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10/24/2010

アニメーションと animation

特にカタカナ語として身近になっている単語は、注意をそこに向けるようアドバイスをしないと、英語音声を聞いても日本人の耳にはカタカナ語として聞こえてしまう、ということを改めて確認させられる経験をした。

10年選手なのだが、animation (エァイシュ)という音を何度CDで聞いても、気をつけて聞くように言っても、「アイション」としか聞こえなかったのである。

英語教師からしてこうであれば、いわんや初学者である生徒においてをや。

こういう時こそ、カタカナ表記の出番かもしれない。

family フェアムリ   travel  tレァヴォ   animal エァナモウ   ...

そばについていて言葉をかけてやるコーチは絶対的に重要なのである。


I confirmed once again that an L1 Japanese learners of English will, upon hearing an English word whose transliteration is already used in Japanese, only hear its katakana approximation.  This serves as another piece of evidence that a teacher's advice is crucial in making learners perceive real English sounds.

10/22/2010

CDプレーヤーは使える!

少し前に「CDプレーヤーは捨てよう」というポストを書いた。カセットや、PC上のメディアプレーヤーのような小刻みな「巻き戻し」ができないため、語学の指導には不適である、という趣旨であった。

のだが、このたび、実はそれは自分の無知によるものであって、CDプレーヤーでもなんと小刻み巻き戻しが可能なのだ、ということが判明した。

トラックを戻すボタンを長押しすると、キュルキュル、という音とともに、戻るのである。

おお、なんと素晴らしい! そうだったのか。 そんなことを知らずに的はずれなポストをして、穴があったら入りたい気分である。

CDプレーヤー様には、大変失礼なこと申し上げてしまい、お詫びの言葉もございません。

ここに謹んでお詫びし、前言を撤回し、次のように訂正いたします:

CDプレーヤーはエライ!

だから、みなさん、小刻みバックを活用し、きめ細かい指導をしましょう。

I learned for the first time that CD players can also be used to deliver recordings bit by bit, not only track by track.

10/16/2010

カラオケ: dispiriting vs. inspiring

50代英語教師が、英語教師達を前にして、TH音もL音もR音も全部カタカナ音を使って英語の歌を熱唱するのを聞いてしまった。そういうオーディエンスの前でどうどうと歌う、ということは問題の所在に気づいていない、としか解釈できまい。

彼のこれまでの30年以上のキャリアの中でどれだけの数の生徒にとんでも英語を教えてきたのか....怖い話である。が、そんなケースは例外的ではないのだろう、と思うとますます滅入った。

一方、来日まだ3ヶ月足らずのALTが、カラオケの画面を読みながらレミオロメンの「粉雪」を完璧に歌いこなすのを聞いて、目が点になった。うまい。ラ行はL音でもR音でもなく、日本語の弾音をちゃんと使っていた。すごいものを見てしまった。

A stark contrast was between a JTE in his 50s singing an English song, substituting all voiced THs with Zs and all Ls and Rs with Japanese flaps, and an ALT, still barely in her third month in Japan, perfectly singing Konayuki, following the karaoke screen.  The former was as dispiriting as the latter was inspiring.

カタカナ語

文法用語を振り回したがる英語教師にろくなのがいないのと同様、(日本語で話している時に)カタカナの英語教育用語を使わないと言いたいことが言えない人間には、たぶん、おそらく、ろくなのはいない。日本人なんだからふつーに日本語使えよ。じゃなければ全部英語で話せば?ただし術語をきちんと定義した上で。

Those who cannot talk, when discussing English education in Japan, without using imported technical terms are most likely to be fakes.  

10/11/2010

さんたんげん

実際に話させてみると....

3単現が使えない

単数複数の区別ができない

時制が使えない

be動詞が使えない

英語教員がゴマンといる!

知れば知るほど、「日本の英語教育のレベルは、英語教員の英語運用能力が決めている」という確信は深まるばかり。

では、そういう英語教員を養成する大学英語教員養成の責任はどうなんだ!!!!

ということで、唾は我が身に返ってくる。

It is not at all rare that an English teacher cannot properly use third person singular, the plural as opposed to the singular, tense, or even be-verbs!!  No wonder EFL students in our country cannot use English.  And it is our responsibility, university teachers who are in charge of EFL methodology courses, to make a difference in this pathetic situation.

10/08/2010

テストあって授業なし

多くのリスニングの「授業」では....

音声を聞かせる

答え合わせをする

以上。

という状態が多い。

聞き取れなかったなら、どの部分がどのような原因で聞き取れなかったのか、聞き間違えたのか、次回に同じミスをしないためには、なにをどう修正したらいいのか、

に関するフィードバックは一切ない。

問題演習をして答え合わせするだけなら、human teacher は必要ない。

さっきは聞き取れなかったけど、言われてみれば確かにそう言っているな!

という感覚を味合わせねば、意味がない。

A listening class should be more than a mere listening test. The purpose of a class is to find out what went wrong, and what should be done to avoid the same mistakes..

10/04/2010

CDプレーヤーは捨てよう

カセットがCDになって、語学の授業から失われたものは大きい。

授業に関する限り、カセットのほうがずっと良かった。

例えばリスニングで、partial dictationをするとき、一度で聞き取れなかった箇所を、即座に2秒だけ巻き戻して何度も聞かせたり、正解を教えてから、本当にそう言っているか確認するために、さらにもう一回聞かせるために3秒巻き戻したり、という作業が、カセットは造作もなかった。

それがCDになってから、数十秒の区切りのトラックごとにしかアクセスができなくなってしまい、きめ細かいリスニング授業が成立しなくなった。

リスニングだけでない。スピーキングに関わる音読を、録音音源の後をついてリピートさせるときも、生徒のリピートの発音やリズムがまずく、それに対して即座にフィードバックし、その上で、もういちどその文だけを聴かせる、などという作業も、カセット時代は容易かったが、CDになってから、なにもなくなった。

だから、CDプレーヤーを使って授業している限り、その点に関してはロクなことはできない。

CDプレーヤーを使うのはやめよう。

選択肢は二つ。

(1)カセットに戻る。まだ販売されている。

(2)CDの音源をPCに取り込んで、PCの音声プレーヤー、もしくはiPodなどで再生する。そうすれば、バーが走るので、カセットと同様のきめ細かい「巻き戻し」(レトロな語ですが)が可能になる。

CDプレーヤーを捨てよう。

このまえテレビ番組で、アダルトタレントが平成の歌を、ヤングタレントが昭和の歌を練習して歌う、という企画を見た。出場したタレントは短期間で50曲の(自分にとっては)新曲をマスターしなければならない、という状況だったのだが、その中で森口博子さんが、携帯用のカセットプレーヤーを使って練習していたシーンがあり、非常に印象的だった。

あるフレーズのメロディがわからなくなると即座にそこだけ巻き戻して何度も何度も聴きこむのである。私はこれでないとだめですね、という言葉が印象的であった。

まさにあれが授業にも当てはまる。

CDプレーヤーを使っている限り、きめ細かい音声提示は不可能だ。

Cassette tape players were ten times more useful than a CD player in presenting recorded stimuli  in English classes.  It was a piece of cake to playing the same phrase again and again and again by using a tape player, which is impossibility for a CD player.

10/02/2010

新 速読・精読トレーナー Fly High! 完成

ご好評いただいています、「速読 精読トレーナー」(東京書籍)の新版ができました。

Fly High ! Level 1 / Level 2 と言います。






















色々な新機軸を盛り込んだ自信作ですよ。

視線をページの中心に固定したチャンク読み
重要部分だけを救うスキミング
すべての語を音速で処理する速読
行間を読み取る味読
パラグラフのタイトルを考える統合読み
英語の意味を英語で考えるパラフレーズ読み
パラグラフ間の関係を読み取る鳥瞰読み

センター試験から二次試験まで対応。

自習にも使えるし、活発にペアワークをさせるような授業でも使えます。

是非ご活用下さい。

(東京書籍に審査用見本を請求してください)

Inspection copies for Fly High! Levels 1 & 2 are now available from Tokyo Shoseki.  Designed to train high school students in a wide range of "reading" skills from skimming to between-the-lines reading to repeating/shadowing, Fly High! Levels 1 & 2 are the best choice for those who want to prepare their students for university entrance examinations as well as for those whose main interest is enhancing their students' overall command of English.