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1/17/2016

センター試験のIC機器のトラブル「相次いだ」

新聞報道

http://mainichi.jp/articles/20160117/ddp/041/100/009000c

によれば、全国の受験者は56万3768人。

その全員が全員英語リスニングを受けたとは限らないが、ほとんどそれに近い数が受けたのではないだろうか。

で、「英語のリスニングは停電や機器の不具合などにより、全国で計257人が途中からやり直す再開テストの対象になり、253人が受けた。」

257/563768 = 0.000455861

約、0.05% である。

1万人に5人弱の率を、

「九州・山口でも英語のリスニングでICプレーヤーの不具合が相次いだ。」

と、「相次いだ」と表現しなければならないのだろうか。

 本当はむしろ、「ICプレーヤーの正常な作動が相次いだ」のである。1万人で、9995~9996人に関して正常に動作しているのだから。正常な動作が相次いだ、はもちろん日本語としておかしいので、不具合はほとんどなかった、がバランスある表現なのでは?

一般に学問研究では5%水準、1%水準、の「有意水準」を問題・話題にする。0.05%とは、たいへんに珍しい事象である。

センター試験のリスニングが始まって以来、毎年毎年判で押したように、「今年もIC機器の不具合があった」というニュースにするメンタリティがどうも好きになれない。