Total Pageviews

1/31/2020

教職ガーラ2020行きました

恒例の、教職履修学生と教職科目担当教員の親睦スキー・スノボ大会 at ガーラ湯沢、今年も開催しました。

相棒の淡路先生はフィンランドで在外研究中のため、今回は教員は私のみです。

暖冬で雪が心配されましたが、行ってみれば見ての通りの十分な積雪で、雪質はサラサラ。白銀の世界の非日常を満喫しました。


1/23/2020

発音力と英語力?

ツイート1
よくある「発音の力と英語力は相関がありますか?」「発音がうまくなると英語力もあがりますか?」という質問は、質問自体が間違っていると思っている。発音力自体が英語力の重要な一部なのだから。

ツイート2
だから正しくは「発音力は、英語力の他のコンポーネントと相関がありますか?」「発音コンポーネントが熟達すると他のコンポーネントも上がりますか?」である。

ツイート3
そして他のコンポーネントとの相関は比較的低いはずである。逆に言うと他のコンポポーネントを鍛えても発音コンポーネントは上達しにくいのである。だからこそ発音コンポーネントはそこに焦点を当てて鍛える必要があるのだ。

ツイート4
「発音力」と「英語力」を分けて表現する人の英語観はいかがななものかと思うし、そういう人を私はあまり信用しない。

1/19/2020

アボカド &  ガサバル 

ツイート1
アボカドのことをアボガドと言われるとどうも… おしゃれなカフェの店員さんだったらどうしてもアボカドと言って欲しい。



ツイート2
アボ「ガ」ドさんを笑えない私。随分前「これガサばるから...」と言った私に、「先生それは『ガサばる』ではなく『かさばる』です」「だってガサガサするから『ガサばる』じゃないの?」「いいえ体積の『かさ』です」と教えて頂きました。群馬では『ガサばる』だったのに。あるいは私だけ?

2019靜ゼミ最終日

の集合写真。今年度は4年生も3年生も優秀で生きが良かったです。


来年も楽しみだ。

1/13/2020

「あべわあやめろお」に関するプロソディ面からの考察

本日、新宿中央公園から出発し、花園神社まで練り歩いた #新宿占拠0112 に参加してきた。


「怒りの可視化」の後について歩き、「コール」という名のチャンツをしながら改めて思ったのは、「やはり心地よくリピートできるチャンツの鍵は、4ビートだ」。



! (!)



! (!)


! (!)



! (!)


! (!) 

(一瞬「巣鴨」と思ってしまい、「菅も」と気づくのに1秒かかった)




!(!)



次のは3連符でした。

べわめろ(べわめろ)べわめろ(べわめろ)



歩きながら思ったのは、沿道の人々の声援が温かい。みんな手を振ってくれている。そしてそのままデモについて歩き出す人がとても多い。


以上、英語チャンツを作る時、4ポン✕2=8ポン を基本とし、そこから1ポン引いて7ポンにすると、生徒もリピートしやすい、という「ポンポン理論」の正しさを再確認できたデモ行進だった。


残念ながら写真は撮れなかったが、洒落てるなと思ったプラカードが次のふたつ:

ABE is over if you want it.

言わずとしれた、ジョンレノン War is over if you want it. から。

The Worst Lady Akie Abe

もちろん、the first lady のもじり。韻を踏んでいて、座布団一枚!



いい日曜日だった。

1/11/2020

口頭での文法操作練習:ポイントはワーキングメモリと発音チェック

つまらなくなりがちな文法問題も、ちょっと工夫するだけで、寝る生徒はいなくなります。

<文法問題の例>

(出典:English Grammar in Use  4th Ed.)

問題
次の文を unlessを使って書き換えよ。

You must try a bit harder or you won't pass the exam.
→ ______________________________________________

解答
You won't pass the exam unless you try a bit harder.


問題
次の空欄に unlessとas long as のどちらか適切な方を入れよ。

You can borrow my car (                     ) you promise not to drive too fast.


解答
You can borrow my car as long as you promise not to drive too fast.


<やってはいけないやり方>

この解答を答えさせるとき、手元の答えを見ながらボソボソとしたカタカナイングリッシュで読み上げさせて、合っていさえすればOKにする、という手法だと、普通の暗〜い文法授業になりがちです。

<先日やったやり方>

1)生徒を指名して立たせる
2)指名された生徒、立ち、かつ後ろを向く
3)私がキューを読む。
You must try a bit harder or you won't pass the exam.
4)指名された生徒、後ろを向いた状態でワーキングメモリを使って答える
  You won't pass the exam unless you try a bit harder.
<注> 教室前方には問題を投影しているので、他の生徒は全員、問題を見ることができる。
5)判定する。
fluentに、かつ accurateに言えたらマル。→座って良い。
単語が抜けた、語順が違う、発音をミスった、すべてあっていて発音も良かったが、スラスラ言えなかった → バツ! 立ってなさい。

最後の、「バツ!立ってなさい。」がご愛嬌でできないような先生のキャラとか生徒との人間関係であれば、その部分は無視してもらって構いません。

ポイントは「単純・単調な文法問題でも、ワーキングメモリを使わせて、かつ正誤判定の基準に音声クオリティをちょっとでも入れるだけで、見違えるようにチャレンジングになるし、スピーキングのトレーニングにもなる」ということです。

当然、上のような個人を指名して立たせてチェック、というプレッシャーのかかる段階の前に、ペアワークで同様の練習をさせることが望ましいです。かつ、個人指名で何人かやらせてダメだった場合に、「まだまだダメじゃないか」という印象を強く植え付けて、「ほら練習が足らない!これができるように、もういちどペアワークやりなおせ!」といって、再度ペアワークに入る、のも有効です。

漫然とペアワークさせるより、「自分はまだできていない」という印象を与えてから、それを変えようという気持ちで活動させるのとは全然違うのです。

どうぞお試しください。
   



1/10/2020

教職セミナー終了!

今日は教員志望の学生を対象に教採の英語長文を使ってスピーキングのトレーニングをする「教職セミナー」の最終日でした。充実したセッションになりました。最終日のメンバーはこれだけでしたが、普段はもう少し多く集まっていました。


使った教材はすべて英語教育や学校教育に関するものですが、もちろん問題の答え合わせをするというより、内容理解→内容がよく表れるプロソディで音読/噛み砕いた英語にするスピーキングの練習、という感じで進めました。

要するにどういうことか噛み砕けよ、という時に "Put it into more HIRATAI English." というのが決り文句になりました。

パラグラフごとに学生が1名教壇に出てきて先生役で進めるというマイクロティーチングも多用しました。やはり教壇に立ってしまうと、フロアにいる時の70%くらいの思考力になってしまう、というのは人間の常(は言いすぎですが、私を含めて多くの普通の人間にはおこること)です。その70%をすこしずつ75%に、そして80%にする、という意味でこの活動を行いました。

3年生、4年生(プラス院生1名)が合同で進めますが、上級生としては3年生の手前あまりみっともないことはできない、というのがちょうどよい程度の緊張感を生み出していたのではないかと思います。マイクロティーチングの担当者を決めるとき、3年生のなかには積極的に挙手して出てきた学生もいたことが頼もしさを感じさせてくれました。

1/07/2020

「ニッキリ」と particularly と probably 

前のポストに加筆します。
故市原悦子さん主演の「家政婦は見た」シリーズのドラマを観ていると、市原さん演ずる家政婦がある悪徳美容整形外科の被害者ばかりが従業員となっているバーで、ある女が山姥さながら肉切り包丁を砥いでいるのに恐怖を感じて逃げ出す、というシーンがあった。 
そのとき「あんな肉切り包丁で脅かして」というセリフを市原さんが言うのだが、その「肉切り」を「にっきり」と発音しているのに気づいた。 
なるほど。 nikukiri で母音をはさんでkを2回発音するのが面倒なので uを脱落させて nikkiriにするわけである。 
辞書には「にっきり」というルビは発見できないし、パソコンで「にっきり」と打っても少なくともグーグル日本語では変換されないのだが、家人に聞いてみると特別に正確さを気にせず自然な会話では「にっきり」と言う、とのことであった。

で、英語にも同じような現象があります。

自然な会話では

  • probably が prob'ly  のように
  • particularly が particul'y のように

すなわち音節数を一つ減らして発音されることがあります。

これは、b..b..を b1回で、 l..l.. を L一回で済ませる省エネ発音ですので、基本的に

nikukiri → nikkiri という現象を同じだと考えられます。


1/05/2020

ニッキリ

故市原悦子さん主演の「家政婦は見た」シリーズのドラマを観ていると、市原さん演ずる家政婦がある悪徳美容整形外科の被害者ばかりが従業員となっているバーで、ある女が山姥さながら肉切り包丁を砥いでいるのに恐怖を感じて逃げ出す、というシーンがあった。

そのとき「あんな肉切り包丁で脅かして」というセリフを市原さんが言うのだが、その「肉切り」を「にっきり」と発音しているのに気づいた。

なるほど。 nikukiri で母音をはさんでkを2回発音するのが面倒なので uを脱落させて nikkiriにするわけである。

辞書には「にっきり」というルビは発見できないし、パソコンで「にっきり」と打っても少なくともグーグル日本語では変換されないのだが、家人に聞いてみると特別に正確さを気にせず自然な会話では「にっきり」と言う、とのことであった。

なるほど。