間に大げさに顔を歪めてみせる、「おいおい、勘弁してよ」という表情を見せる、質の悪い「音」がどの方向から飛んできているのかを見極める(=犯人探し)ために、それとおぼしき方向を睨んでみせる、そしてアドバイスの結果改善したならば「そうそう!そういうこと!」と嬉しそうにしてみせ、その良い方向を reinforce してやる、そういうことこそが評価の第一歩であり、指導者としての最重要任務であるはずです。
コーラスリーディングでは何もアドバイスせず、質の低い英語を「四方読み」でやみくもに繰り返させ、個人読みをさせてどんなに下手くそでもスルーし、授業の最後のロールプレイの発表がどんなにボソボソだろうが、どんなに母音挿入満載だろうが "Good job!" と拍手しかせず、最後の「振り返り」では「積極的にできた」などの非本質的なことしか記入させない . . . そういう授業を繰り返していて、生徒の英語がうまくなりますか? 心の中では誰でもわかっているはずです。外国語として教室でだけ英語を学習している日本の環境で、下手くそな英語を何度も「やりとり」しているうちに、魔法のようにいつのまにか自然にうまくなってゆくことはありません。可愛いい自分の生徒の英語を上達させてあげたい、と思いませんか?指導者として「指導」をしようではありませんか。指導すると生徒を英語嫌いにするのが怖いから、自分の前は目をつぶって下手くそなまま通過させますか? どこがどのように下手くそなのかも多くの生徒は気づかないまま卒業しますよ。それが the right thing to do ですか?
A teacher's gotta do what a teacher's gotta do. 日々の授業の中で本質的な意味で生徒を時々刻々「評価」しなければ、指導していることにはならず、結果的に、生徒の英語が上達することはない、と私は考えています。そういう教室での即時的な評価をシステマティックに行う、というのがグルグルメソッド, 2009)の本質です。本発表では、評価の意味を原点から考え直した上で、グルグルメソッドを効果的に取り入れるためのヒントをお伝えしたいと思います。

引用文献
靜哲人. (2009).『英語授業の心・技・体』東京: 研究社.