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12/30/2018

祝!富士山女子駅伝 大東文化大学準優勝!

本日行われた2018全日本大学女子選抜駅伝競走「富士山女子駅伝」において、我が大東文化大学の陸上競技部女子長距離ブロックが見事総合2位、準優勝を果たしました。嬉しいです!


今回のチームにはうちのゼミ生も2名入っていることがわかっていたので、テレビの前の応援にもいつもにも増して力が入りました。

7人とも力走を見せてくれましたが、特にエースの1万メートル現役大学女子最速の関谷選手、スーパールーキーの鈴木選手はそれぞれ区間賞の走りで期待通りの活躍ぶりでした。

優勝は来年以降の楽しみにとっておきます。

12/29/2018

今年も行きました ゼミディズニー!

大東の靜ゼミ有志でディズニーに行くのは1回目2回目、と来て今回が3回目です。前回に引き続き記録的寒波襲来の中、元気な若者たち8人に混じって2年ぶりに行ってまいりました。


入園して真っ先にトライしたのが Tower of Terrorでしたが、なんと110分待ち。。。少なくとも私の常識では考えられない苦行なのですが、ゼミ生は「まあ待つのも醍醐味じゃないすか?」と涼しい顔。たしかに110分間をいかに退屈せずに過ごすかというのは人間力というかコニュニケーション力というかグループ力の見せ所ですね。

他愛ない会話から、「しりとりは会話の墓場」といいつつ何らかの縛りを設けてのしりとりから、アプリでお互いの顔を写真にとって有名人の誰に何%似ているの、似ていないのと騒ぎながら、110分間を乗り切ってしまう彼らのたくましさに感心しきり。



今回個人的に最も感心したアトラクションは Turtle Talkです。観客ひとりひとりを指名してその応答に対して当意即妙の切り返しをみせる Crush役の顔は見えないキャストのプロの話芸に、老教師としても大いに学ぶところがありました。教師の卵たちにもきっと参考になったかと思います。

Raging Spirits で絶叫した後に、はいチ〜ズ!


最後に楽しみにしていた Center of the Earth が「調整中のため、ただいまご案内を一時中止しております」というアナウンスに心が折れた私は、ひとり学生たちに別れを告げてきましたが、体力ある若人たちはあの後も残って親睦を深め、最終的に Center of the Earth にも乗ったそうです。

2018年度靜ゼミ、バンザイ!君たちの前途に幸あれ!


12/21/2018

あなたの英語を劇的に変える「発音の教科書」できました!

じゃ~ん! お待たせいたしました。(と同時に、自分自身も待ちに待ちました!)

「大人のための英語発音レシピ」(仮題)として折りに触れこのブログでも取り上げてきた発音本がようやく完成し、2019年1月21日に 発売される運びとなりましたのでご紹介します。

書名は、以下の通りです。

靜哲人著
日本語ネイティブが苦手な

英語のリズムの作り方がいちばんよくわかる
発音の教科書
(テイエス企画)


少々長〜いタイトルなので、まずは短く『発音の教科書』と覚えてください。





「はじめに」に、以下のように書きました。

これは英語発音の学習書ですが、ほかにはない次のような特長があります。
信頼できる内容  著者の私は、英語教育学、特に発音指導の方法論が専門で、海外の大学で 応用言語学分野の博士号を取得し、今は大学で教鞭をとっています。本書で 述べていることは、これまで研究してきた音声学の知見に裏づけられたもの です。一般の書店に置かれている「発音本」の中には「英語のプロ」の方が素朴な直感・主観で書いたものも見受けられ、役に立つ部分はあるものの、的はずれな部分も多々あるようです。本書はそのような本とは一線を画すものと自負しています。 
わかりやすい表現 だからといって、本書は難しい「英語音声学」の本ではありません。そのような本は、学術的すぎて、ただ発音がうまくなりたいという思いの一般の英語学習者には、ふさわしくありません。またそうした学術書の著者の方々は、主に音声学の現象自体に関心が向いているため、英語学習者の発音を改善することは二の次、という場合もめずらしくありません。本書の著者の関心は、何よりも日本語を母語とする英語学習者の発音を、どうすれば改善できるのか、ということにあります。ですから、専門用語や 発音記号の使用は最小限にとどめ、あらゆるレベルの読者にわかりやすく記 述しています。 
母音・子音だけでなく英語リズムも また、従来の英語発音の本は、個々の母音と子音についてだけ扱って終わっているものがほとんどです。しかし、個々の音だけをいくら改善しても発音が英語らしくはなりません。それは英語の音声イメージを決定する非常に重要な部分が、英語のリズムだからです。本書では、みなさんが発音する英語 を英語らしく聞こえるようにするために、英語リズムの解説にかなりのペー ジを割き、十分なトレーニング素材を音声付きで用意しました。
以上のような本書の特長を十分に活用し、英語らしい発音をぜひ身につけ ていただくことを願ってやみません。

以前、「小学生向きだった『Englishアイウエオ』と、一般向きだった『絶対発音力』の間くらいのボリュームイメージで、というオファーで開始した企画である。何としても前著2冊を超える、多くの人に役に立つ、良い本にしたい。」と書きました。

完成した現在、上の目標は達成されたかと振り返ってみて、私は達成したと感じています。自分が把握している限りの英語音声学・英語発音現象に関するすべての知見から一般英語スピーカーに「これだけはどうしても身につけて欲しい」というエッセンシャルな部分を抽出し、それを一般読者にいかにわかりやすい形で提示できるか、という大きなチャレンジに挑んだ私のベストの解が本書です。

まず、第1章 発音について知っておきたい12のポイント


を説明して、発音技能の4技能に対する重要な影響、そして世界の英語時代における発音の重要性を理解してもらった後に、

第2章 全体イメージを英語らしく(16レッスン)
第3章 主要な音を英語らしく(24レッスン)
第4章 細部の音まで英語らしく(17レッスン)
第5章 文のリズムまで本格的に英語らしく(13レッスン)

という4つの章で、段階的に70レッスンのトレーニングしたあと、最後の 

第6章 これまでの学習の総まとめ 

として私の大好きな映画 Love Actually の冒頭のHugh Grant のナレーション、Steve JobsのStanfordスピーチ、いまやLGBTの応援ソングでもあるOver the Rainbow を使って総仕上げをする、という構成になっています。

英文のナレーターは男女英語ネイティブです。第6章に関しては、ネイティブのナレーターの後に、私自身も日本語ネイティブ英語スピーカーの例として録音しました。Over the Rainbowに関しては、男女英語ネイティブは歌詞の朗読をし、私と大東文化大学の 私のゼミの女子学生がアカペラで歌っています

中学生から高校生、大学生はもちろん、一般社会人、ビジネスマン、 小・中・校・大学・塾・英語学校で教えるで先生まで、いろいろな方に役立つ内容が満載の、楽しい本だと自負しております。是非、ご利用ください。

12/16/2018

「やりとり」や「学びあい」や「アクティブ・ラーニング」の危険性

ある授業を見て、いまのバズワードの「やりとり」や「学びあい」や「対話的な学び」というものの危険性を感じた。

中学1年生。ターゲットは can / can't 。前の時間に導入して、本時はそれをつかっての活動である。教師は can および can't を使った文を6つ準備した。内容は、その学校の他教科の教師の固有名詞と、動作・行為と、can あるいは canを組み合わせたものである。

つまり「A先生は、Bはできるが、Cはできない。」といった文である。ただしちょっとしたひねりがあり、その6つの文のなかに、ひとつ「ウソ」が混じっている。つまり、本当は「できる」のに「できない」と言っている、あるいは「できない」のに「できる」と言っている先生がひとりいるのである。

この題材を用いて次のような手順を踏んだジグソー活動が展開した。

1 ホームグループの中で、第1文〜第6文の担当者を決める。

2 ホームグループを解体し、エキスパートグループ(同じ文の担当者のみが集まる)になる。6つのエキスパートグループには、B4の紙に大きな文字で書かれた第1から第6文のどれかが配布されている。

3 エキスパートグループのなかで、そのグループに割り振られた文を、自分のワークシートに書写する。

4 ホームグループに戻る。これで第1〜第6文をどれかを自分のワークシートだけに書き写して帰ってきた6名が集まったことになる。

5 第1文〜第6文のそれぞれに4分間をとり、先生のキューにあわせて、一斉にホームグループのなかで、当該文のエキスパートが当該文を読み上げ、それを他のメンバーが自分のワークシートに書き写す。

6 6つの文すべてが書写できたら、そのなかで内容的な虚偽の文はどれかを話し合う。

仮定法過去(完了)として、3の段階でのエキスパートたちが、与えられた文を十分理解し、それを適切に英語として音声化する力があり、5の段階でのエキスパートたちが自分が担当している英文を適切に区切りながら、適切な発音と適切なリズムで読み上げる力があり、仮に部分的に単語の綴りをスペルアウトする際にも、アルファベット文字の名前を適切な発音と適切なリズムで読み上げる力があれば、これはそれなりにおもしろいジグソー活動になるだろう。しかし、最初に断ったようにそれは仮定法過去(完了)、つまり「半実仮想」である。

現実には、「エキスパート」たちは、自分に与えられた文は、半分機会的に自分の紙に書写し、ホームグループにもどって他のメンバーにそれを書き取らせる際は、言いつけを守って「見せる」ことをしなかったのは偉いのだが、代わりに日本語というL1を自分と共有している他のメンバーが最も書き取りしやすいような読み上げ方、すなわち日本語リズムを持ち込み、かつ母音挿入も駆使した、「ミスタア、○○、キャン、プレイ。。。」どカタカナEnglishによる音読を多くの場合実施した。ある意味、当然であり、予想どおりの結果である。単なるどカタカナ発音であるのを超えて、読み方を間違って読み上げた場合もあった。スペルアウトする際には、cは「シー」、rは「アール」のように、やはりどカタカナ発音を駆使した。

確かに生徒たちは、「やりとり」をしていた。(読み上げるのを聞いて、聞き返すのをやりとりと言うならば。)確かに「学びあい」もしていた。グループの態勢が物理的に変化したり移動したからきっと「アクティブ・ラーニング」に分類されるのだろう。ジグソー活動だから、工夫した授業だったことは間違いない。

しかし、ジグソー活動の中でのやりとりの、「音声的な質」を保証しようとする試みがほとんど、なかったために、授業の大半は、「音声度外視の、単語の書き写し活動」に終始してしまった。(このことは授業後の振り返りで授業者自身が気づいたようであったが。)

文科省が「やりとり」だ「学びあい」だ、「アクティブ・ラーニング」だ、と旗を振れば振るほど、例えば今回のような授業が増えていってしまうのでないか、と危惧する。

今回の授業も、英語音声の質の善し悪しがわからない参観者であれば、「生徒が活発に動いて生き生きと助け合いながら楽しそうに英語を学習していたイイ授業だ!」などなどというトンデモ講評をする可能性は十分にある。

しかし、たとえば、今回の題材として準備した6つの文を、一斉授業形式で、さまざまなテクニックを駆使して音読させ、Read and Look Up させ、音声と文字の関係を意識させながら、書かせる、という「当たり前な」授業をやったらどうだっただろう。

そこには「やりとり」も「学びあい」も(文科省の言う)「アクティブ・ラーニング」もないが、よほど言語習得が促進される授業になったと思われる。

授業は「目標とする状態」から逆算したほうがよい。「can, can'tを含んだ6つの文を、全員が意味がわかって、読めて書けてちゃんと言える」状態を生み出すためには、50分間をどう使うのが最も効果的なのか、と発想したほうがよい。

質保証を考えず、表面的な「やりとり」や「学びあい」の量の増大ばかりを目指すのは、英語習得の上では本末転倒であり、非常に危険な(というか、残念な)方向なのである。

12/14/2018

共愛学園でクリスマス・グルグルやらせていただきました。

今日は、群馬県の共愛学園高等学校に呼んでいただき、All I Want for Christmas Is You を題材とした特別授業をやらせていただきました

共愛に呼んでいただくのはこれで3回目になります。1回め2回めとも生徒さんたちとのケミストリーが良く、今回も楽しみにしていました。



過去2回はグルグルを試みたことはなかったのですが、今回初めて、70数名を4人グループにしてのグループグルグルをやってみました。4人で1行ずつ分担して、全員がきちんと歌えたらマル、という例の形式です。



果たしてどうか、と思ったのですが、蓋を開けてみると、やっぱりグルグルというシステムはいいなと感じることができました。初対面の私に対して照れたり臆したりすることなく一人ひとりが一生懸命歌い、グループでマルをもらえたら嬉しがり、ダメだったら悔しがる、という グルグリストには familiar な光景が繰り広げられました。



(1年でこの時期のみ活躍するネクタイ)

最後には代表の生徒さんから花束を頂いて、楽しい特別授業を終えました。お招き、ありがとうございました。


12/09/2018

『心・技・体』誤引用事件をまとめた研究ノート校正中

今年も残り少ない今になってようやく、例の松村本・福田執筆章の誤引用事件をまとめた、大東文化大学紀要に掲載される研究ノートの校正が上がってきた。

校正のために読み返してみると、2018年の最初の3ヶ月の気分を台無しにしてくれた無責任引用事件に対する憤りがまた蘇ってくる。

刊行はどうしても来年になるので、今年の汚れは今年のうちに、というわけにはいかず残念だが、この初校をもってタスクベース事件の今年の決着としたい。

ああ早く完成しないかな。。



12/01/2018

大妻多摩中高創立30周年、おめでとうございます!

今年は大妻多摩中学・高等学校の創立30周年にあたり、本日、唐木田のキャンパスにてホームカミングデーが催されていると伺いました。公務のため参加することはできませんが、心より、お祝いを申し上げます。

私は教員生活が今年で35年目になります。その最初の4年間を千代田区の大妻中学・高等学校で、続く6年間を大妻多摩高等学校で奉職いたしました。駆け出しの教員だった私を導いてくださった大妻学院の諸先生方、諸先輩方には感謝してもしきれません。

特に大妻多摩高校は、設立当時の6人のメンバーのひとりとして学校づくりにゼロから参画させていただき、制服のデザインから校則から英語コースのカリキュラムに至るまで関わることができ、得難い経験をすることができました。

初年度は6人しか専任教員がおらず、真新しいガランとして、「島」がひとつしかない職員室で、学年会議すなわち職員会議というアットホームな環境のなか、立ち上げたばかりの学校の進むべき方向について、毎日、熱く語り合ったのを昨日のように覚えています。

校庭の片隅には当時のメンバーの名前を刻んだ石碑が今もあることと思います。特に黒田先生、野村先生の両巨塔には、本当にお世話になりました。私がこの世界で今日までやってこれたのは、あのとき先生方に厳しく、また温かく鍛えていただいたおかげです。(養老乃瀧のタン塩や「いしい」のつくねの味は忘れられません。)

黒田先生のご指導のもと、英語コースの担任として英語の授業は思う存分、勝手にやらせてもらうことができました。3年次には、Reader's ChoiceというESL教材を教科書にして、若気の至りで1学期の中間までの範囲が130ページあったこともありました。あとから、当時 ICU(大学)の1年生が同じ教材を使用していると聞き、密かに誇らしく思ったこともありました。

新設校だからといって部活動の種類が少なくするわけにはいかないと、部活の種類だけはとりそろえ、教員一人あたり2つも3つも顧問を掛け持ちしたこともありました。私も未経験の剣道の顧問となり、地元の剣友会からコーチを招き、自分自身でも剣友会に通って稽古をしました。小学生に混じって昇級試験、昇段試験を受けるのはかなり恥ずかしかったですが、一級から始め、最後には曲がりなりにも二段をいただくことができました。当時の剣道部員には頼りない顧問で怪しい指導をしてしまって申し訳なかったという思いでいっぱいです。

クリスマスは毎年必ずスキー教室の志賀高原で過ごしました。スキー教室といってもスキーの指導はスクールのインストラクーにまかせており、我々引率教員はゲレンデを「パトロール」するのが楽しい役目でした。自由に滑っては生徒の集団をみつけて「お〜い、頑張ってるか!?」と声をかけたものです。教員はウェアを揃えて格好つけましたね。イブの日はクリスマス会で生徒も教員も出し物で盛り上がりました。スクールの最終日はレベル別のチームでデモ走行をし、達成感を味わったものです。

本日の新聞で、大妻多摩中学の清水さんが、中学英語弁論大会高円宮杯で、全国で4位に入賞したことを知り、大変嬉しく思いました。大妻多摩英語科の面目躍如たるものがあります。本日の記念行事に華を添えるニュースとなったことと思います。心より喝采を送りたいと思います。


唐木田にはお邪魔する機会がなかなかありませんが、大妻多摩中学・高校のますますの発展を祈っております。